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車の塗装を依頼ではなく自分で行う際のコツ

かすり傷や外装の剥げから、日焼けなどによる色あせまで、車の塗装が必要になった際、業者に依頼するのではなくご自分で行いたい、という方が比較的たくさんいらっしゃいます。車の全面を塗装するのであればかなり難しいですが、部分塗装なら…ということで行う方も多く、DIY向けの設備・機材・塗料も多く販売されています。

ただし、いくら小さな面積とはいえ、自動車への塗装を高い精度で仕上げるのは至難の業です。プロ(塗装業者・職人)が使用する機材・塗料にまず差があるためです。しかし、使用する機材や塗料、方法や効果の差などをしっかり把握していれば、きれいに仕上げることも可能です。

個人で仕上げる場合、2つの方法があります。1つ目は缶スプレーで塗りを行う方法で、もう1つはスプレーガンを使用する方法です。この2つの内、缶スプレーによる方法はあまりおすすめできません。缶スプレーは塗料を噴射する霧の粒がスプレーガンに比べて圧倒的に粗いです。また、塗料の出る割合も安定しません。どうしても缶スプレーを使用するのであれば、40℃程度のぬるま湯につけて温めてから使用しましょう。長時間の使用により冷えてくる缶スプレーは、温度が下がると霧の密度が下がりますます粗く塗りムラが発生しやすくなります。

缶スプレーよりかなり精度はあがるものの、スプレーガンを使用する場合にも注意が必要です。重要な項目としては、オイルフリーのコンプレッサーを使用することと、コンプレッサーに直接エアホースをつないだ状態で塗装をしないこと、の2点です。これだけでも精度がぐっと上がります。直接エアホースをつなげた状態で塗り作業を行うと、水と油を含んだ空気がエアーとともに多く噴出され、密度に差ができてしまうためです。この場合、水抜き機能を備えた簡易型のトランスフォーマーを取り付けることで不具合は改善されます。

あと、塗りの作業の前に外せない作業として、サフがあります。サフとは、塗料がのりやすくするために、塗料を吹きかけたい場所をヤスリ等で削る作業のことです。車に限らず、プラモデルなどでの塗り前に行う作業としてもお馴染みです。目の大きなヤスリから徐々に細かいヤスリへと削っていくことが基本です。こういった知識と準備、そして機材面に関しての工夫を入念に行えば、プロレベルとまでは言えませんが、個人でもかなり高品質な仕上がりの塗りを実現するところまで可能となります。

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