ドアパンチの修理代はいくら? 対処法や車両保険についてもご紹介
車を停めている状態でドアを開けたときに、勢い余って隣の車にぶつけるトラブルをドアパンチと呼びます。
ドアパンチは駐車場などでよくあるトラブルの一つなので、自分がぶつけてしまった場合もぶつけられてしまった場合も、対処方法をしっかりと理解しておくことが大切です。
また、ドアパンチの修理方法や加害者にならないための注意点も併せて紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
ドアパンチとは?
ドアパンチとは駐車中にドアを開いた際、誤って隣の車にぶつけて傷を付けてしまうことです。力を込めたまま開けてしまったり風にあおられて想定以上にドアが開いてしまったりと、些細なミスや意図しないことでドアパンチは発生してしまいます。
さらにドアパンチは故意でなくてもご自身が加害者となったり、場合によっては損害を被ったりするケースもあります。
被害の程度についても塗料が多少剥がれるぐらいの軽微なものから、ぶつかった場所がへこむほどの大きな傷になることもあり、状態や状況に合わせた適切な対処が大切です。
ドアパンチを修理する際の費用相場をご紹介
ドアパンチによって発生する被害はさまざまなケースが想定されます。ここからは被害の程度ごとに修理する際の費用相場について解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
大きなへこみや傷の場合
ドアに大きなへこみや塗装が剥がれて白い傷ができてしまった場合は、ドアを交換することが多いです。
ドアパンチを修理する費用相場はドアの脱着作業やパーツ代がかかる他、車種によってはパーツを海外から取り寄せる輸送費がかかることもあります。そのため国産車で15万円から20万円、外車の場合は約30万円と高額なのが特徴です。
またドアの交換をすすめられる理由としては、傷の範囲が広いと塗装し直した際にその部分だけが浮いてしまうことが挙げられます。
小さなへこみや傷の場合
小さなへこみや傷の修理にかかる相場は、ディーラーへ依頼するなら3万円から10万円程度、板金塗装工場へ直接依頼するなら数千円から5万円程度とさまざまです。
ディーラーに依頼すると費用が高くなるのは、ディーラーから板金塗装工場へ依頼する関係上、中間マージンが発生するためです。しかし自分で業者を探す手間が省けることや、仕上がりの品質が良いなどのメリットがあります。
一方板金塗装工場への直接依頼は、ディーラーを介さないため料金が安くなります。
しかし、工場を自分で見つけたり依頼に関する作業や手続きをしたりするなどの手間がかかります。実績があり信頼できる工場さえ見つかれば、板金塗装工場に依頼する方が、メリットが多いでしょう。
ドアパンチを発見した場合の対処法
ドアパンチを発見した場合、落ち着いて適切に対処することが重要です。またドアパンチは加害者にも被害者にもなり得るため、それぞれの立場に適した対処法を理解しておく必要があります。
自分がぶつけた場合
自分がドアパンチを起こして他人の車に被害を与えてしまったら、自力で対応や示談をしようとせずに、警察と保険会社に連絡して対応してもらいましょう。
ドアパンチは傷の有無や程度に関わらず交通事故として扱われるため、警察への連絡は必須です。なお連絡しなかった場合は、当て逃げとして法律違反となります。
車両保険に加入している場合は保険会社で契約している内容にもよりますが、保険会社を通じて相手とのやり取りや手続きを行った方がスムーズに対処できます。
保険によっては修理費用の負担を減らせるなどのメリットが多いため、積極的な活用がおすすめです。
誰かにぶつけられた場合
ドアパンチをされたら、まず警察に連絡して事故届(被害届)を提出しましょう。警察に交通事故証明書を作成してもらうことで、加入済みの保険会社へ請求が可能になるからです。
さらに事故届(被害届)の提出によって記録が残るため、後日相手が出頭した場合の処理がスムーズに進みます。
ドアパンチによる被害か判断しかねる場合でも、いったん警察に連絡をすれば事故かどうかを判断してくれます。
また事故として認定されなかった場合でも、加入している保険の契約内容によっては修理費用の補償などを受けられる可能性があります。そのため、自分の車にドアパンチの形跡を見つけたら必ず警察に連絡しましょう。
車両保険を使わない方がよいケース
ドアパンチが発生したとしても、車両保険を使わない方がよいケースがあります。基本的に車両保険は無事故が続くほど等級が上がり、保険料が安くなる仕組みだからです。
特に被害が軽微な場合は、車両保険を使用しない方が結果的に費用が安く済むケースもあります。保険を使ったパターンと使わなかったパターンの両方を想定して、試算するのがおすすめです。
ドアパンチの修理を自分で行う方法
ドアパンチによるへこみが小さい場合は、自力で修理して対応できることがあります。修理費用をかけたくない人や傷が小さい人は、試してみてもよいでしょう。
熱湯を使用する
ドアパンチの修理を自分で行う場合の一つの手段として挙げられるのが、熱湯を使用することです。ドアの外板は熱によって膨張する性質を持っているため、へこんだ部分を膨らませることで元に近い形状に戻る可能性があります。
