キャンピングカーのボディ修理・塗装|傷やへこみを直すときに知っておきたい費用の見方と頼み方
更新日:2026/10/21 | 公開日:2026/10/21
久しぶりのキャンプから帰ってきて、車体の上のほうに見覚えのない擦り傷を見つけた。狭い道で木の枝に触れた音がした気がする。バックで入れたとき、後ろの角をこすったかもしれない。キャンピングカーの傷は、普段の車とは違う場所にできがちです。
困るのは、どこに頼めばよいのかが分かりにくいことです。購入した販売店に持ち込むものなのか、一般の板金塗装の店でも見てもらえるのか。車体が大きく、形も普通の車と違うため、費用の見当もつきにくいはずです。
板金塗装を扱っている立場から、キャンピングカーのボディの傷がどう直され、費用がどう決まるのかを整理します。ハイエースや軽バンと共通する部分と、キャンピングカーならではの部分を分けて書きます。実車を見ないと決まらない点は、そう書きます。
その傷、いくらで直るか
先に知っておきませんか。
スマートフォンで写真を送るだけ・60秒。
修理費の回答は原則10分以内にお返しします。
バンパーのすり傷(10cm以内)なら3,300円〜(税込)です。
※回答が10分を超えた場合は、修理代金から1,000円を差し引きます。
キャンピングカーのボディは「ベース車の部分」と「架装部分」に分かれる
キャンピングカーは、市販のバンやトラックをベースに、居住スペースを作り込んだ車です。そのためボディも、ベース車から引き継いだ部分と、後から作られた架装部分の2つに分かれます。修理の考え方もこの境目で変わります。
代表的な形を3つ挙げます。
- バンコン:ハイエースやキャラバンなどのバンの車体をそのまま使い、中を改装したもの
- キャブコン:トラックの運転席まわりを残し、後ろに居住スペースの箱を載せたもの
- 軽キャンパー:軽バンや軽トラックをベースにしたもの
バンコンは、外から見るとほぼベース車のままです。ドアやフェンダー、バンパーの傷であれば、同じバンの修理と大きくは変わりません。ハイエースの修理費用の考え方はハイエースの修理費を抑える方法の記事でも扱っています。
キャブコンは事情が違います。運転席まわりはトラックの鉄板ですが、後ろの居住部分はFRP(ガラス繊維で補強した樹脂)などで作られていることが多い構造です。同じ1台の中に、性質の違う素材が並んでいます。
軽キャンパーも、ベース車の部分は軽バンと同じです。軽バンの部分塗装については軽バンの擦り傷・へこみを部分塗装で直す記事で整理しています。荷台に箱を載せたタイプでは、キャブコンと同じく素材の境目ができます。
まず自分の車がどの形なのか、傷がどちらの部分にあるのかを確かめておくと、相談を進めやすくなります。
車体が大きく背が高いぶん、傷のできる場所が普通の車と違う
キャンピングカーの傷は、乗用車ではまず当たらない場所に集中します。原因の多くは、車体の高さ・長さ・幅に運転の感覚が追いつかないことです。場所ごとに見ていきます。
車体の上のほう:枝・看板・屋根のある場所
背の高い車体は、上の角が真っ先に周囲へ触れます。山道や林間のキャンプ場へ向かう道では、張り出した木の枝が車体の上部をこすります。一度に深くは入らなくても、同じ高さに細い線が何本も並ぶのが特徴です。
屋根のある駐車場の入り口や、店舗のひさし、看板にも注意が必要です。キャブコンでは運転席の上に居住部分が張り出しているため、その前面の角を当てやすくなります。ここは普段目に入らず、洗車のときに初めて気づく方が少なくありません。
車体の後ろ:長いはみ出しと見えにくい下端
キャンピングカーは、後輪より後ろに車体が長く伸びている車が多くあります。この部分は、坂道や段差を越えるときに下端を地面へこすりやすい場所です。バックで入れるときも、後ろの角は運転席から見えません。
リアバンパーや後ろの下端に擦り傷が出ていたら、この長いはみ出しが原因であることがほとんどです。キャンプ場の出入り口のような、段差と傾斜が重なる場所は特に当たりやすくなります。
