車のドアエッジに付きやすい傷の種類や原因、適切な対処法を解説
更新日:2024/12/25 | 公開日:2024/12/25
車のドアエッジに傷が付く主な原因や、付きやすい傷の種類にはどのようなものがあるのでしょうか。
本記事では、ドアエッジに付きやすい傷の種類や原因、対処法を解説します。
専門業者に依頼する必要がある傷の特徴や、メリット・デメリットなども紹介しているので参考にしてみてください。
車のドアエッジに傷が付く主な原因
車のドアは走行時も駐車時も傷が付きやすいパーツです。中でもドアエッジ部分に傷が付いてしまう主な原因を解説します。
ドアパンチ
ドアパンチとは車のドアを開けたときに、隣の車にぶつけてしまうことです。ドアエッジに薄く縦傷ができたり、へこみ傷ができたりする代表的な要因だといえます。
ドアパンチによる傷は、目立たない程度の薄い縦傷から、へこみや変形するほど大きな傷までさまざまです。
ドアパンチは車同士の間隔が狭い駐車場や、強風・雨の日に発生しやすいため注意しましょう。勢いよくドアを開けたり、ドアが風にあおられて大きく開いたりすることで起きてしまいます。
風や雨などの外的要因が働いた場合、どれだけ気を付けていてもドアをぶつけたり、ぶつけられたりする可能性があります。また子どもが勢いよくドアを開けてしまい隣の車に大きなダメージを与えるケースもあるため、子どもによるドアの開閉は気を付けなければいけません。
距離感が分からず擦ってしまう
ドアエッジが傷付く理由として、左折中や駐車中に助手席側をガードレールや縁石に擦ってしまうことも挙げられます。距離感が分からなくなり、障害物を見落としてぶつけてしまうというケースが多いです。
横線状の傷が入ったり、傷と一緒に車体がへこんだりするのが一般的です。
助手席に人が乗っていると、助手席側の外が確認しにくくなります。サイドミラーを使って周囲の障害物や人の有無を確認することが重要です。
乗り降りの際に何かをぶつける・擦る・挟む
車への乗り降りや、荷物を積み下ろすときの不注意によって物をぶつけたり、擦ったり、挟んだりしてしまうことでも、ドアエッジに傷が付いてしまいます。
傷付けてしまう可能性があるものとして、身に付けているアクセサリーや積み下ろし中の荷物、鍵、傘などが挙げられます。引っかき傷やへこみの原因となる可能性があるため注意が必要です。
できるだけ丁寧に荷物の積み下ろしをしたり、ドアを大きく開けたりするなど配慮して、乗り降りによってできる傷を防止しましょう。
ドアエッジに付きやすい傷の種類とは
前述した傷以外に、ドアエッジに付く傷には特徴があるのでしょうか。できやすい傷の種類を解説するので、参考にしてみてください。
表面的な浅い傷
ドアエッジには、表面的な浅い傷ができやすい傾向にあります。爪で触れても引っ掛からない程度の傷は、水を掛けると見えなくなることが多いです。
車のボディー部分には、下地塗装・カラー塗装・クリア層の順で塗装が重ねられています。表面的な浅い傷の場合は、一番上のクリア層にのみダメージが及んでいる可能性が高いです。
水を掛けると見えなくなるほど浅い傷なら、一見修理をしなくても問題なさそうですが、塗装の劣化が進む原因となるため、きちんと対応しなければいけません。
放置しておくとクリア層にできた傷から、下のカラー塗装が紫外線や水分などの外的要因の影響を受けやすくなるため早めに修理しましょう。
塗装剥がれ・塗装欠け
塗装の剥がれや欠けは、クリア層の下にあるカラー塗装にもダメージが広がっており、下地塗装が露出している状態です。
塗装が剥がれたり、欠けたりしている状態は目立つため、車の外観を損ないます。
また剥がれや欠けた部分から、塗装の内部に水分や汚れが侵入しやすくなる点にも注意が必要です。放置すると金属部分にさびが発生し、その範囲も広がってしまいます。
広い範囲のさびに対しては大規模な修理を行わなければならず、修理費用も当初のダメージよりも高額になる可能性があります。修理の範囲を広げないためにも、剥がれや欠けを見つけたら早めに修理しましょう。
へこみ
へこみもドアエッジにできやすい傷の特徴です。ドアエッジが折れてしまい、へこみが目立っている状態です。
へこみの程度によっては、内側から押したり叩いたりする板金修理で直るケースがあります。しかし力加減が難しく、自分できれいに修復するのは難しいでしょう。
板金修理が難しい場合はドアごと交換する必要があり、費用が高額になるリスクがあります。
へこみだけでなく傷も一緒に付いていることが多いため、状態が悪化する前の早い段階で専門業者へ相談してください。
折れ曲がり
ドアエッジが外側や内側に折れ曲がり、隙間ができてしまう状態です。
ドアエッジが折れ曲がる原因として、ドアを勢いよく開けることでドアパンチをしてしまい、エッジ部分が内側に向かって折れてしまうことが挙げられます。
またドアを閉めた際に、傘や荷物などを挟んでしまい外側に向かってドアエッジが折れるケースもあります。
折れ曲がりには、該当部分を押し出す「デントリペア」や、折れ曲がった部分を引っ張り出す「プーリング技術」で修理可能です。しかし修理には高度な技術と専門的なツールが必要になります。
車のドアエッジに傷が付いた場合の対処法
車のドアエッジに傷が付いた際の対処方法を紹介します。傷の状態に合わせて適切な対処を行いましょう。
