車のへこみ修理、どうする?DIYと業者依頼の費用相場・直し方を完全解説
更新日:2025/09/17 | 公開日:2022/07/21
突然できてしまった車のへこみ。「修理代はいくらかかるんだろう?」「自分で直せるものなの?」など、多くの方が不安や疑問を感じるかと思います。
へこみの修理は、その大きさや場所によって最適な対処法が大きく異なります。選択を誤ると、かえって費用が高くついたり、愛車の価値を下げてしまったりすることにもなりかねません。
そこでこの記事では、車のへこみ修理に関するあらゆる疑問にお答えします。ご自身で修理する方法(DIY)の具体的な手順とその限界から、プロの業者に依頼する場合の費用相場、そして賢い保険の使い方まで、自動車修理のプロが徹底的に解説します。
日守翔吾
大手中古車販売店で7年ほど経験を積んだ後、工場長板金塗装に従事。工場長の経験の経験を経て、2022年に株式会社イケウチに入社。豊富な経験を持ち、板金塗装を中心とした自動車修理業界に精通している。これまでに10,000台以上の車両修理を監修し、お客様からの信頼も厚い。
車のへこみ修理、2つの選択肢

車のへこみを直す方法は、大きく分けて「自分で直す(DIY)」と「プロの業者に依頼する」の2つです。どちらが良いかは、へこみの状態やあなたが何を重視するかによって変わります。
| 比較項目 | 自分で修理(DIY) | プロに依頼 |
| 費用 | 安い(数千円〜) | 高い(数万円〜) |
| 仕上がり品質 | 跡が残る可能性が高い | 新品同様に綺麗になる |
| 時間・手間 | かかる | かからない(預けるだけ) |
| 失敗リスク | 高い(悪化させることも) | ほぼ無い |
手のひらに収まるような小さなへこみで、費用をとにかく安く抑えたい場合はDIYも選択肢になります。しかし、確実性や仕上がりの美しさを求めるなら、プロへの依頼が間違いのない選択です。
【DIY編】車のへこみを自分で修理する方法と知っておくべき限界

費用を抑えられるDIY修理ですが、挑戦する前に知っておくべき重要なポイントがあります。
自分で修理できるへこみ・できないへこみ
DIYが可能なのは、基本的に「塗装に深い傷がなく、手のひらサイズまでの浅いへこみ」です。 逆に、以下のようなへこみはDIYでの修理は極めて困難であり、プロに任せるべきです。
- 大きなへこみや深いへこみ:DIYでは綺麗に元通りにすることは不可能です。
- 塗装が剥がれている、または錆びている:錆の処理や再塗装には専門技術が必要です。
- 車の骨格(フレーム)部分のへこみ:フレームの修理は安全性に直結します。修理歴が残ると「修復歴車」扱いとなり、車の価値が大幅に下がるため、絶対に手を出してはいけません。
- 角やプレスライン上の複雑な形状のへこみ:形を綺麗に復元する難易度が非常に高くなります。
具体的なDIY修理の方法
ごく軽いへこみの場合、以下の方法で目立たなくできる可能性があります。
- 熱を利用する方法(ドライヤー・熱湯) 樹脂製のバンパーなどによく使われる方法です。へこんだ部分をドライヤーでじっくりと温め、裏側から押し出すことで形を戻します。温めすぎると塗装を傷める危険があるため注意が必要です。温めた後に冷却スプレーなどで急激に冷やすと、金属が収縮する力を利用して元に戻りやすくなります。
- 専用キット(デントリペアキット)を使う方法 カー用品店などで市販されているへこみ修理キットです。「グルー」という接着剤でタブをへこみに貼り付け、専用の工具で引っ張り出して直します。比較的手軽ですが、力加減が難しく、引っ張りすぎて塗装を剥がしてしまったり、逆に表面が盛り上がってしまったりするリスクがあります。
- パテで埋める方法 へこみを完全に埋めて平らにし、再塗装する方法です。下地処理、パテ盛り、研磨、塗装と工程が非常に多く、それぞれに専門的な技術と道具が必要です。初心者が綺麗に仕上げるのは難易度が最も高い方法と言えるでしょう。
DIYのメリット・デメリット
- メリット:最大のメリットは費用の安さです。道具代だけで済むため、数千円程度に抑えることも可能です。また、自分の好きなタイミングで作業できる手軽さもあります。