車体の横:曲がるときの内側
車体が長いと、曲がるときに後ろの部分が内側へ大きく寄ります。電柱やガードレール、塀の角に、車体の横腹を当ててしまうのはこのためです。傷は前から後ろへ長く伸び、2枚以上のパネルにまたがることもよくあります。
使い方と保管の仕方からくる、塗装の傷み
キャンピングカーは、毎日乗る車ではない方が多いはずです。長い期間止めたままになり、そのあいだ屋外で日差しと雨を受け続けます。当てた傷とは別に、この使い方から塗装の傷みが出てきます。
いちばん多いのは色あせです。屋根や上のほうの面は日差しを真上から受けるため、横の面より先に色が抜けていきます。塗装の表面にあるクリア層が傷むと、白っぽく曇ったり、面でめくれるように剥がれたりします。仕組みはクリア塗装の役割と剥がれる仕組みの記事で説明しています。
屋根は、脚立に上がらないと見えない場所です。気づいたときには広い範囲で傷んでいることもあります。屋根の塗装の費用がなぜ高くなりやすいのかは、車のルーフ塗装の費用を解説した記事も参考になります。
もう1つは、止めている時間が長いことで起きる錆です。ベース車の鉄板の部分に小さな傷があると、乗らないあいだに雨水が入り込み、塗装の下で錆が広がります。ドアの下の端やタイヤまわりの縁は、こまめに見ておきたい場所です。
費用はベース車の部分なら料金表、架装部分は実車や写真を見て決まる
修理の費用は、傷がどの部分にあるかで決まり方が変わります。最初の章で分けた「ベース車の部分」と「架装部分」の違いが、ここで効いてきます。
ベース車の部分は、普通の車と同じ料金体系
ドアやフェンダーのような鉄板のパネルは、池内自動車では損傷の種類と大きさで料金を決めています。
| 損傷 | 10cm以内 | 20cm以内 | 20cm以上 |
|---|---|---|---|
| すり傷 | 25,000円〜 | 37,000円〜 | 46,000円〜 |
| へこみ | 37,000円〜 | 46,000円〜 | 58,000円〜 |
(ドア・フェンダー等の鉄板パーツ/税込)
バンパーなどの樹脂パーツは別の体系です。すり傷(10cm以内)で3,300円〜(税込)からで、鉄板パネルとは出発点が違います。どちらも、クリア塗装までの浅い傷が対象です。塗装が剥がれて下地が見えているえぐれ傷は別料金になります。
キャンピングカーだからといって、この料金に上乗せはしていません。車種やボディカラーによる割増がないためで、パールやメタリックの車体でも同じ体系で見積もります。料金表の全体は池内自動車の料金表で確認できます。
横腹の傷のように2枚以上の鉄板パネルにまたがる場合は、セット割引が使えます。割引は最大10%で、樹脂パーツと交換部品を除いた合計額から引きます。長い傷が多いキャンピングカーでは、関わってくることが多い割引です。
架装部分は、素材と傷の状態を見てからの見積もり
居住部分の箱の傷は、上の表の区分にそのまま当てはまりません。素材が鉄板とも樹脂バンパーとも違い、形もビルダー(製作元)ごとに異なるためです。そのため、写真や実車で素材と傷の深さを確かめてから金額をお伝えします。
FRPのような素材は、表面の擦り傷で済んでいるのか、下の層まで割れが入っているのかで直し方が変わります。見た目だけでは、どこまで傷んでいるかを判断しきれないこともあります。写真を撮るときは、傷の正面と斜めの2方向から撮っておくと判断がつきやすくなります。
部分で直すか、広い面を塗り直すかは、色の合い方で決まる

キャンピングカーの修理でよく迷うのが、傷のところだけ直すか、面全体を塗り直すかです。答えは、傷の大きさよりも周りの塗装の状態で決まることがほとんどです。
長く屋外に置かれた車体は、日焼けで色が少しずつ変わっています。新しく塗った部分をカラーコードどおりの色で仕上げても、隣の日焼けした面と並ぶと差が出ることがあります。池内自動車では、塗る前にテスト板で色を確認しています。
