猫が車を傷付けてしまった場合の対処法は? 傷修理が依頼できる業者も解説

更新日:2024/10/30 | 公開日:2024/10/30

板金塗装全般

猫が車を傷付けてしまった場合の対処法は? 傷修理が依頼できる業者も解説

猫に車を傷付けられないようにするためには、猫が車に近付かないようにすることが重要です。猫には縄張り意識があるため、気に入った場所であれば何度追い払っても戻って来てしまいます。

本記事では、車に猫のひっかき傷が付く理由を解説した上で、対処法や修理業者について紹介しています。猫のひっかき傷に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

ボンネットに猫のひっかき傷が付く理由

ボンネットに猫のひっかき傷が付く理由

屋外の駐車場に車を停めていると、ボンネットやルーフに猫の足跡が付いていることがあります。気候が良いときは、ボンネットに猫が乗って休憩している光景を見かけることもあるでしょう。


猫は高い場所や温かい場所が好きな生き物です。車のボンネットはジャンプで上がれる高さであり、晴れた日には温かくなるため、日向ぼっこする場所として好む傾向があります。しかし、ボンネットはツルツルしていて滑りやすく、猫にとってはふんばりが効きづらい場所です。上り下りしたり、歩いたりするときには爪を立てるため、猫がボンネットに乗るとひっかき傷が付く可能性があります。

猫が車を傷付けてしまった場合の対処法

猫が車を傷付けてしまった場合の対処法

猫のひっかき傷は浅く小さな傷です。しかし、光の加減で目立つことがあり、外観の印象を損ねることもあります。また放置するとサビや腐食の原因となったりする恐れもあるため、早いうちに修理をした方が良いでしょう。

ただし、修理しても猫が来ればまた傷を付けられる恐れがあります。しっかりと対処して被害を繰り返さないことが大切です。


以下で、猫に車を傷つけられたときの対処法を解説します。

自分で傷を補修修理する

猫のひっかき傷は深い傷にはなりにくく、表面に付く極浅い傷であることが多いです。浅い傷であれば市販のコンパウンドやタッチペンで補修できる可能性があります。

コンパウンド

コンパウンドとは、車用の研磨剤のことです。車体表面の浅い傷を消す効果があります。粉状の研磨剤と薬剤を混ぜ合わせて作られており、形状・性質・粒子の粗さの異なるさまざまな商品が販売されています。

それぞれに特徴があるため、傷消しとして使用するときは状態に適した商品を選ぶことが大切です。

形状液状伸びが良い広範囲に使用しやすい乾燥しやすい
ペースト状伸びにくい狭範囲の使用が適している粘度があり液垂れしにくい
性質水性研磨作用が強い短時間で作業できる研磨カスが出やすい拭き落としやすい
油性研磨作用が弱い狭範囲の使用が適している拭き取りに時間がかかる
目の粗さ中目粒子が粗く研磨作用が強い深めの傷や塗装面の肌落としに使える力加減に注意が必要
細目浅い傷に適している中目で磨いた後の調整に使える水垢やサビ落としにも効果がある
極細目・超微粒子細目で磨いたあとの調整に使える磨き傷をなくしたいときに適している
艶出し粒子が細かいため傷を消すほど研磨作用はない補修後に表面を整える際や、艶出しに使える

コンパウンドで必要な道具と修理の流れを解説します。

【必要な道具】

  • コンパウンド
  • スポンジ
  • 柔らかい布
  • マスキングテープ
  • ワックス

【コンパウンド修理の流れ】

  1. 洗車して表面に付着した汚れを落とします。洗車せずにコンパウンドすると、車体に付着したホコリ・鉄粉・小石などの摩擦により新たな傷ができる恐れがあります。
  2. コンパウンドはゴム製品や樹脂製品に付着すると変質や劣化の原因になるため、補修する部分以外に付かないようにマスキングテープで養生します。
  3. スポンジを濡らし、固く絞ったら粒子の細かいコンパウンドを付けて傷と平行にスポンジを動かして磨きます。コンパウンドを布で拭き取り傷の状態を確認してください。変化がなければ一段階ずつ粒子の粗いコンパウンドに変えて磨きます。スポンジやタオルは粒子の異なるコンパウンドが混ざらないよう、コンパウンドの種類ごとに変えてください。
  4. 柔らかい布でコンパウンドを拭き取り、傷が消えていたら仕上げ用コンパウンドで表面を整えます。
  5. コンパウンドは表面を薄く削って傷を消す方法のため、補修後は塗装が剥げやすくなります。ワックスでコーティングして補修面を保護しましょう。

