外車の修理はディーラー以外でも可能? ディーラーで修理するメリット・デメリットや他の依頼先について解説
更新日:2024/10/30 | 公開日:2024/10/30
外車が故障してしまった場合、輸入車を取り扱うディーラーに相談可能です。ディーラーは点検や修理、整備まで対応していて、高品質な対応が期待できるものの、デメリットもあります。そのため、ディーラー以外の依頼先も検討した上で業者を選ぶのがおすすめです。
本記事では、外車の修理をディーラーに依頼するメリット、デメリットやディーラー以外の修理先について解説します。
外車の修理はディーラー以外でも可能?

外車の修理はディーラー以外にも依頼が可能です。例えば、整備工場や板金塗装専門店などが主な依頼先として挙げられます。修理の品質や費用、かかる時間などは依頼先によってそれぞれ異なるため、外車修理の依頼先を選定する際は、それぞれの依頼先のメリット・デメリットを比較検討し、自身のニーズに合った整備方法を選択することが大切です。
外車の修理をディーラーに依頼するメリット・デメリット
外車の修理をディーラーに依頼する際はメリットだけでなく、デメリットも把握しておきましょう。ここでは外車の修理依頼時に把握しておきたいディーラーのメリット・デメリットを解説します。
外車の修理をディーラーに依頼するメリット
外車の修理をディーラーに依頼するメリットは、次の通りです。
- 純正パーツを使用する
- 高いスキルを持つ整備士が対応する
- リコールに対応している
純正パーツを使用する
ディーラーであれば純正パーツを使用した修理が可能です。純正パーツは生産ルートが明らかな上に、審査を経て提供されています。品質が担保されたパーツを利用できるのは、クオリティを重要視する方にとっては魅力です。またディーラーでは万一、交換した純正パーツによってトラブルが発生した際に、無償交換も行ってくれる場合があります。
高いスキルを持つ整備士が対応する
ディーラーには高いスキルを持つ整備士が在籍しています。そのため、外車の修理を依頼した場合、豊富な知識に基づいた適切な対応が期待できます。また整備士は新しい技術についての知識、スキルも備えているため、新たな技術を搭載した車両の修理を依頼することも可能です。
リコールに対応している
外車に設計・製造過程でのトラブルなどが発生した場合、メーカーは自主的に対策を講じるリコールを行います。リコールが発生した場合は、ディーラーに持ち込むことで、無料で修理を受けられます。
外車の修理をディーラーに依頼するデメリット
外車修理をディーラーに依頼する主なデメリットは、次の通りです。
- 費用が高額になる
- 修理完了までに時間がかかる
費用が高額になる
外車のディーラー修理は高額になりがちです。その主な理由は2つあり、1つは純正部品の使用によります。純正部品は社外品より高価なことが多いためです。2つ目は施設維持費と人件費です。ディーラーは広いスペースを確保し、多くのスタッフを雇用しているため、これらのコストが高くなります。これらの費用が修理代に上乗せされるため、結果的に高額になります。
修理完了までに時間がかかる
ディーラーに外車の修理を依頼すると、修理完了までに時間がかかる可能性があります。先述の通り、修理にあたって使用するのは純正パーツです。該当の部品がそろっていれば短時間での修理も可能ですが、部品がそろっていなかった場合、取り寄せる必要があるため、修理完了までに時間がかかってしまいます。
外車の修理はなぜ高額なのか?

