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キズがつきやすいバンパーこそボカシが目立たない塗装が大切

たとえ障害物等への衝突を防止する装置や機能が付いていても、何らかのトラブルが原因でキズがつきやすいバンパー。昨今ではメッキなどが施された金属製は使われなくなり、衝撃を吸収する樹脂製のものとなっています。ただ、修理塗装においては、サイドパネルやドアと素材が異なるため、キズがついた場所によっては、いくら丁寧にボカシの処理がされたとしても、経年変化で補修の跡が目立ってくる場合があります。つまり、修理直後の出来映えだけでなく、将来にわたって修理を目立たないものにすることこそが、もっとも重要なポイントとなるわけです。



いずれにしましてもバンパーの修理にあたっては、まずキズの状態をチェックします。擦りキズか強い衝撃による凹みがあるかで、修理の方向性がかわってきます。それらをチェックしたら、キズのついた部分をサンダーで削ったり、凹んだ場合には元の形に戻すために板金を行います。これらの作業を済んだら、キズの程度に応じてバンパーの表面にパテで埋め表面を平滑にします。硬化したら研磨し、次に下塗り用のサーフェイサーを塗って加熱乾燥させ、さらに耐水ペーパーで研磨します。そして塗装する面以外のバンパーやボディーの周辺部分をマスキングします。



いよいよ塗装に入るわけですが、ただ均一に塗っていてはキレイな仕上がりは実現しません。修理した部分とそうでない部分との境目が目立たないように塗装することを業界用語でボカシといいますが、キズの状態によって2つの方法があります。ひとつめはボディーカラー塗料、もうひとつは仕上げのクリアー塗料の段階でのボカシです。これらを上手に使い分けることで、愛車の板金塗装の仕上がりに雲泥の差が生まれてきます。広い範囲にわたるキズの場合は、ボディーカラー塗料の段階、小さな擦りキズ程度の場合はクリアー塗料の段階で行います。クリアー塗料は塗膜が薄いため耐久性が劣るため、将来的にボカシ目が出てくるなど美観を損なう恐れがあるからです。



以上のようにバンパーの修理といっても、修理した部分だけが目立ってしまっては美しい仕上がりとは到底いえません。どの角度から見ても、どのような光線があたっても、修理していない他の部分との差異がなく目立たないことこそが一番大切であり、特にキズがつきやすくサイドパネルやドア、ボンネットといったボディー部分と素材が異なるバンパーだからこそ、キズの状況に合わせた塗装を行うことが大事です。

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