(1)自分でドアエッジ傷を修理する
傷の状態や程度によっては、専門業者に依頼せずとも自分で修理できます。
塗装の表面がダメージを受けているだけの浅い傷の場合、市販の便利なアイテムを活用すれば自分で修理できるでしょう。
傷が浅いかどうかは、水を掛ければ判断できます。水を掛けたときに傷が目立たなくなれば、自分で直せる可能性が高いです。
浅い傷の修理には「ワックス」「コンパウンド」「タッチペン」「パテ」などのアイテムから、いずれかを使用するのが一般的です。以下ではこれらの修理アイテムの特徴を説明します。
ワックス
浅い傷を自分で直すには、ワックスを使用する方法があります。艶出しのワックス以外にも、傷を目立たなくさせるワックスも販売されています。
砂ぼこりや汚れをきれいに落とした後で、柔らかいクロスにワックスを取り、傷に塗りましょう。一度に多く塗るのではなく、少量に分けて塗り込むのがポイントです。
何度か繰り返したらワックスを拭き取って完了です。
コンパウンド
コンパウンドは、細かな粒子で傷を研磨できる液状やペースト状の傷消し剤のことです。
コンパウンドを使用する前は、石やほこりで車を傷付ける可能性があるため必ず洗車する必要があります。
洗車が完了したら、クロスや水で濡らしたスポンジにコンパウンドを取り、傷を研磨します。スポンジを換えてさらに粒子が細かいコンパウンドで傷を研磨し、きれいに拭き取れば修理完了です。
タッチアップペン
タッチアップペンとは、細長いペン状の傷消し剤で、タッチペンやタッチペイントとも呼ばれています。小さな傷に対して、ピンポイントで補修できる仕様です。
洗車をして車体をきれいにした後で、傷の周辺をマスキングテープなどでしっかり保護し点を打つように傷を埋めていきます。1週間ほど時間をかけて乾燥させた後、余分な塗料を拭き取りコンパウンドで磨いて修理完了です。
パテ
傷とともに小さなへこみがある場合は、パテを使用した修理がおすすめです。洗車をして砂ぼこりや汚れを落とした後、へこみの周辺をマスキングテープなどで保護します。耐水ペーパーを使用してへこみ部分を研磨し、パテを塗り込んで十分に乾燥させましょう。
塗り過ぎた部分は耐水ペーパーで研磨し、塗面調整剤で汚れを取り除きます。ぼかし材やカラースプレーを塗って乾燥させ、コンパウンドで磨いて完了です。
自分で修理するメリット・デメリットと注意点
自分で修理する際は、ツールの購入費用しかかからないため業者に依頼するよりもコストを抑えられるのがメリットです。
しかし素人が知識や技術を持たないまま修理すると、傷の状態がさらに悪化してしまうかもしれません。
状態が悪化すると、少額で済んでいた修理費用が余分にかかってしまう可能性があります。
また自分で修理すると車を売却する際の査定額が低くなるケースもあるため、自分での修理が不安な場合は専門の業者に依頼する方が安心でしょう。
(2)専門業者に依頼する
水を掛けても見えるほどの傷が付いてしまった場合は、専門業者に修理を依頼するのがおすすめです。
交通事故によってできた傷や下地がむき出しになるほど深い傷は、傷の範囲以上に、内部にもダメージが及んでいることが考えられます。修理では対応し切れない傷だと判断されれば、ドアそのものを交換しなければならないケースもあるため、留意しましょう。
また傷が小さくても車の色が特殊な場合は、塗料の選び方を誤ってしまうと傷のあった部分が目立ってしまうため、専門業者に依頼した方が良いでしょう。
専門業者に依頼するメリット・デメリットと注意点
車の修理に関して専門的な技術や知識を持ったプロが修理をしてくれるため、安心して任せられます。自分で修理するよりも、きれいな仕上がりになることが大きなメリットです。
ただしディーラー・板金専門店・カー用品店業者など、依頼する業者や店舗によっては技術力が異なる点に注意しましょう。
デメリットは、自分で修理するよりも費用負担が高額になることです。修理費用は依頼する業者や、傷の規模・状態によって大きく異なるため、見積もりを取ってから決めるのがおすすめです。
ドアエッジの傷修理にかかる費用相場
ドアエッジの傷を修理するために必要な費用はどの程度なのか、気になる方も多いのではないでしょうか。専門業者に依頼する場合の費用相場を、修理方法別に解説します。
修理方法 | 費用相場 |
塗装 | 1~2万円程度 |
へこみ | 2万5,000~8万円程度 |
ドア交換 | 30~100万円程度 |
表面的な浅い傷や塗装剥がれ・欠けの場合は塗装だけで済む場合もあり、安価で修理対応をしている業者があります。
しかし、へこみがある場合は大きさによって異なりますが、塗装よりも高額になる傾向があるため留意してください。
ドア交換が必要な場合、国産車だと30万円程度が多いですが、外国車であれば100万円にも及ぶ可能性があります。
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ドアエッジにできやすい傷は、浅い傷やへこみなどが挙げられます。市販のツールを使用して自分でも修理できますが、素人だと失敗してさらに状態が悪化する危険があります。
大きな傷ができた場合や、自分での修理が不安な場合は、専門業者に依頼するのがおすすめです。
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