タッチペン

手軽に修理したいときはタッチペンがおすすめです。ペンで傷をなぞるように塗り潰し、傷を隠します。

【作業に必要な道具】

  • タッチペン
  • マスキングテープ
  • 耐水ペーパー

【タッチペン修理の流れ】

  1. 洗車して表面に付着した汚れを落とします。
  2. 補修する部分以外に塗料が付かないように周辺をマスキングテープで養生します。
  3. タッチペンで点を打つように塗ります。一度で塗らず数回に分けて薄く塗るときれいに仕上がります。乾かしながら塗料が周辺より盛り上がるまで塗ってください。
  4. 塗料が十分乾いたら耐水ペーパーで磨いてなじませます。

賃貸駐車場の場合は管理会社に連絡を

賃貸の駐車場の場合は、管理会社に連絡し、猫が駐車場に入らないよう対策を頼むことも大切です。管理会社は駐車場を貸すだけでなく、安全に保つ義務があります。

他の車には乗らないのに自分の車にばかり乗る場合には、駐車スペースに猫にとって都合の良い何かがある可能性があると考えられます。以下の項目に当てはまることがないか確認してみてください。

  • 夏は日陰になり、冬は日が当たる
  • 人や車の出入りが少ない
  • 隠れやすい場所が近くにある
  • 餌やりをする人がいる

駐車場所の問題であれば、駐車場所を変えるだけで解決する可能性があります。空いているスペースがあれば、移動できるか相談してみてください。

飼い猫なら損害賠償請求ができる可能性がある

車を傷付けた猫が飼い猫の場合、損害賠償請求ができる可能性があります。民法の第七百十八条に“動物の占有者は、その動物が他人に加えた損害を賠償する責任を負う”と記載があるためです。

※出典:e-GOV法令検索.「民法(明治二十九年法律第八十九号)」.

https://laws.e-gov.go.jp/law/129AC0000000089 ,(参照2024-10-11).

ただし、損害賠償請求をするためには車を傷付けた猫を特定する必要があります。ボンネットに猫がいるのを見つけたときは、証拠となる写真や動画を撮っておきましょう。

野良猫の場合は占有者がいないため、損害賠償は請求できません。野良猫に餌付けする人がいることによって猫が集まる場合も、餌付けは占有者と認められないため請求できません。

猫による車へのひっかき傷はどう予防する?

猫による車へのひっかき傷はどう予防する?

猫によるひっかき傷を防ぐためには、猫が車に近付かないようにすることが大切です。しかし、いつ来るか分からない猫をずっと見張っておくわけにはいきません。車を猫のひっかき傷から守るためにできる主な予防法は次の3つです。

  • 車に近付けないようにする
  • 車に触れられないようにする
  • 駐車場は居心地の悪い場所だと認識させる

それぞれの方法について解説します。

車に近付けないようにする

猫を車に近付けないようにするためには、シャッター付きの車庫に入れるのが効果的です。シャッターを閉めれば、物理的に猫が車に近付けないようになります。ただしシャッターを開けているときに猫が迷い込む可能性があるため、開閉のときは猫がいないかどうかを確認しましょう。

車に直接触れられないようにする

シャッター付きの車庫に車を入れるのが難しいときは、猫が車に直接触れられないように対策しましょう。

車体全体を覆うカバーをかければ、猫が車に乗ってもひっかき傷が付きにくくなります。猫はボンネットに乗ることが多いため、カバーがない場合はボンネットを毛布で覆うのも効果的です。

