融雪剤で車が錆びる!原因と対策、正しい洗車方法をプロが解説
更新日:2025/12/05 | 公開日:2025/11/17
冬のドライブは楽しいけれど、融雪剤が車に付着すると錆びてしまう…そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか? 大切な愛車を錆から守るためには、正しい知識と対策が不可欠です。この記事では、融雪剤が車の錆の原因となるメカニズムから、効果的な洗車方法、おすすめの錆対策グッズ、さらにはプロの整備士が実践する対策まで、幅広く解説します。
ちなみに、車の傷やへこみ修理、塗装を専門に行う板金塗装専門店である池内自動車では、錆びてしまった箇所の修理や、本格的な防錆対策についてもご相談を承っております。この記事を読めば、あなたの愛車を錆から守り、長く、快適なカーライフを送れるはずです。
1融雪剤が車を錆びさせる原因とは?
冬のドライブに欠かせない融雪剤ですが、実は愛車のボディを静かに蝕む「錆」の大きな原因となります。大切な愛車を長く乗り続けるためにも、融雪剤がどのように車を錆びさせてしまうのか、そのメカニズムを正しく理解しておきましょう。
融雪剤の成分と車の錆の関係
融雪剤の主な成分は「塩化カルシウム」や「塩化ナトリウム」といった塩分です。これらの塩分自体が直接的に車を錆びさせるわけではありません。しかし、雪や氷、そして空気中に含まれる「水分」と結びつくことで、金属の腐食(錆)を劇的に促進させる性質を持っています。具体的には、塩分が水分と結びつくことで、金属表面の電気化学反応が活発になり、鉄が酸化して錆びやすくなるのです。つまり、融雪剤が雪や氷に溶けて水分を含んだ状態で車体に付着すると、錆びの進行が早まるというわけです。
錆びやすい車の箇所
融雪剤による錆は、車のあらゆる部分に影響を及ぼす可能性がありますが、特に注意が必要なのが以下の箇所です。
- 下回り(フロア、マフラー、サスペンションなど): 走行中に最も融雪剤を含んだ雪や水しぶきが跳ね返りやすい場所です。また、水が溜まりやすく、乾燥しにくいため、塩分が付着すると錆びやすくなります。
- ボディの隙間(ドアの内側、フェンダーの内側、エンブレム周りなど): 洗車時に水や汚れが溜まりやすく、融雪剤の成分も残りやすい場所です。これらの隙間は、普段目につきにくいため、錆が発生しても気づきにくいことがあります。
- ホイール、ブレーキ周り: 走行中に直接、融雪剤を含んだ水や雪にさらされるため、錆びやすい箇所です。放置するとブレーキ性能に影響が出る可能性も否定できません。
さらに、ボディに小さな傷があると、そこから水分や塩分が侵入し、錆の発生・進行を早めてしまいます。せっかくの愛車も、錆が進行しすぎると車検に通らなくなったり、修理に高額な費用がかかったりする可能性もあるため、日頃からの対策が重要です。
融雪剤から車を守る!正しい洗車方法
冬のドライブでは、融雪剤が車に付着することで錆が発生しやすくなります。大切な愛車を錆から守るためには、融雪剤をできるだけ早く洗い流すことが非常に重要です。融雪剤が付着したからといってすぐに錆が発生するわけではありませんが、水分と結びつくことで錆の進行を早めてしまうのです。ここでは、融雪剤の付着から車を守るための効果的な洗車方法について、洗車の頻度やタイミング、必要なもの、そして具体的な洗車の手順を解説していきます。融雪剤が多く散布される時期には、週に一度程度の洗車が推奨されることもあります。洗車によって融雪剤を洗い流し、しっかりと水分を拭き取ることで、錆の発生を効果的に防ぐことができます。DIYでの洗車が苦手な方でも理解しやすいように、平易な言葉で丁寧に説明していきます。
洗車の頻度とタイミング