それでも周りと差が出るときは、隣のパネルへ塗料を薄く広げるぼかし塗装でなじませます。1回で周りと色が合えば、ぼかし塗装は行いません。ぼかし塗装をするかどうかは、その車の塗装の状態を見て決めます。色が合わないと感じたときの考え方は板金塗装で色が合わないときの記事にまとめています。
キャンピングカーで気をつけたいのは、ベース車の部分と架装部分で、もともとの色が違うことがある点です。同じ白でも、素材や塗られた時期が違えば、同じ白には見えません。どちらかだけを塗り直すときは、境目で差が目立たないかを見積もりの段階で確認しておくと安心です。
色あせが屋根や上のほうの広い範囲に出ているなら、面ごと塗り直すほうが仕上がりはそろいます。ただし面積が大きいほど費用もかかります。傷の部分だけ直して様子を見るか、この機会に面で整えるかは、次にいつまで乗るかと予算で決めてかまいません。
放っておくと、傷は乗らないあいだに広がる

キャンピングカーは乗る間隔が空くため、傷を「次のシーズンまでに直せばいい」と置いておきがちです。ところが、止めているあいだも雨と日差しは当たり続けます。
鉄板の部分では、塗装が切れた傷から錆が進みます。表面に茶色い点が出てきたころには、塗装の下で錆が広がっていることがあります。錆の進み方と早めに直す理由は車の傷を放置すると錆びる理由の記事で説明しています。
架装部分では、割れや欠けに雨水が入り、傷んだ範囲が広がることがあります。冬に水分が凍ると、割れはさらに開きます。止めている期間が長いほど、見つけたときの状態から悪くなっていきやすいのです。
直すタイミングの目安は、シーズンが終わって車を休ませる前です。次に乗るまで時間があるので、修理の日程を無理なく組めます。旅行の直前に慌てて相談するより、選択肢も広がります。
見積もりの前に準備しておくと話が早いこと

キャンピングカーの見積もりでは、普通の車より伝える情報が増えます。次の3つをそろえておくと、写真だけでも具体的な話がしやすくなります。
1. ベース車の車種名と、架装の形
「ハイエースのバンコン」「トラックベースのキャブコン」のように、ベース車と形を伝えてください。傷がベース車の部分か架装部分かで、使う料金体系が変わるためです。車検証があれば、ベース車の車種名はそこで分かります。
2. 傷の写真を、離れた位置と近い位置から
1枚目は車体のどのあたりか分かる距離から、2枚目以降は傷に寄って撮ります。上のほうの傷は、無理に近づいて撮る必要はありません。脚立に上がるのは危ないので、届く範囲で撮れたもので構いません。
3. 次に使う予定の日
次の旅行やキャンプの予定があれば、あわせて伝えてください。そこから逆算して、先に直す場所と後回しにできる場所を分けて提案できます。部品を替える必要がある場合は、入手までの時間も関わってきます。
部品を替える選択肢についても触れておきます。板金塗装で直しきれない大きな損傷は、新品または中古の部品と交換する方法もあります。ベース車の部品は車種と年式しだいで出方が変わるため、使えるかどうかは見積もりの段階でお伝えします。
よくある質問
Q. 購入した販売店ではなく、板金塗装の店に頼んでもいいですか
ボディの傷やへこみ、塗装の傷みであれば、板金塗装の店に相談して問題ありません。池内自動車でもキャンピングカーのボディ修理・塗装を承っています。居住部分の設備や室内のことは、架装を手がけた製作元や販売店が詳しい領域です。気になる点があれば、あわせてそちらにも確認しておくと安心です。
Q. 修理にはどのくらいの日数がかかりますか
ベース車の部分の表面の傷で、塗装の範囲で収まるものなら最短当日でお返しできます。ぶつけた衝撃で車体の骨格まで修正が必要な場合は、数日かかります。架装部分は、素材と傷の状態を実車で確かめたうえで、作業の範囲と日数をお伝えします。
Q. 修理のあいだ、代車は借りられますか
修理工賃(部品代を除く作業費用)が税込50,000円以上の場合に、代車を無料でお貸ししています。代車は軽自動車やコンパクトカーが中心で、車種は選べません。キャンピングカーの代わりになる車ではなく、修理期間中の普段の足としてお考えください。代車の保険や条件は修理中の代車と保険の考え方の記事で整理しています。