- デメリット:最大のデメリットは失敗のリスクです。時間と手間をかけても綺麗に直らないばかりか、かえって状態を悪化させてしまう可能性があります。また、必要な道具を一から揃えると、結果的にプロに頼むのと変わらない費用がかかってしまうこともあります。
【プロ依頼編】後悔しない業者選びと修理費用の内訳
DIYが難しい場合や、綺麗な仕上がりを求める場合は、プロの業者に依頼しましょう。依頼先にはいくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。
依頼できる業者の種類と特徴
- ディーラー:メーカーの看板を背負っているため、品質基準が高く、安心感は絶大です。しかし、実際の作業は提携の板金工場に外注することが多く、中間マージンが発生するため費用は最も高額になる傾向があります。
- カー用品店:比較的安価で、気軽に相談しやすいのがメリットです。ただし、店舗によって技術力に差がある場合や、対応できる修理の範囲が限られていることがあります。
- 板金塗装専門業者:修理を専門に行っているため、技術力が高く、ディーラーなどからの下請け作業もこなします。ディーラーのような中間マージンがないため、高品質な修理を比較的安価に依頼できるのが最大のメリットです。
なぜ修理費用は高くなる?プロの作業内容
プロの板金塗装は、私たちが思う以上に多くの工程を経て行われます。修理費用が高くなるのには、それだけの理由があるのです。
- 多くの工程と手間:へこみを引き出す「板金作業」から、表面をミリ単位で整える「パテ作業」、周囲の色と完全に合わせる「調色作業」、そしてホコリの付着を防ぐよう配慮して行う「塗装作業」まで、非常に手間と時間がかかります。
- 専門の設備と道具:美しい塗装を実現するための塗装ブースや、へこみを正確に引き出すための専用工具など、高価な設備投資が必要です。
- 高い技術力を持つ人材:車の状態を正確に見極め、複雑な工程を完璧にこなすには、長年の経験を積んだ職人の技術が不可欠です。これらの技術料も費用に含まれます。
【費用徹底比較】パーツ別・業者別、車のへこみ修理の料金相場
それでは、実際にプロに依頼した場合の費用はいくらくらいなのでしょうか。ここでは、パーツと業者別に修理代の相場を詳しく解説します。特に、高い技術力と効率的な作業でコストを抑えた板金塗装専門業者の料金は注目です。
バンパーのへこみ修理(最安12,100円〜)
ぶつけやすいバンパーは、修理依頼が最も多いパーツの一つです。樹脂製のため、比較的修理しやすい部位でもあります。
| バンパーのへこみ修理代 | 10cm以内 | 10cm〜20cm以内 | 20cm以上 |
| ディーラー | 20,000円〜30,000円 | 30,000円〜40,000円 | 40,000円〜 |
| カー用品店 | 20,000円前後 | 30,000円前後 | 40,000円〜 |
| 板金業者(※池内自動車) | 12,100円〜 | 16,500円〜 | 23,100円〜 |
※各業者の修理代の目安は池内自動車調べによる
ご覧の通り、池内自動車のような専門業者に直接依頼すれば、ディーラーの半額以下で修理できるケースも少なくありません。この程度の費用であれば、後述する車両保険を使わずに実費で修理する方が、総合的に見て断然お得になります。
ドアのへこみ修理(最安25,300円〜)
駐車場でのドアパンチなど、ドアのへこみもよくあるトラブルです。ドアは面積が広く、内部に配線などもあるため、バンパーより修理費用が高くなる傾向にあります。
| ドアのへこみ修理代 | 10cm以内 | 10cm〜20cm以内 | 20cm以上 |
| ディーラー | 60,000円以上 | 70,000円以上 | 80,000円超 |
| カー用品店 | 40,000円〜50,000円 | 50,000円以上 | 60,000円超 |
| 板金業者(※池内自動車) | 25,300円〜 | 30,800円〜 | 39,600円〜 |
※各業者の修理代の目安は池内自動車調べによる
ドア修理の費用が数万円以上になってくると、保険を使うべきか悩む方も出てくるでしょう。ご自身の保険の等級や免責金額などを考慮し、修理業者の見積もりと比較して慎重に判断することが大切です。
ボディ(フェンダー・トランク等)のへこみ修理(最安25,300円〜)
ドア以外のボディパネル、例えばタイヤを覆うフェンダーやトランク、クォーターパネルなどのへこみ修理です。これらの部位も、修理費用はドアとほぼ同水準になります。
