縁石でこすったサイドシル! 修理費用はどのくらい?

ドアの真下に位置するサイドシルは、車の強度を高めるために重要なパーツです。しかし足で踏んだり、障害物にぶつかったりと、何かと傷やヘコミが付きやすいパーツでもあります。

大きな傷やヘコミは、修理も高額になる可能性があります。どのようなときに傷が付きやすいかをあらかじめ知った上で、防御する対策を立てておきましょう。

当記事ではサイドシルに傷が付くケースや傷を防ぐための方法、傷が付いたときの修理費用、節約しながら修理する方法などを解説します。

サイドシルはどのようなパーツ?

サイドシルの「シル」は英語で「Sill」と書き、「敷居」を指す単語です。その名の通り、座席横のドア下にある敷居の部分がサイドシルに当たります。その複雑な形状はボディの強度を考えて作られたもので、幅を広くして高さを出すと、より強度が上がります。

ただし高さを出せば乗降がしづらくなるため、車種ごとに強度と乗降性のバランスを考えながら設計されるのが一般的です。

サイドステップとの違い

サイドシルと混同しやすい車のパーツに、サイドステップがあります。サイドシルは上述のように車にもともと付いているパーツですが、サイドステップは車体の下に取り付けるエアロパーツの一つで、サイドスカートやサイドスポイラー、サイドシルプロテクターなどとも呼ばれます。

サイドステップを装着すると車体と地面のすき間が狭まるため、車高の低いスポーティーな雰囲気の演出が可能です。また横から車体の下に流れ込もうとする気流を自然に後方へと送ってくれて、車が浮くことを防げるメリットもあります。

サイドシルの修理費用

サイドシルは傷やヘコミも付きやすく、修理が必要になることもあります。気になる修理費用は、傷、ヘコミの深さや大きさによって変わります。板金塗装による修理費用は、下記を目安にしてください。

  • すり傷:3万円程度
  • ヘコミ:4万円~
  • 錆び:5,000円〜5万円

傷が深い、ヘコミが大きい場合はパーツ交換となる可能性があります。費用は7万円~程度をみておいた方が良いでしょう。

サイドシルが損傷するケースでは、同時にドアやフェンダーなどにも傷、ヘコミが付いている可能性があります。複数箇所を修理する場合は、さらに高額になるケースもあります。

サイドシルに傷が付くのはどのようなシチュエーション?

サイドシルに傷、ヘコミができるシチュエーションとして想定されるのが、縁石でこすってしまうケースです。また走行中にブロック塀などぶつかることによって、傷が付くこともあります。

こする、ぶつけるなどの分かりやすい衝撃でなくても、日常的な人の乗降でサイドシルがすれることもあるでしょう。普段の乗り降り程度であれば、一度に大きな傷が付くことはありませんが、重い荷物や鋭利なものを運び入れた際などは、気付かないうちに傷が付いてしまうことも珍しくありません。

サイドシルに付く傷の種類

サイドシルに付く傷の種類

サイドシルに付く傷の種類は、すり傷や引っかき傷、ヘコミがあります。それぞれがどのような傷か紹介します。

すり傷

こするとできるのがすり傷です。浅くて目立ちにくい傷ですが、数が多ければ気になるでしょう。

縁石やガードレール、ブロック塀などにこすってしまった場合、サイドシルの外側にすり傷ができてしまうことがあります。サイドシルの内側には、荷物を運び入れた際に傷が付くこともあるでしょう。また靴の裏に石などが挟まっている状態で乗り降りすることで、傷付けてしまうケースもあります。

引っかき傷

すり傷よりも傷に深さがあり、とがったもので引っ掛けたことによってできる傷が引っかき傷です。

縁石などの障害物に少々強めに当ててしまった場合や、カギのように鋭いものでこすったときにも引っかき傷は付いてしまいます。また、飛んできた小石が車に当たり、引っかき傷ができる場合もあります。

ヘコミ

すり傷や引っかき傷ができるときよりも、さらに大きな衝撃がサイドシルに加わることで起きるのがヘコミです。

障害物や他の車にぶつけたときや、車庫入れの際に壁や物に強く当てたときにヘコミができてしまう場合があります。また、重量のある荷物を乗降させる際に、うっかり強い衝撃を与えてしまうとヘコんでしまうこともあるかもしれません。

サイドシルの傷を放置するとどうなる?

