車の傷は中古車査定額にどれくらい影響する? 傷ごとの影響や減額基準を紹介
更新日:2025/09/19 | 公開日:2025/09/19
愛車に小さな傷があるだけで、中古車の査定額が大きく下がるのではと不安に感じていませんか? 実際には傷の大きさや場所によって、数千~数万円の減額が生じることがあります。
本記事では、車の傷がどの程度中古車査定額に影響を及ぼすのか、また車のパーツごとの減額基準についても解説します。
修理暦のある車の査定額についても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
中古買取査定額が決まる仕組み

中古車の査定は、日本自動車査定協会(JAAI)が定める基準に基づいて行われています。まずは車種ごとの基準価格が設定され、そこから年式・走行距離・装備品などを加味し、減点方式で最終的な査定額が算出されます。 傷やへこみも減点対象です。その大きさや場所に応じて点数が引かれ、査定額に反映されます。例えば塗装剥がれが数cmあれば1万円前後の減額となることもあります。 ただし、業者ごとに若干の査定差が出る場合もあるため、複数社の比較が有効です。「査定は感覚で決まるもの」ではなく、客観的なルールに基づいて行われている点を理解しておきましょう。
車の傷が中古買取査定額に及ぼす影響

車の傷は査定時に減点の対象となり、傷の大きさや深さによっては数千〜数万円の差が出ることもあります。ここからは傷の種類別に、査定額への具体的な影響を詳しく見ていきましょう。
小さな傷・浅い傷の場合
日常走行によって付くこすり傷や飛び石による線傷など、小さくて浅い傷は「年式相当」と見なされ、査定では減額対象とならないことが一般的です。特に1cm未満の細かな傷や塗装の曇りなどは、減点の対象外になるケースが多く見られます。 ただし傷が複数箇所にある、ボディ全体に広がっている、またはドアやフェンダーの目立つ部分に集中している場合などは、印象の悪化によって査定額が下がる可能性があります。傷の範囲や数が多いと、たとえ浅くても修理の手間がかかると判断されるからです。 査定員は傷の状態を総合的に見て判断するため、小さな傷でも油断せず確認しておくことが大切です。
塗装が剥がれている傷の場合
爪を立てたときに引っかかる程度の傷や、下地が見えるほど塗装が剥がれている傷は、査定において明確な減点対象となります。こうした傷は美観を損ねるだけでなく、再塗装が必要とされるため、修復コストがかかることが理由です。 中古車査定基準では、傷のサイズによって以下のように減点されるのが一般的です。 1cm未満:減点なし 1~9cm(カードサイズ程度):10点減点(約1万円) 9~30cm(A4サイズ程度):20点減点(約2万円) 30cm以上:30点減点(約3万円) 塗装の修理費用は業者や塗装範囲によって異なりますが、査定での減額との比較で判断するとよいでしょう。
板金・再塗装が必要な傷の場合
へこみを伴う傷は、塗装の修復に加えて板金作業が必要になるため、査定額に大きく影響します。目安としては以下の通りです。 1~9cm(カードサイズ程度):10点減点(約1万円) 9~30cm(A4サイズ程度):30点減点(約3万円) パネル面積の半分未満:50点減点(約5万円) パネル面積の半分以上:約10万円以上の減額も 特にドアやバンパーなど目立つ部分にへこみがある場合は、見た目の印象が大きく損なわれるため、減額幅も広がります。傷の深さと範囲が査定に直結するので、状態を正確に把握しておきましょう。
走行できないほど損傷している場合
事故や災害などによって、エンジンや足回りが損傷し、自走できない状態の車は、一般的な中古車買取業者では値段が付かないケースが多くなります。こうした車両は「廃車扱い」となることが一般的です。 しかし、廃車専門業者であれば、走行不能な車でも「パーツ取りや輸出目的」で価値を見出し、無料での引き取り対応を行っている場合があります。また、自動車保険の補償内容によってはレッカー費用がカバーされるケースもあるため、保険証券も確認しておきましょう。 買取不可と判断された場合も処分方法の選択肢はあるため、焦らず情報収集を行うことが大切です。
修理暦のある車は減額される!