融雪剤が多く散布される冬場は、車の錆のリスクが高まります。そのため、洗車の頻度を普段よりも増やすことが推奨されます。具体的には、雪道や凍結防止剤が散布されている道を走行した後は、できるだけ早く洗車を行いましょう。融雪剤が付着したまま放置すると、水分と化学反応を起こして錆の進行を早めてしまいます。理想としては、雪道走行後すぐに洗車するのが最も効果的ですが、それが難しい場合は、週に一度程度の頻度で洗車することをおすすめします。特に、海沿いを走行する機会が多い場合や、湿度の高い地域にお住まいの方は、融雪剤が付着していなくても定期的な洗車が錆の予防につながります。
洗車に必要なもの
効果的な洗車を行うためには、いくつかの道具と洗剤が必要です。まず、車全体を洗い流すためのホース(高圧洗浄機があればより効果的です)を用意しましょう。次に、車体に付着した汚れを優しく落とすための、柔らかい素材のスポンジや洗車ミットが必要です。泡立ちを良くし、汚れを効果的に除去するために、複数のバケツを用意することをおすすめします。一つは洗剤を溶かす用、もう一つはスポンジをすすぐ用です。これにより、洗車中に車体に付着した砂や泥をボディに擦り付けてしまうリスクを低減できます。洗剤については、車のボディに優しい中性洗剤を選ぶのが基本です。アルカリ性や酸性の強い洗剤は、塗装を傷めたり、コーティングを剥がしてしまったりする可能性があるため避けましょう。下回りの洗浄には、専用のブラシや、タイヤハウスの奥まで届くような長い柄のブラシがあると便利です。
洗車の手順
融雪剤を効果的に洗い流し、車を錆から守るための洗車手順は以下の通りです。
- 予洗い(すすぎ): まず、ホースや高圧洗浄機を使って、車体全体に付着した融雪剤や泥汚れをしっかりと洗い流します。特に下回りやタイヤハウス内は融雪剤が付着しやすいので、念入りにすすぎましょう。
- 洗剤洗い: 準備したバケツに中性洗剤を溶かし、スポンジや洗車ミットにたっぷりと泡立てます。ルーフ(屋根)から始め、ボンネット、ドア、トランク、そして最後にバンパーや下回りといった順番で洗っていきます。泡と汚れを優しく撫でるように洗い、決してゴシゴシ擦らないように注意してください。
- すすぎ: 洗剤を使った部分を、ホースで丁寧に洗い流します。洗剤が残らないように、特にボディの隙間やエンブレム周りなども注意深くすすぎましょう。
- 下回りの洗浄: ここが最も重要なステップです。融雪剤は車の底面、つまり下回りに溜まりやすい性質があります。ホースの水を勢いよく当てたり、専用のブラシを使ったりして、フレーム、マフラー、サスペンション、燃料タンク周辺などを徹底的に洗い流してください。高圧洗浄機の下回り洗浄用アタッチメントがあれば、より効果的です。
- 水分拭き取り: 洗車が終わったら、乾いたきれいなセームタオルやマイクロファイバークロスを使って、車体の水分を丁寧に拭き取ります。水分が残っていると、そこから錆が発生する原因になるため、ドアの内側や隙間なども忘れずに拭きましょう。特に下回りの水分は、自然乾燥に頼らず、できる限り拭き取ることが大切です。
自分でできる!効果的な錆対策
洗車をしっかり行っても、水分が残っていたり、見えない部分に融雪剤が付着したままでは、錆の進行を完全に食い止めることはできません。そこで今回は、ご自身で手軽にできる効果的な錆対策をご紹介します。これらの方法を実践することで、愛車の寿命を延ばし、錆の進行を遅らせることができるでしょう。DIYが苦手な方でも無理なく取り組める内容ですので、ぜひ参考にしてください。
洗車後の乾燥