Q. 車両保険は使ったほうがいいですか
使うかどうかは、修理費用と、保険を使ったあとの等級や保険料の変化を比べて決めることになります。免責金額の有無や補償の範囲は契約によって異なります。まずは修理の見積もりを取り、その金額をもとにご契約の保険会社や代理店に確認していただくのが確実です。
Q. 仕上がりは新車のときと同じになりますか
新品同様ではありませんが、しっかり直ります。長く屋外で使われた車体は、周りの塗装も年数なりに変わっています。直した部分だけが新車の状態になると、かえって浮いて見えることもあります。周りと自然になじむ状態を目指して仕上げます。
池内自動車の板金塗装について

池内自動車は、ボディの板金塗装に専門を絞った修理チェーンです。全国35店舗で、年間39,000台以上の修理を扱っています。キャンピングカーのボディの傷・へこみ・塗装の傷みも、同じ体制でご相談いただけます。
パテと塗装はいずれも乾燥設備(ヒーター等)で焼き付けています。仕上がりを際限なく追い込むために時間と費用を積み上げることはしません。しっかり直った状態に必要な工程だけを踏むので、早く、安くお返しできます。過剰にやらないことが、早さと安さの理由です。
見積もりは写真を送るだけで、60秒ほどで済みます。オンラインの見積もりには原則10分以内に回答し、超えた場合は1,000円割引します。来店での見積もりも無料で、見積もりのあとにお断りいただいても費用はかかりません。無理な営業もしていません。
全店年中無休で、夜20時まで受け付けています。これまでの修理の様子は池内自動車の修理事例でご覧いただけます。
まとめ:まず傷の場所を分けて、写真で相談する
キャンピングカーの修理は、傷がベース車の部分にあるのか、架装部分にあるのかを分けるところから始まります。ベース車の部分なら普通の車と同じ料金体系で考えられます。架装部分は、写真や実車で素材と傷を見てから金額が決まります。
次にやることは3つです。車検証でベース車の車種名を確かめる。傷を離れた位置と近い位置から撮る。次に使う予定の日を決めておく。この3つがそろえば、見積もりの話はすぐに進みます。
シーズンが終わって車を休ませる前に、一度相談しておくのがおすすめです。あ、キズ直そ。写真を送るだけの60秒無料見積もりから、傷の写真を送ってください。
読んだ内容で迷ったら、
写真を1枚送ってみてください。
傷の程度は写真を見れば判断できます。入力は60秒、回答は原則10分以内。
修理は最短当日で仕上がります。ご来店での見積もりも無料です。
※バンパーのすり傷(10cm以内)3,300円〜(税込)/20cm以内 6,000円〜(税込)
日守翔吾
大手中古車販売店で7年ほど経験を積んだ後、板金塗装に従事。工場長の経験を経て、2022年に株式会社イケウチに入社。豊富な経験を持ち、板金塗装を中心とした自動車修理業界に精通している。これまでに10,000台以上の車両修理を監修し、お客様からの信頼も厚い。
関連記事
-
2025年11月21日
冬のフロントガラスのひび割れは放置厳禁!原因・修理交換の判断基準と費用相場
冬のドライブ中、フロントガラスにヒビが入っているのを発見してドキッとした経験はありませんか?冬は気温の変化や凍結、飛び石などにより、フロントガラスがひび割れや…
-
2026年06月15日
【軽バンの修理代】キズ・へこみを最安で直す方法は?ディーラーと池内自動車の費用を徹底比較!
「仕事で毎日使う軽バンに、いつの間にかガリ傷が……。ディーラーに見せたら、想像以上の高額見積もりが出てきて愕然とした」そんな軽バンオーナーの切実な悩みに、朗報…
-
2025年11月21日
フロントガラスの熱割れはなぜ起こる?原因と対策、修理代や保険適用まで徹底解説
「最近、フロントガラスにヒビが入っているのを発見!もしかして、熱割れ?」車のフロントガラスのヒビ割れの原因として、よく耳にする「熱割れ」。一体なぜ熱割れは起こ…