ディーラーの修理費用はすでに解説した通り、高額になりがちです。外車の修理費用が国産車に比べて高くなる理由は、以下の通りです。
- 部品が高いため
- 国産車よりもディーラーの修理費用相場が高いため
- 修理頻度が高くなるため
部品が高いため
外車の修理が高額になってしまう理由の一つとして、高額な部品代が挙げられます。
国産車であれば国内で部品の製造が可能です。一方、外車の場合、海外で製造された部品を輸入するため、その分のコストが上乗せされ高額になってしまいます。
国産車よりもディーラーの修理費用相場が高いため
部品代の影響もありますが、ディーラーの修理費用相場が国内外で異なることも大きな要因です。外車整備士は新型車ごとに整備方法を学び、海外研修に参加することもあります。これらの研修コストが修理費用に上乗せされるため、相場が高くなります。
修理頻度が高くなるため
外車は国産車と比較すると修理頻度が高くなる傾向にあります。そのため、メンテナンスや修理にかかるトータルコストがかさんでしまいます。国産車であれば、日本の気候に合わせた部品が用いられる一方で、外車は日本の気候に合わせて部品を調整しているわけではありません。例えば、多湿な日本の気候に対応できず、部品の不具合が発生する可能性があります。
ディーラー以外に外車を修理を依頼できる業者の紹介
外車の修理を依頼できるのはディーラーだけではありません。ディーラー以外にも、次のような業者にも外車の修理依頼が可能です。
- 整備工場
- カー用品店
- 板金塗装専門店
それぞれのメリット、デメリットを解説します。
整備工場
整備工場はディーラーと異なり、特定の自動車メーカーに限らず修理に対応している業者です。整備工場には認証工場と指定工場の2種類があります。どちらも地方運輸局長から自動車分解整備事業の認証を受けている工場です。2つのうち指定工場は一定の基準を満たした工場で、車検の完成検査までも対応しています。
認証工場、指定工場どちらであっても基本的に修理の依頼が可能です。
整備工場に依頼するメリット
整備工場であれば、ディーラーよりも安価で外車の修理を依頼できます。整備工場の場合、修理にあたり、対象となる車メーカーの純正部品だけを使うわけではありません。代替部品や中古の部品も使用するため、修理にかかるコストを削減可能です。
また整備工場は全国各地にあるため、すぐに修理を依頼できるという点もメリットです。修理にかける予算が限られている、すぐに修理に出したいといった場合には、整備工場の利用を検討してみましょう。
整備工場に依頼するデメリット
整備工場の全てが外車の修理に対応しているわけではありません。国産車のみに対応している整備工場もあります。そのため、外車の場合には修理を依頼しても断られてしまうこともあります。
また依頼先によって修理の技術がまちまちという点もデメリットです。外車の修理に対応していたとしても、不慣れなケースでは部品の調達をはじめ、修理に時間がかかる可能性があります。このようなデメリットを避けるためには、依頼を検討している整備工場の評判を口コミなどで事前に確認しておくことが大切です。
カー用品店
カー用品店は車にまつわるアイテムを取り扱っている店舗です。カー用品店であっても外車の修理は依頼できます。
カー用品店に依頼するメリット
カー用品店に外車の修理を依頼するメリットとして、修理費用を抑えられるという点が挙げられます。整備工場と同じく、カー用品店も代替部品を使用するため、ディーラーよりも修理費用が抑えられるのが一般的です。
特に大手カー用品であれば全国一律の料金が設定されているため、万が一、遠方を走行中にトラブルが発生したとしても気軽に修理を依頼できます。
カー用品店に依頼するデメリット
カー用品店に依頼するデメリットは、対応できる修理範囲が限られているという点です。カー用品店はエンジン、ブレーキといった動力系やフレームの修理には対応していません。簡単なパーツ交換などのみに対応しています。また、あまりにも大きく車が損傷しているケースでは、対応を断られる可能性もあります。
店舗・担当者によって対応品質にムラが発生する可能性があるという点もデメリットです。特に外車の修理となると国産車とは異なる知識も求められるため、場合によっては断られる恐れがあります。
板金塗装専門店
板金塗装専門店とは、車の傷やへこみを修理する板金修理と塗装に対応している業者です。板金塗装専門店へも外車の修理を依頼可能です。
板金塗装専門店に依頼するメリット
板金塗装専門店であれば外車にできた傷やへこみをディーラーよりも安価で修理可能です。また、さまざまな車の傷やへこみを一定以上の技術力で修理してくれます。
外車についた傷、へこみは塗装を剥がさないデントリペアという方法でも修理可能ですが、デントリペアでは修復できる範囲が限られてしまいます。一方、板金塗装専門店であればパネル取替など、さまざまな方法で修理するため、対応範囲は広くなるでしょう。
板金塗装専門店に依頼するデメリット
板金塗装専門店に依頼するデメリットは、対応する業者によって品質に差が生まれかねないという点です。板金塗装専門店は塗装を剥がした上で修復し、その後塗装を塗り直します。塗装を塗り直す際、業者の技術によっては元の車体との差が生まれ、違和感につながってしまいます。
また修理規模によっては、板金塗装専門店では対応しきれない可能性もあるでしょう。
まとめ:外車の故障は放置せずにすぐに修理をしよう
外車が故障してしまった場合、修理先としてディーラーが挙げられます。ディーラーであれば純正パーツを使用する上に、高いスキルを持つ整備士が対応するといったメリットがあります。一方、費用が高額になる、修理完了までに時間がかかるといったデメリットがあることも把握しておきましょう。
修理内容によっては板金塗装専門店への依頼がおすすめです。板金塗装専門店であれば傷やへこみを費用を抑えた上で修理可能です。
池内自動車は外車を含むさまざまな車両の修理に対応しています。無料の代車手配も可能です。外車の故障でお悩みの方は、ぜひご相談ください。24時間365日、メールやフォームでのご連絡を受け付けています。
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