洗車後の水分をしっかり乾燥させることは、錆び防止の基本中の基本です。特に、融雪剤の成分は水分に溶けているため、水分が残っているとその成分も車体に留まり、錆の原因となります。洗車が終わったら、まずは柔らかいマイクロファイバークロスなどで、ボディ全体を丁寧に拭き上げてください。ドアの内側や、バンパーの隙間、給油口の周りなど、水分が溜まりやすい箇所は特に念入りに拭きましょう。さらに、可能であれば、しばらく自然乾燥させるのも効果的です。風通しの良い日陰で、ドアやボンネット、トランクなどを少し開けておくことで、内部の湿気も逃がすことができます。これにより、見えない部分からの錆の発生リスクを低減させることができます。
防錆スプレーの活用
市販されている防錆スプレーは、愛車を錆から守るための強力な味方です。これらのスプレーは、金属表面に保護膜を形成し、水分や融雪剤の付着を防ぐ効果があります。特に、車の「下回り」や「フェンダーの内部」、「ホイールハウス」など、普段の洗車では手が届きにくい箇所や、融雪剤が付着しやすい箇所に重点的に使用するのがおすすめです。スプレーの種類によっては、すでに発生してしまった軽度の錆を抑制する効果を持つものもあります。使用する際は、製品の説明書をよく読み、換気の良い場所で行ってください。また、マフラーなどの熱くなる部分や、ブレーキ周りへの使用は避けるべき製品もありますので、対象箇所を必ず確認しましょう。定期的にスプレーすることで、より強固な錆対策となります。
定期的な点検
日頃から愛車の状態を定期的に点検することも、錆対策において非常に重要です。特に冬場は、融雪剤の影響を受けやすいため、週に一度、あるいは長距離のドライブの後には、車の状態をチェックする習慣をつけましょう。点検する際は、まずボディ全体に目立った傷や塗装の剥がれがないかを確認してください。小さな傷でも、そこから錆が発生し、進行することがあります。次に、車の「下回り」に注目しましょう。泥や融雪剤が付着していないか、錆の兆候がないかを注意深く観察します。タイヤハウスの裏側や、フレーム部分なども錆びやすい箇所ですので、懐中電灯などを使って確認すると良いでしょう。もし、小さな錆や傷を見つけたら、早めに対処することが、大きな錆への進行を防ぐ鍵となります。
4. プロに依頼する錆対策
ご自身での対策に加えて、より確実で長期的な錆対策を行いたい場合は、プロの整備工場に依頼する方法があります。ここでは、プロの整備士が実施する下回り塗装や専門的な防錆処理について、その内容、効果、そして費用感などを解説します。専門的な知識と技術によって、愛車をより強力に錆から守ることができます。
下回り塗装
車の車体下部への塗装による防錆処理について、その目的、方法、効果、そして費用について解説します。融雪剤の付着から下回りを保護する強力な手段です。
下回り塗装は、車の最も錆びやすい部分である車体下部に、特殊な防錆塗料を吹き付けたり、ブラシで塗り込んだりすることで、融雪剤や水分、泥などの付着を防ぎ、錆の発生を抑制する施工です。新車時や、車検時などに依頼する方が多く、特に雪国や海岸沿いにお住まいの方には効果的な対策と言えます。施工には、専用の設備や塗料が必要となるため、専門の整備工場やカー用品店に依頼するのが一般的です。費用は、車種や施工範囲、使用する塗料の種類によって異なりますが、一般的には1万円~3万円程度が相場とされています。施工後も、定期的な点検を行うことで、より長期間にわたって下回りを保護することができます。
防錆処理
下回り塗装以外の専門的な防錆処理(例:防錆コーティング剤の塗布など)について、その種類、特徴、効果、そしてプロに依頼するメリットを解説します。