サイドシルに限らず、車に傷が付いたときは小さな傷でも放置しない方が良いでしょう。傷が付くと塗装が剝がれてしまいます。塗装には防錆の役割もあるので、傷が付いたままにしておくと、錆がどんどん広がってしまいます。

特に、車の下部にあるサイドシルは雨の日などにタイヤで巻き上がってくる水しぶきが付着しやすいため、錆びやすいパーツです。簡単な傷ならすぐに補修できますが、錆が広がると修理に時間と費用が多くかかってしまいます。そのため目立たない傷だからといって放置せず、早めに対処しましょう。

サイドシルの傷を防ぐ方法

少しでもサイドシルが傷つかないようにするためには、どのような対処ができるのでしょうか。サイドシルを傷から守ることは、見た目のきれいさを維持するだけでなく、不要な修理費用をかけないことにつながります。大切な車を守るために、検討してみてください。

サイドシルガードを取り付ける

オフロード車の場合は、サイドシルガードを取り付けるのも良いでしょう。サイドシルガードを車体下の外側に取り付けると、大きな岩などに当たってしまったときにもサイドシルを守れます。

キャンプや釣りなどのアウトドアに出かけるときは、きれいに舗装された道だけを通るわけではないため、サイドシルガードが役立ちます。また、サイドシルガードとボディの色の組み合わせを工夫すれば、個性的でおしゃれな演出も可能です。主な素材にはアルミ製やスチール製などがあるため、お好みで選んでください。

スカッフプレートを取り付ける

スカッフプレートはサイドシルの上面、靴や荷物が当たりやすい位置に取り付けて傷を防ぐもので、エントランスモールとも呼ばれます。メーカー純正のものにはメーカー名や車種名が刻印されているものもあり、高級感を演出してくれます。

ロゴが光るタイプのスカッフプレートもあり、車のデコレーションパーツとして取り付ける人もいるようです。

傷防止フィルムを貼る

手軽に傷を防ぎたいなら、傷防止フィルムを貼るのもおすすめです。フィルムをサイドシルに合わせて貼ることで、傷を防ぎます。

車種に合わせてカットされているものを購入すれば、初めての人でも簡単に貼り付けられます。透明なものの他、鮮やかなカラーで縁取られたものや、柄が入ったものもあり、ドレスアップも可能です。

サイドシルの修理を依頼するときのポイント

サイドシルに傷が付いて修理に出さなければならないとき、修理費用が高額になってしまわないか心配な方もいるでしょう。少しでも節約するためのポイントを解説します。

車両保険を使う

車両保険に入っておけば、自分の車に関する修理費が補償されます。車両保険は自動車保険の補償の一つで、事故による破損の他、条件によっては傷やヘコミも補償の対象です。修理費用が高額の場合や支払いが負担になる場合は、車両保険を利用するとよいでしょう。

ただし、一般型の車両保険よりも補償範囲が狭い限定型(エコノミー型)の場合、破損したときの状況によってカバーされないケースもあるため注意が必要です。また、車両保険を使ってしまうと等級が下がり、翌年の保険料が高くなることは理解しておきましょう。

車両保険以外にメーカー保証や店舗保証が使えるかも確認してください。メーカー保証や店舗保証が使えるようであれば、メーカーや店舗が無料で修理を行ってくれるため、車両保険の等級を下げずに修理ができます。

複数業者の相見積もりを取る

長い付き合いのあるディーラーや修理工場がなく、新規で修理してくれる業者を探すなら、相見積もりを取るのが得策です。業者によって料金は異なるため、納得のいくところに依頼しましょう。ただし多くの業者から見積もりを取るとその分時間がかかるので、3~4件程度を目安にすることをおすすめします。