駐車場は居心地の悪い場所だと認識させる

猫は居心地が良いと、何度追い払っても戻ってきてしまいます。駐車場に近付かないようにするためには、駐車場は居心地の悪い場所だと認識させることが有効です。

  • 猫が嫌う匂いを付ける
  • 超音波発生機やブザーを設置する
  • 車の向きや位置を変える

それぞれの方法を解説します。

猫が嫌う匂いを付ける

猫忌避剤は、猫が嫌がる匂いを出すことより猫が近付かなくなる市販の猫除けグッズです。液状、粒状、スプレー式などがあります。雨や風で効果が薄れるため、定期的に交換する必要があります。また長期間使用すると猫が匂いに慣れて効かなくなることがあるため、交換するときは種類の異なる忌避剤に変えましょう。

忌避剤以外で猫が嫌う匂いには、木酢液や竹酢液・食用酢・香りが強いハーブ・ニンニク・唐辛子・香辛料・コーヒー粕・茶殻などがあります。

超音波発生器やブザーを設置する

猫の嫌がる超音波が出る機械を設置すると、駐車場は不快な音がする場所と認識して近寄らなくなります。また猫が通るとセンサーで感知し、ブザーが鳴る装置も効果的です。音に驚いて逃げるため、猫を駐車場から追い払えます。

車の向きや位置を変える

猫は必ずしもボンネットに乗るのが好きなのではありません。日当たりが良かったり、人通りが少なかったりと、猫にとって居心地の良い場所にたまたま車があるから乗っている可能性があります。その場合には車の向きや位置を変えるだけで、猫が車に乗らなくなることがあります。

猫による車の傷の修理を依頼できる業者の紹介

猫による傷は、市販の傷消し剤を使用して自分で補修することも可能ですが、複数の傷や深い傷がある場合、きれいに仕上げたい場合には業者に相談するのがおすすめです。

車の傷の修理が依頼できる業者はディーラー・整備工場・カー用品店・板金塗装専門店があります。

ディーラー

ディーラーはメーカーの正規代理店です。メーカーが定めた基準での修理やメンテナンスが受けられますが、多くの店舗で修理は外部の整備工場に外注しています。手数料が発生したり、メーカー純正品を使用したりするため、修理費用が高くなる傾向があります。

整備工場

車の整備工場は、幅広い車種の修理・点検・整備・車検を行っています。業務範囲は広く、整備工場によって修理を専門に行うところや、車検や板金まで行うところまでさまざまです。整備工場に直接依頼すれば安く修理が依頼できますが、メーカー純正品ではなく互換品やリサイクルパーツなどが使用されることが一般的です。

カー用品店

カー用品店は、幅広い車種に対応できる汎用性の高い商品を扱っています。チェーン展開しており、気軽に立ち寄れるところがメリットです。しかし、対応可能な作業は簡単な部品交換・軽微なトラブル・小さな傷やへこみに限られます。店舗により可能な範囲は異なるため、来店前に確認が必要です。

板金塗装専門店

板金塗装専門店は、車の傷やへこみの修理を専門に行う業者です。メーカーを問わず修理を請け負うため、知識が豊富で予算に合わせた修理を依頼できます。受付から修理まで自社で行うため修理費用が抑えられる上、難易度の高い作業でも仕上がりに期待ができるでしょう。

池内自動車は、車の傷やへこみ修理・板金塗装を行っている板金塗装専門店です。シンプルな料金体系が魅力で、例えば、バンパーすり傷(1カ所)20cm以内なら税込3,300円~対応可能です。

まとめ:猫による車の傷を見つけたら放置せずすぐに対処しよう

猫による車のひっかき傷は小さな傷ですが、放置すると塗装剥がれやサビなどにつながるリスクがあります。猫による傷を見つけたら、猫が車に近付かないようにする対策と傷の修理が必要です。

軽い傷は市販の傷消し剤で目立ちにくくできますが、失敗すると結果的に修理費用が高くなることがあります。きれいに仕上げたい場合には業者に依頼すると良いでしょう。

板金塗装専門店の池内自動車では、高い技術と安い料金で車の傷を補修しています。自分で補修することに不安がある方はぜひご相談ください。

池内自動車
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