| ボディのへこみ修理代 | 10cm以内 | 10cm〜20cm以内 | 20cm以上 |
| ディーラー | 60,000円以上 | 70,000円以上 | 80,000円超 |
| カー用品店 | 40,000円〜50,000円 | 50,000円以上 | 60,000円超 |
| 板金業者(※池内自動車) | 25,300円〜 | 30,800円〜 | 39,600円〜 |
※各業者の修理代の目安は池内自動車調べによる
池内自動車では、独自の工法と徹底した効率化により、ディーラーやカー用品店では高額になりがちな修理も、適正な価格で提供しています。。まずは専門業者に見積もりを依頼し、正確な費用を把握した上で、保険会社に相談するのが最も賢い手順です。
【保険の知識】車のへこみ修理、保険を使うと損?得?判断基準を解説
軽いへこみの場合、「保険を使えば無料で直せる」と考えるのは早計です。使い方によっては、修理代を自腹で払うより、結果的に多くの金額を失う可能性があります。
保険を使うと翌年から保険料が上がる仕組み
自動車保険には「等級」という制度があり、無事故を続けると等級が上がって保険料が割引されます。しかし、へこみ修理などで保険を使うと、翌年に原則として等級が3つ下がり(3等級ダウン事故)、さらに「事故有係数」が適用されるため、翌年からの保険料が大幅に上がってしまいます。この上がった保険料は、その後3年間続きます。
保険を使わない方が得をするケース
結論から言うと、修理費用が10万円以下の軽微なへこみの場合、保険を使わずに実費で修理した方がお得になるケースがほとんどです。
例えば、5万円の修理に保険を使ったとします。その結果、翌年からの保険料が年間3万円上がった場合、3年間で合計9万円も多く保険料を支払うことになります。5万円の修理のために、9万円を支払うのは明らかに損ですよね。
保険を使うかどうかは、「これから3年間で上がる保険料の総額」と「今回の修理代」を天秤にかけて判断する必要があります。保険を使わないことは決して悪いことではなく、賢い節約術でもあるのです。
へこみの種類で修理方法は変わる!3つの代表例
車のへこみは、原因によって種類が異なり、プロはそれぞれに最適な修理方法を選択しています。代表的な3つのへこみの種類をご紹介します。
- シャープデント(鋭いへこみ): ドアの角をぶつけたり、硬いものが当たったりしてできる、芯のある鋭いへこみです。塗装面にひび割れが入りやすく、多くの場合、裏側から丁寧に叩き出して形を整え、パテで整形し再塗装する「板金塗装」が必要になります。
- ラウンドデント(丸いへこみ): ボールが当たったり、隣の車のドアが軽く当たったりしてできる、比較的緩やかで丸いへこみです。塗装に傷がない場合、専用の工具でへこみを裏側から押し出し、元の状態に戻す修理方法があります。この方法なら、オリジナルの塗装を生かしたまま、短時間で修理を完了させることができます。
- プレスライン上のへこみ :車のデザインを特徴づける硬いプレスライン(峰や谷の部分)にできてしまったへこみです。この部分は鉄板が硬く、ラインを綺麗に復元するには非常に高い技術力が求められます。職人の腕が最も試される修理箇所の一つです。
まとめ:最適なへこみ修理は、状況に合わせた賢い選択から

ここまで、車のへこみ修理について、DIYからプロへの依頼、費用、保険に至るまで詳しく解説してきました。
- ごく小さなへこみで費用を最優先するならDIYも選択肢の一つ。
- しかし、仕上がりの美しさと確実性を求めるならプロへの依頼が最善。
- プロに依頼するなら、高品質・低価格な板金塗装専門業者が最もコストパフォーマンスが高い。
- 修理費用が少額の場合は、保険を使わず実費で直す方が総合的に得になる。
お車にへこみができてしまったら、まずは焦らずに専門家へ相談することが第一歩です。業界最安級の価格設定と、年間修理台数25,000台以上の豊富な実績を誇る池内自動車なら、お客様一人ひとりに合わせた最適な修理をご提案いたします。無料の見積もりはWebから簡単にお申し込みいただけますので、まずはお気軽にご相談ください。
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