下回り塗装以外にも、プロの整備工場では様々な種類の防錆処理を提供しています。例えば、融雪剤や水分を弾く撥水性の高いコーティング剤を塗布する方法や、金属の電気化学反応を利用して錆の進行を抑制する「電気防食」のような特殊な技術を用いる場合もあります。これらの防錆処理は、下回り塗装よりもさらに強力な保護効果が期待でき、特に融雪剤の影響が深刻な地域では、愛車を長持ちさせるために有効な手段となります。プロに依頼するメリットとしては、専門的な知識に基づいた最適な処理方法の提案を受けられること、高品質な薬剤や機材を使用してもらえること、そして施工後の保証が付く場合があることが挙げられます。費用は、処理方法や範囲によって大きく変動しますが、数万円から十数万円以上かかることもあります。愛車の使用状況や環境に合わせて、整備士と相談しながら最適な防錆処理を選択することが重要です。
錆が発生してしまった場合の対処法
残念ながら、すでに車に錆が発生してしまった場合でも、適切に対処することで進行を食い止めたり、見た目を改善したりすることが可能です。ここでは、軽度の錆取り方法から、本格的な再塗装までの対処法を解説します。錆を放置すると車検に通らなくなったり、車の寿命を縮めたりする可能性があるため、早めの対処が肝心です。
錆取りの方法
軽度の錆であれば、DIYで対処することも可能です。まず、錆びている箇所を特定し、その程度を確認しましょう。表面に浮いている程度の軽い錆(表面錆)であれば、目の細かいサンドペーパーやコンパウンドを使って研磨することで除去できる場合があります。研磨する際は、錆びている部分だけでなく、その周辺も軽く磨いておくと、塗膜との境目が目立ちにくくなります。研磨後は、水分をしっかりと拭き取り、必要であれば錆転換剤を塗布します。錆転換剤は、錆びた金属と化学反応を起こし、安定した黒い被膜に変化させることで、それ以上の錆の進行を抑制する効果があります。一方、錆がボディ内部まで進行し、穴が開いてしまっているような重度の錆の場合は、DIYでの修理は難しくなります。このような場合は、無理せずプロの整備工場に相談することをおすすめします。プロは、専門的な工具や知識を用いて、錆びた部分を削り取ったり、パテで成形したりといった本格的な修理を行います。
再塗装
錆取りを行った後は、再塗装が不可欠です。錆びていた部分をそのままにしておくと、再び錆が発生する原因となります。軽度の錆取りで表面を磨いた場合や、小さな傷から錆が発生した場合は、タッチアップペイントで部分的に補修することも可能です。タッチアップペイントは、カー用品店などで購入でき、錆取り後に塗布することで、見た目をきれいにすることができます。ただし、DIYでのタッチアップペイントは、色味の調整や塗りムラが出やすいため、注意が必要です。よりきれいに仕上げたい場合や、広範囲に錆が発生していた場合は、プロによる再塗装を検討しましょう。プロは、専門的な塗装ブースで、下地処理から丁寧に行い、ボディカラーに合わせた塗料で均一に塗装するため、美しい仕上がりになります。また、錆の再発を防ぐための下地処理もしっかりと行われるため、安心です。
まとめ:融雪剤から車を守り、カーライフを楽しもう!
この記事では、冬場の融雪剤が車の錆の原因となるメカニズムから、ご自身でできる効果的な洗車方法、DIYでの錆対策、さらにはプロに依頼する高度な対策までを網羅的に解説しました。大切な愛車を錆から守り、安全で快適なカーライフを長く楽しむためには、正しい知識と日頃からのこまめなメンテナンスが不可欠です。
軽度の錆取りから、ボディ内部まで進行した錆の修理、そしてプロによる下回り塗装などの専門的な防錆対策まで、お困りの際はぜひ板金塗装専門店である池内自動車にご相談ください。国産車や輸入車に関わらず、簡単な傷修理などであれば3,300円〜から対応しており、お客様の愛車の状態に合わせた最適な修理・対策をご提案いたします。傷やへこみの写真を撮影して必要事項を入力すれば、すぐに無料見積もりが可能です。板金修理費用をなるべく抑えたい方は、お気軽にお問い合わせください。
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