見積もりは無料で行ってくれるところもあれば、有料の業者もあります。ホームページや電話で問い合わせて確認してください。

ただ、修理依頼を検討する際はつい料金ばかりに目が行きがちですが、技術力についても確認しておくのが重要です。説明は丁寧で分かりやすかったか、質問にしっかりと答えられていたのかなど、担当者と話した印象も確認のポイントとなります。

さらに、過去にどのような修理を手掛けてきたのか、ホームページで修理事例をあらかじめ確認しておくとよいでしょう。

支払い方法を確認しておく

現金やクレジットカード、ローンなど修理費用の支払いには複数の方法があります。業者によってはクレジットカードに対応していないこともあるため、依頼したい業者がどの支払い方法を利用できるか、あらかじめ確認しておきましょう。

破損が大きく修理が高額になりそうな場合は、クレジットカードやローンが利用できると便利です。現金での支払いが難しい場合は、見積もりを依頼する前に確認しておくのをおすすめします。

サイドシルの修理はどこに依頼する?

サイドシルの修理はどこに依頼する?

サイドシルの修理を依頼できる業者には、どのようなところがあるのでしょうか。それぞれのメリット・デメリットを解説します。

ガソリンスタンド・カー用品店

軽度の傷やヘコミであれば、ガソリンスタンドやカー用品店が便利です。対応が素早いところが多い上、土日も営業しているため、平日にお店に行けない人も利用しやすいでしょう。料金表も明記してあることが多く、修理範囲の大きさに連動した値段となっているはずです。

デメリットは店舗によって修理の品質にばらつきがある点です。大きな傷やヘコミの修理を依頼する場合は、口コミや評判をしっかりと確認した上で利用すると良いでしょう。

ディーラー

自動車メーカーのディーラーに依頼するという方法もあります。

ディーラーでは多くの場合、メーカー工場や板金塗装工場などに修理を委託します。委託先によって仕上がりにばらつきが出ることをリスクに感じるかもしれませんが、ディーラーが品質をチェックしてくれるため、一定以上の品質が期待できるでしょう。

ただし、ディーラーは料金が高めなのがデメリットです。パーツを交換する際は主に純正の新品を使用することや、修理を委託する中間手数料がかかることから、総合的に価格が上がりやすくなっています。

多少費用がかさんでも信頼できるところに依頼したい方や、純正パーツにこだわりたい方におすすめです。

板金塗装業者

技術面で信頼できるスタッフが多いのが板金塗装業者です。修理に関する専門的な技術を持ったスタッフを備え、プロならではの仕上がりを提供しているところが多くあります。

ディーラーと比べると料金が安いのも魅力です。サイドシルを交換する際も、中古部品を探してくれることもあり、費用を抑えられます。また修理を委託しているディーラーとは異なり直接修理を請け負うため、手数料が不要になり、費用が抑えられます。費用と仕上がりのバランスを考えると、板金塗装業者はおすすめです。

ただし、板金塗装業者には幅広く店舗を展開しているところもあれば、個人の小さな修理工場もあり、規模や料金、対応はさまざまです。業者によって技術的にも差があるため、口コミなどを調べ、信頼できそうなところに依頼してください。

まとめ

サイドシルは車のドア下部分にあるパーツです。乗降の際に踏むことも多く、外側も縁石や小石などにぶつけやすいことから、すり傷や引っかき傷、ヘコミが気になる方も多いでしょう。

サイドシルの修理はガソリンスタンドやディーラー、板金塗装業者などに依頼できます。それぞれメリット・デメリットがありますが、傷やヘコミの程度が大きい場合は、料金が安めで、技術も期待できる板金塗装業者を探すと良いでしょう。

1都3県に工場を持つ池内自動車では、リーズナブルな価格で修理を請け負っています。損傷箇所の写真を撮れば、インターネット上で手軽に見積もりを依頼できます。サイドシルの傷やヘコミが気になったら、まずは見積もりだけでもご依頼ください。

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