車の傷を消したい! 自分でできる修繕方法や注意すべきポイントを解説

更新日:2024/11/26 | 公開日:2024/11/26

板金塗装全般

車の傷を消したい! 自分でできる修繕方法や注意すべきポイントを解説

愛車にできた小さな傷は、放っておくと見た目が悪くなるだけでなく、さびの原因にもなります。傷を自分で修繕できれば、費用を抑えられるでしょう。本記事では、簡単にできる傷の修繕方法や注意点などを紹介します。

修繕の規模や自身の技術レベル、予算、時間的な余裕などを総合的に考慮し、ベストな選択をしましょう。

車の傷を自分で隠す方法

深い傷や大きな範囲の傷には向きませんが、ちょっとした擦り傷や細かな傷であればDIYで目立たなくできます。ここでは作業手順を詳しく説明します。

DIYで使用する道具

DIYに必要な道具と特徴は下記の通りです。

道具特徴
タッチペン・小さな擦り傷や剥がれにおすすめ
・色を塗り直して傷を目立たなくするペン型の塗料
コンパウンド・表面の傷を削り取って滑らかにするための研磨剤
・浅い傷の修繕に有効
ポリッシュ・車の表面を磨いて艶を出し、細かい傷を目立たなくする液体またはクリーム
シール・補修部分を保護するための透明または色付きのフィルム
クロス・磨いて傷を目立たなくする柔らかい拭き取り用の布
パテ・深い傷やへこみを埋めるためのペースト状の材料
・硬化後に削って滑らかにする
ワックス・輝きを与えるための仕上げ剤
・塗布して表面をコーティングする
スプレー広範囲にわたる塗装の修繕に使用されるスプレー式の塗料

傷の度合いによって道具をそろえましょう。

作業手順

次に修繕の作業手順を説明します。どの道具を使用する場合でも、事前に車を丁寧に洗車し傷周りの汚れやさび、ワックスを完全に落としてから始めましょう。ここではコンパウンドとタッチペンを使用した場合の作業手順を紹介します。

  1. 洗車する
  2. 傷を確認する
  3. コンパウンドで磨く
  4. タッチペンで修繕する

洗車後、適切な粒度のコンパウンドを選び、付属のスポンジやクロスに付けて円を描くように優しく磨きましょう。

次にタッチペンを使用します。補修作業は慎重に行う必要があるため、一度に厚く塗らず数回に分けて薄く塗るのがポイントです。自信がない、傷が深い、ボディーカラーと同じ色がない場合はプロに相談しましょう。

塗装を傷めないようにするための注意点

自分で修繕する際は、塗装を傷めないように注意しましょう。特にガラスコーティングのある車は塗装のクリア層の上に施工されており、傷が深いとコーティングを維持したまま完全に傷を消すのは困難です。コンパウンドを使用する際は塗装を削らないよう安全性を考慮し、研磨剤を含まないノーコンパウンドタイプの製品を使用しましょう。

それでも傷が消えない場合は、傷の修繕を諦めるか専門業者に依頼してコーティングを除去し、傷を修繕した後に再度コーティングする方法を検討します。自己判断で処理するとさらに状況が悪化する可能性もあるため、必要に応じて専門家の助けを借りることが大切です。

DIYで傷隠しを行う際のリスク

DIYで傷隠しを行う際のリスク

DIYによる車の傷の修繕はコストを抑えられますが、いくつかのリスクも伴います。ここではDIY修繕の限界や失敗しやすいケース、そして失敗による費用面のリスクを解説します。

DIYで修繕できない傷がある

車の傷には、DIYで修繕できるものと難しいものがあります。DIYで対応できるのは、主に表面に軽く残った傷です。例えば洗車時にできた細かい擦り傷や軽い当て傷が代表的です。これらの傷は塗装の最上層であるクリアコートの範囲内にとどまり、下地には影響していません。適切な製品を選び、正しい流れで使用すれば、自分でも十分に修繕できる可能性があります。

一方で、深い傷や塗装が剥がれている傷、さびが発生している箇所、へこみを伴う傷はDIYでは修繕が難しくなります。こういった傷は塗装の下地や金属部分まで影響を及ぼしており、専門的な技術や道具が必要です。色が変わっている場合もDIYでは対処が難しいため、業者に再塗装をお願いしましょう。

DIY修繕で失敗しやすいケース

DIYでの修繕では以下のような失敗が考えられます。

  • 傷の深さを見誤る
  • さびの防止ができず内部まで広がる
  • 傷に合っていない製品や道具を使用する
  • 色合わせに失敗する

DIYで車の傷を修繕する際、実際の見た目より傷が深いことがあり、さびなどの処置を怠ると広がる可能性があります。

また、適切でない製品や道具を使用して塗装を過度に削ってしまったり、色合わせに失敗して見た目が変わってしまったりするケースもあります。特にメタリックやパールの塗装がある車では、自分で色合わせをするのが非常に困難です。

失敗時に費用がかかる

軽い擦り傷や車に大きな影響を与えない小さな傷であれば、市販の修繕アイテムを使い自分で対応できるため、DIYは有効な手段です。しかし、DIYで車の傷の修繕を失敗すると最終的に大きな出費につながるリスクがあります。

例えば、修繕が不十分だと傷が広がり、結果的により高度な技術と費用のかかる修繕が必要になることがあります。そうなると当初の予定よりも大幅に高い修繕費を専門業者に支払うことになりかねません。DIYでの修繕は、こうしたリスクを十分に理解して行うことが重要です。費用の相場に関しては後述します。

