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丁寧な仕上がりに欠かせない板金塗装の注意点と工程

愛車の美しい外観は、人に対して好印象を与えるだけでなく、将来の乗り換えを考えるうえでも大切な要素です。ただ日ごろ安全運転を心がけたり、衝突安全機能を装着していても避けられないのが、ボディのキズやヘコミ。このところカー用品店でも修理用品が販売されていますが、やはりキズやヘコミの程度によって、プロに任せたほうが仕上がりに違いがあります。そこで板金塗装の技術にかんする注意点と工程について説明します。



まず最初の注意点としては美しい仕上げは丁寧な下地の仕上げに尽きることが挙げられます。いくら塗装がキレイでも、ボディの表面がデコボコでは板金塗装のスタートラインにも立てません。まずキズやヘコミの度合いをチェックしたら、板金塗装したい部分の塗装を専用の工具で剥ぎ落としていきます。そして凹んでいる部分は板金用の器具を使って元の状態に復元し、油分を除去したのちにパテを使って表面を平にします。パテが乾燥したら、パテのサンディングを行ってさらに形を整え、ペーパーやすりで仕上げます。



いよいよ塗装に入りますが、注意点としては、ここでも下地の塗装を丁寧に行うことが、美しい仕上がりに寄与することを忘れてはならないことです。準備としては、修理したい部分以外に塗料が付着しないようマスキングの紙を貼り、サビの防止やペーパーの跡をなくすサーフェイサーを吹き付け、赤外線ヒーターなどで十分に乾燥させたら、目の細かいサンドペーパーで水研ぎを行いボディ表面を平滑にすれば、板金の作業が終了し本塗装に入ります。



本塗装に入る前の注意点については、まず愛車のカラーナンバーをしっかり把握して色を調合することがあげられます。ボディの状態や、どの角度から見ても色合いに違和感がないよう、実車に合わせて微妙な調色が済んだら、本塗装用のベースコートを吹き付け、さらに仕上げ用のクリアーを塗装することでツヤを出すだけでなく、塗膜を保護してくれます。そして乾燥には、近赤外線のヒーターで高温乾燥させることにより焼き付けます。最後の仕上げとして、コンパウンドやパフを使用して、さらにキレイな磨きをかけることで、キズやヘコミなどなかったかのような状態にまで戻します。



このように板金塗装は細かい作業を積み重ねる工程となっており、特に本塗装までの下地をいかにしてキレイに仕上げるかが、最終的な仕上がりの良否を決定づけます。そして、ただいたずらに美しく仕上げるだけでは、板金塗装した部分以外との調和がとれません。ですから、ボカシなどさまざまなテクニックを駆使して、ボディ全体から見て違和感のない板金塗装であることが不可欠となります。

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