クーラント(冷却水)の役割と交換時期|エンジンを守るメンテナンスの基本
クーラント(冷却液)とは
冷却液はエンジンを適性温度に保つだけでなく、ATFやターボチャージャーの冷却など、様々な働きをしています。
このような役割をシッカリ果たすために、オーバーヒート防止効果、凍結防止、防錆効果の性能を持っています。
オーバーヒート防止効果
冷却効果は、ラジエーターの中に冷却液を流すことで得られます。
そのため、きちんとした性能の冷却液を使用する必要があります。
凍結防止
水は凍結すると体積が膨張し、それによりシリンダーヘッドやシリンダーブロック、ラジエーターなどを破壊します。
そのためクーラントは、水よりも凍結を起こりにくくする成分が含まれています。
防錆効果
エンジンやラジエーターの冷却装置には、各種の金属が使われています。
この金属からサビが発生すると、ラジエーターや冷却液回路内に目詰まりを起こし、オーバーヒートを起こさせます。
そのため、クーラントには金属をサビさせない材料が使われています。
液量が不足すると
液量の不足は、直接オーバーヒートの原因となります。
長期間の使用、品質低下や濃度不足だと
クーラントの長期間使用や低品質クーラントの使用、クーラントの濃度不足は、サビ、腐食を発生させ、ウォーターポンプの作動不良やラジエーターエンジンブロックの穴あきにつながり、最終的にはオーバーヒートの原因となります。
また凍結の原因となり、その結果シリンダーブロックやラジエーターの破損へとつながります。
クーラントは早めの交換をおすすめします。おおよそ2年から3年に一度は交換しましょう。