専門業者に依頼するメリット

専門業者に依頼するメリット

DIYは低コストで手軽にできますが、状況によっては専門業者に依頼する必要があります。ここではプロに依頼するメリットを紹介します。

仕上がりがきれいになる

専門業者に依頼する大きなメリットは、やはり仕上がりの美しさです。 自分で行う修繕では、慣れていないと時間がかかる上、どうしても傷跡が目立ち色むらが発生して思ったような結果にならないこともあるでしょう。

しかし高度な技術と豊富な経験を有している専門業者であれば、適切な工具を使った効率的かつ高品質な修繕が可能です。特に深い傷や複雑な形状のへこみなど、素人には難しい修繕でも専門業者はこれらをきれいにカバーし、まるで傷がなかったかのように仕上げてくれます。

専門的な設備や技術がある

専門業者は豊富な設備と高度な技術を持っており、DIYでは難しいきれいな仕上がりを実現します。例えば専門店ではコンピューター制御の塗装システムを使用して、元の塗装と完全に一致する色を再現できます。

さらに専門業者は車種ごとの素材や塗装の特性を理解しており、軽い擦り傷から深いへこみまで、傷の状態に応じた最適な修繕方法を選ぶことが可能です。精密な作業で確実に修繕を行うため、安心して車を任せられるでしょう。美しく修繕された車は、中古車としての価値が高まります。

補償が付く

専門業者に修繕を依頼する際、補償が付く可能性があります。車両保険には「一般型」と「限定型」の2種類があり、補償範囲に大きな違いがあるからです。

一般型車両保険は幅広い事故や損害をカバーし、自分の過失で電柱やブロック塀にぶつけた事故も補償対象となります。

一方で限定型車両保険は、補償範囲が狭く主に他車との衝突や火災、盗難などに限定されることが多いため、自分の過失で付けた傷の補償は対象外です。自分がどちらの保険に加入しているか分からない場合は、保険会社に確認しましょう。

また、車両保険での修繕に関して詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

>>車の修理代に車両保険は使った方が良い?保険の疑問を徹底解説

専門業者に依頼する修繕の費用相場

車の傷の修繕費用は傷の深さや広さ、車のメーカーや車種、修繕箇所などによって大きく異なります。一般的な目安として、ドアやボディーの擦り傷の修繕費用を例にまとめました。

一般的な費用相場

ドアやボディーの傷に関する修繕費用の目安を紹介します。

【ドアの傷】

<カー用品店>

  • 軽度の傷(10cm以内):10,000〜25,000円
  • 中程度の傷(20cm以内):25,000〜50,000円
  • 大きい傷(20cm超):〜80,000円

<自動車修理工場※>

  • 軽度の傷:19,800円均一
  • 中程度の傷:25,300円均一
  • 大きい傷:30,800円均一

※2024年11月現在の自動車修理工場(池内自動車)の修繕代目安

【ボディーの傷】

<カー用品店>

  • 軽度の傷:20,000〜30,000円
  • 中程度の傷:20,000〜30,000円
  • 大きい傷:35,000円〜

<自動車修理工場※>

  • 軽度の傷:19,800円均一
  • 中程度の傷:25,300円均一
  • 大きい傷:30,800円均一

※2024年11月現在の自動車修理工場(池内自動車)の修繕代目安

カー用品店や自動車修理工場の他、ディーラーなどへ修理を依頼する選択肢もあります。業種別にさらに詳しく修繕部位の料金相場を知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

>>板金塗装の平均価格は?修理箇所・業者別の修理代を徹底比較

DIY修繕と業者とのコスト比較

DIY修繕は初期費用が安く、手軽に始められる点が魅力です。市販の修繕キットを使えば、数千円程度で済むケースも少なくありません。一方で専門業者による修繕は技術と設備により高額になりがちで、軽微な傷でも数万円かかることがあります。

とはいえ確実な修繕と長期的な車の価値を考えると、専門業者に依頼する方がメンテナンスコストも抑えられ経済的といえるでしょう。

修繕の比較に関して詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

>>バンパー傷を修理!DIYと業者依頼は結局どっちがお得なの?

修繕依頼する際の注意点

車の修繕を依頼する際、スムーズで満足のいく仕上がりをかなえるために、いくつかの点に注意しておきましょう。

  • 数社から見積もりを出し比較する
  • 業者の実績を調査する
  • 口コミ評価を確認する

車の傷の修繕費用は傷の大きさや深さ、車の年式、メーカー、使用する部品などさまざまな要因によって異なり、数千円から数万円の違いが出ることがあります。複数の修理店に見積もりを依頼し、しっかりと比較検討することが大切です。

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DIYでの傷隠しはコストが抑えられる点が魅力です。しかし完璧な仕上がりを目指すとなると、専門的な知識や技術が必要になります。また、思わぬ失敗をしてしまい、かえって傷を悪化させてしまうリスクもあるかもしれません。

池内自動車では長年の経験と高い技術を持つプロのスタッフが、見積もりを提示し疑問点を丁寧に解説いたします。また幅広いメニューからお客さまのご予算に合わせて最適なプランを提案し、修繕後のアフターフォローも対応いたします。「自分で直せるかな……」と不安な方や、「やっぱりプロの仕上がりがほしい!」という方は、ぜひ池内自動車へご相談ください。

池内自動車公式サイト
https://www.ikeuchi-jidousha.com/

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