車の塗装はDIYで出来る?手順や注意点をご紹介!
「車の塗装が古くなってきた」「自分好みのカラーに変えたいと思っているけれど、プロに依頼すると費用がかさむ」そんな悩みを抱える車愛好者はたくさんいるでしょう。
実は車の塗装はDIYで行うことが可能です。しかし失敗のリスクがあり、「どのような手順で進めればよいのか」「どのような道具が必要なのか」という疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、車の塗装をDIYで行う際の計画的な手順をご紹介します。さらに適切な道具の準備から仕上げまで、段階ごとの手順と注意点を分かりやすく解説します。またどうしても自分で塗装が難しい方には、業者に依頼したときの費用相場や塗装を長持ちさせる方法も解説しているので、ぜひ参考にしてください。
車の塗装をDIYで変える方法・手順を解説
車の塗装をDIYで行う際には事前にプランを立てるのが大切です。車の塗装に必要な道具の準備から仕上げまで、段階ごとの手順を分かりやすく解説します。
これから紹介する4つのステップに沿って、車のDIY塗装に挑戦してみましょう。
車を自分で塗装する際に必要な道具をそろえよう
車を自分で塗装する際には、必要な道具の準備が必須です。以下に車の塗装作業に使う、代表的な道具をご紹介します。
道具の種類 | 用途 |
---|---|
耐水のサンドペーパー | 表面の凹凸を整えるために使用 |
プライマーサーフェサー | 塗装前の下地処理に使用し、塗料の密着を良くする |
塗料 | 車の色や質感に合わせて選ぶ |
クリア塗料 | 塗装後の仕上げに使用する |
塗装用ブラシやスプレーガン | 均一に塗装するための道具 |
マスキングテープ | 塗装しない部分を保護するために使用 |
自分で車を塗装する際は、これらの道具をそろえて作業を進めるのがおすすめです。
手順①塗装しない箇所を養生する
車を塗装する際、養生は非常に重要な工程となります。養生とは塗装したくない場所を保護するための作業です。
具体的にはライト、フロントガラス、エンブレム、ドアハンドルなどをマスキングテープやビニール付き養生テープで丁寧にカバーします。
簡単に外せる部品がある場合は、外すことも方法の一つです。この養生作業が不十分だと塗装が不要な部分に塗料が付着してしまい、見た目の仕上がりが悪くなります。
車のフロント部分など丸みを帯びている所は、テープを張るのが難しく神経を使う作業となります。事実、この工程が一番時間を要したという声も聞かれるほどです。
手順②プラサフの後にボディ表面を耐水ペーパーで磨く
車の塗装作業においてプラサフは欠かせないアイテムで、塗装前の下地塗料です。塗装の前に塗ることで塗料の密着度を高め、表面の傷やデコボコを均等にします。
プラサフを施した後は、ボディの表面を水に浸したサンドペーパーで磨きましょう。#1000の細かい目のサンドペーパーを使用して、プラサフを塗布していない箇所の段差がなくなるようにします。
手順③ムラがなくなるまでスプレー缶で重ね塗りをする
スプレー缶を使用してカラーペイントを塗り重ねる際には、ムラがなくなるまで丁寧に行うことが重要です。
まず下地処理を行い、塗装面をきれいにしてから乾燥させます。次にスプレー缶をよく振ってから一定の距離を保ちながら均等に塗布しましょう。
重ね塗りする際には層を薄くして何度も重ねていくことで、ムラなく美しい仕上がりになります。
また屋内で塗装作業を行う場合は必ず換気を行い、安全に配慮して進めることが大切です。この工程を繰り返し行うことでムラがなくなり、理想的な仕上がりになります。
手順④塗装が乾燥したら仕上げに入る
塗装が完全に乾燥した後、仕上げ作業に移ります。
まず塗装面に付着した埃や不純物を取り除くために、マイクロファイバーのクロスや専用ブラシを使用して優しく拭き取りましょう。
次に研磨剤を使用して塗装面を均一にします。これによってより滑らかな仕上がりになります。このとき研磨作業は均等な力で行い、塗装を傷つけないよう注意することが必要です。
最後に光沢を持続させるために、ワックスやコーティング剤を塗布して塗装面を保護します。仕上げ作業は美しい塗装になるかどうかを左右されるので、丁寧に行うことが重要です。
車の塗装をDIYで失敗しないための注意点
車の塗装をDIYで行う際には、失敗を避けるための注意点がいくつかあります。失敗しないためには塗装方法や環境、さらにはご自身の技術レベルをよく理解することが大切です。
ここではDIYで車の塗装を行う際の失敗を避けるための3つの重要なポイントを解説します。
スプレー缶で一気に厚く塗りすぎない
車の塗装をDIYで行う際、一般的な失敗例として挙げられるのが、スプレー缶での塗装時に一気に厚く塗りすぎることです。厚く塗りすぎると色ムラを引き起こし、仕上がりが悪くなります。
塗装を均一にするには、スプレー缶を一定の距離から同じ速度で動かすことが重要です。また塗料を重ねて塗布する際には、しっかり乾燥するまで待ちましょう。