事故や災害で骨格部分を修理した履歴がある車は、買取査定で減額されるのが一般的です。次からは、修理暦の定義や減額の目安、申告の必要性について詳しくご紹介します。
修理暦のある車とは?
「修理暦のある車」とは、事故や災害などで自動車の骨格部分が損傷し、修理や交換が行われた車両のことを指します。骨格とは、車体の安全性や剛性に関わる主要な構造部位で、以下のようなパーツが該当します。 フレーム クロスメンバー インサイドパネル ピラー ダッシュパネル ルーフパネル フロア・トランクフロア など これらの部分に損傷があると、車の強度や耐久性、安全性に直接関わるため、査定額に大きな影響を与えるのです。査定時には整備記録や目視での確認により修理暦の有無が判断されます。
修理暦がある車の減額料金
修理暦がある車は、買取市場で「修復歴車」として扱われ、査定額が15〜50%程度下がるのが一般的です。例えば元の査定額が100万円だった場合、修理暦があるだけで70万円以下に下がるケースもあります。 減額幅は以下の条件により変動します。 高年式・高級車であればあるほど減額幅が大きくなる 修復箇所が大きく、重大な骨格パーツであるほど評価は低くなる 修理方法や仕上がりの品質も考慮される また事故歴を理由に購入を避ける人も多く、販売リスクが高まることも減額要因となります。オークション相場でも修復歴車は敬遠されがちです。
修理暦があることは伝えるべき?
修理暦がある車を売却する際には、必ず事前に申告することが大切です。プロの査定士は、修理跡・塗装のむら・パネルの歪みなどから、たとえ素人目には分からなくても修理歴を見抜くことがほとんどです。 仮に意図的に修理暦を隠して売却した場合、後で「契約不適合責任」を問われ、トラブルになる恐れがあります。これは以前の「瑕疵担保責任」に代わるルールで、告知義務を怠ると損害賠償を求められることもあります。 正直に申告すれば、信頼を得られ、スムーズな取引につながるでしょう。
車のパーツごとの傷の減額基準
車の傷は、どのパーツにどれだけの傷があるかによって減額の目安が異なります。以下では、バンパー・ドア・ルーフなど、部位別の査定基準を詳しくご紹介します。
バンパー
バンパーは車体下部にあり、飛び石や縁石などで日常的に傷つきやすいパーツです。特に前後のバンパーは走行時に注意を払っていてもこすり傷が付きやすく、素材は樹脂製が多いため変形しやすいという特徴もあります。 査定上では、カードサイズまでの小さな傷は減点対象とならないことが一般的です。 しかし、A4サイズ相当の傷で約10点(約1万円)、それ以上のサイズでは30点(約3万円)の減額が目安とされています。 なおバンパー交換や補修には2万~5万円前後かかるケースが多く、修理費用と査定減額を比較して判断することが大切です。
ドア・ボンネット・フェンダー
ドアやボンネット、フェンダーは走行中の飛び石や駐車場での接触などで傷が付きやすい部分です。車の外観を左右する部位でもあるため、傷が目立つと見た目の印象にも大きく影響します。 査定では、カードサイズの傷で約1万円、A4サイズで約3万円、パネル面積の半分以上の傷がある場合は約5万円の減点が一般的な目安です。ただしあくまで概算であり、車種や修理の仕上がり、傷の深さによって差があります。 また片側のみの傷であっても、再塗装の有無や補修歴があるかで評価が変わります。
ルーフ
ルーフ(車の屋根部分)は、落下物や雹(ひょう)などの自然災害によって傷やへこみが生じることがあり、普段見落とされがちな部分でもあります。査定士は車を全体から細かくチェックするため、ルーフの損傷も評価対象となります。 査定基準では、A4サイズ程度の傷で約1万円の減額、パネルの半分程度で約5万円、半分以上に及ぶ場合は8万円以上の減点となるのが一般的な目安です。 また、雹害などでルーフに多くのへこみがある場合は、災害歴として大きく減額されることもあります。車庫やカーポートの活用など、日ごろからの予防も有効です。保険の適用可否も含め、状況に応じて確認しましょう。
まとめ
本記事では、傷の深さや範囲に応じて査定額がどのように変わるかを詳しく解説しました。小さな傷は年式相当で無減点、塗装剥がれやへこみ、走行不能な損傷では減点数が段階的に上がり、数千~数万円、場合によっては十万円単位で査定額が下がる可能性があります。 修理前に「修理費用以上に査定額が上がるか」を確認することが重要です。池内自動車では、傷の写真を送信するだけで簡単見積もりができます。 高額になりがちな修理費と査定アップ額を比較し、賢く判断したい方は、池内自動車へお気軽にご相談ください。