風が少なく晴れた日に行う
車の塗装をDIYで行う際には、作業環境が非常に重要です。特に風が少なく晴れた日を選ぶようにしましょう。
風が強い日には塗料が飛散しやすく、塗装がムラになる可能性があります。さらに湿度が高いと塗料が乾燥しにくくなるため、晴れた日を選ぶことが望ましいです。
また塗装作業は2〜3時間かかります。作業時間を考慮し、時間と心のゆとりを持って取り組むようにするのが大切です。
DIYが苦手ならプロに任せる
車のDIY塗装は一見簡単そうに見えますが、初心者がきれいに仕上げるのはなかなか難しいです。
失敗した場合はご自身では原状回復できず、取り返しのつかない状態になりかえって費用がかかってしまうことがあります。
そのため「自分で行うのは不安」「美しく仕上げたい」という場合は、プロの業者に依頼するのがおすすめです。
車の塗装を業者に依頼した際の費用相場
車の塗装を業者に依頼する際の費用は、全塗装か部分塗装かによって大きく異なります。ここでは車の塗装を業者に依頼するときの平均的な費用相場について詳しく解説します。
車を全塗装する場合の平均相場
全塗装の費用は車のサイズや使用する塗料の種類、塗装業者の料金体系によって異なります。以下の表は全塗装の平均費用の一覧です。
車種 | 平均費用 |
---|---|
軽自動車、コンパクトカー | 15~20万円程度 |
SUV、ワンボックス | 約25万円〜 |
全塗装の場合、ソリッド塗料やクリア塗装などの種類や業者の技術力によって費用が大きく変わるため、複数の業者から見積もりを依頼し、サービスと費用を比較することをおすすめします。
まとまった費用はかかるものの全塗装は車の価値を高められるので、長期的な視点からも有効な投資といえるでしょう。
車を部分塗装する場合の平均相場
次に部分塗装は、車の特定の部分が傷んだり色あせしたりする場合に行う塗装方法です。
部分塗装の費用も塗装する部分の広さや塗料の種類、業者の料金体系によって異なります。以下の表は部分塗装の平均費用です。
パーツ部分 | 平均費用 |
---|---|
バンパー | 約2万円〜4万円 |
ドア | 約3万円〜5万円 |
ボンネット | 約3万円〜5万円 |
部分塗装はコストを抑えつつ、車の見た目を美しく保つ方法として効果的です。定期的に部分塗装を行うことで長持ちします。
さらに詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
車の塗装を長持ちさせるポイント
車の塗装を長持ちさせるためには、日常的なケアが欠かせません。
車の塗装の寿命を延ばすための簡単かつ効果的な方法を3つ紹介します。これらのポイントを実行することで、車の美しさを長期間保てます。
こまめに洗車する
車は普段走らせるだけで埃や虫などが付着してしまいます。そのまま放置すると雨風によって塗装面が傷み、車の美観が損なわれるだけでなく長期的なダメージを受ける可能性があります。
車の表面に付着した汚れは、こまめな洗車でしっかりと落とすことが重要です。また洗車を怠ると汚れが固定化してしまい、後から落とすのが難しくなることもあるので注意しましょう。
ガラスコーティングを施す
ガラスコーティングは車のボディを保護し、美しさを長持ちさせるための作業です。水や汚れが付きにくくなり、洗車する頻度を抑えられます。
またガラスコーティングをすることで、紫外線や酸性雨から車を守る効果が期待でき、車の色あせや劣化を防げるでしょう。
しかしガラスコーティングをする場合に注意点があります。ガラスコーティングを施した後は硬化するまで12時間ほどかかります。その間は水にさらしたり車を走行させたりしないように気を付けてください。
車体にカバーをかける
車の塗装を長持ちさせるためには、車体にカバーをかけることが効果的です。
カバーをかけることで、直射日光や雨風から車を守れます。また鳥のフンや樹液、落ち葉などの外部からの汚れも防げ、塗装の劣化を遅らせることが可能です。
しかしカバーをかける際にはいくつかの注意点があります。カバーの素材や品質によっては、車体を傷つける可能性があるからです。
さらに風でカバーがバタバタしてしまうと塗装面に摩擦が起きて傷がつくこともあるため留め方やカバーのサイズにも注意しましょう。
車をDIYで塗装するのが不安ならプロにお任せ!
本記事では、車のDIY塗装に関する手順や注意点を解説しました。車の塗装は見た目を美しく保つだけでなく、車体を保護する重要な役割があります。
しかしDIYでの塗装はさまざまな道具をそろえたり手間がかかったりするので、自信がない方も多いかと思います。そんなときは、池内自動車にお任せください。
池内自動車は、車の凹みや傷の修理だけでなく塗装剥がれへの対応も可能です。塗装を依頼したい箇所の写真を撮ってメールで送るだけで、簡単に見積もりを取ることができます。また、営業時間内にお見積もりメールが10分以内にお届けできなかった場合は、1,000円割引になるサービスも実施しているので、ぜひお気軽にご相談ください。