手順としては、へこんだ部分に熱湯をかけて変形しやすい状態にしてから裏側の出っ張った部分を押し出します。へこんでいる部分全体に力をかけるのがポイントで、点ではなく面で押すのを意識してみてください。
熱湯がかかった部分は高温になっているので、直接手で触れずに手袋やタオルなどを利用しましょう。
吸盤を使用する
熱湯をかけて裏側から押し出すのではなく、専用の吸盤を用いて直接へこみを引っ張って直す手段もあります。
この方法は板金工場でも取り入れられており、裏側から押し出すよりも仕上がりがきれいになりやすいです。
車のへこみを直すための吸盤は通販サイトやECショップなどでも販売されており、相場は2,000円程度です。
ドアパンチを防ぐためのポイント
ドアパンチが発生した際の対処も重要ですが、そもそもドアパンチをしないよう防ぐことも大切です。ここではドアパンチを防ぐためのポイントを解説します。駐車場に車を止める際には特に注意してください。
できるだけ広いスペースに停める
ドアパンチは車が隣接しているとどうしても発生しやすくなるため、車を停める際はできるだけ広いスペースを選ぶことで対策ができます。
駐車場が空いていれば左右が空いているスペースを使用する、壁際のスペースに停める場合は可能限り壁際に寄せるなどで隣の車から遠ざけるようにしましょう。
プロテクターを使用する
ドアパンチを防ぐ方法としては、プロテクターなどの予防グッズを使用することが挙げられます。
被害を防ぎたい場合は、サイドドアに「ドアパンチガード」や「ドアディフェンダー」などのクッション素材のプロテクターを設置するのがおすすめです。
反対に自分がドアパンチするのを防ぎたいなら、サイドドアのエッジに取り付けられる「ドアエッジプロテクター」や「ドアエッジモール」をなどの保護パーツを使用しましょう。
高級車の横に停める
車の隣に停めざるを得ない場合、なるべく高級車や傷の付いていない車を選ぶのがおすすめです。
高級車に乗っている方は、傷やへこみが発生しないよう丁寧にドアを開閉する傾向にあります。また傷が付いていない車も普段から注意している場合が多く、ドアパンチされる可能性が低くなります。
反対に傷やへこみが多く修理されていない車は、傷やへこみに対する意識が低い人が乗っている可能性が高いため注意しましょう。
ドアパンチを修理に出すならどこがおすすめ?
ドアパンチの修理を担当してくれるサービスは複数あり、それぞれの特徴や強みは異なるため自分の目的や用途にあったサービスを選ぶのが重要です。代表的なサービスの種類と詳細は下記のとおりです。
費用や時間に余裕があるならディーラー
かけられる費用や時間に余裕がある場合やディーラーで買った車でメーカー保証があるなら、ディーラーにドアパンチの修理を依頼するのがおすすめです。
ディーラーはメーカーの正規販売店であり、メーカー指定の部品や純正パーツを使って修理してくれるため、仕上がりの品質が安定しているからです。
しかし自前の整備場ではなく外部の整備工場に依頼する場合が多く、修理の完了まで時間がかかったり純正パーツを使用する関係で費用が高くなったりします。
大手がいいならカー用品店
大手のカー用品店は、他の業者よりも修理費用が安い傾向にあるのがメリットです。汎用性の高い製品や部品を扱っているため、純正品よりも安価な代替品で対応できる可能性が高くなります。
またさまざまなメーカーに対応できたり、店舗が多く近場で修理ができたりするなどの利点もあります。
一方で高度な作業や修理には対応していない場合が多く、板金や塗装、簡単なパーツの交換や消耗品の補充などが主な対応範囲です。
店舗へ出向く前に、依頼したい内容を伝えて対応してもらえるかを確認しましょう。
早くてコスパがいいなら板金塗装
早さとコスパを両立したい場合は、自動車整備工場に板金塗装を依頼しましょう。優良な業者を選べば、ディーラーと同じクオリティの修理が期待できます。
また部品交換よりも修理による対応を優先してくれるため料金が安くなる他、部品交換が必要でも部品の用意や代替品を提案してくれるケースもあります。
ただし注意点として挙げられるのは、品質やサービスが一定ではなく店舗や担当者によってバラつきがあることです。
そのため自動車整備工場に修理を依頼する際は、修理実績や評判が高いかを確認しましょう。
ドアパンチの修理なら板金塗装の池内自動車へ
ドアパンチの概要や修理の相場、防止策や修理サービスに関する注意点などを解説してきました。
ドアパンチは起こさないように注意したり被害を受けないように対策したりすることはできますが、発生する可能性を0にはできません。
万が一ドアパンチが発生した際は、対処手段や適切に修理することが重要です。
軽微なへこみや傷であれば自力で対応することも可能ですが、さらに悪化させる恐れがあります。また大きなへこみや重大な傷は専門の業者に依頼しないときれいに直りません。
池内自動車は、東京都全域・埼玉県全域・神奈川県全域・千葉県一部地域に対応している板金塗装業者です。
傷の修理をメインとしていますが、ドアパンチによるへこみの修理にも対応しています。
24時間受付の無料お見積もりが可能ですので、ドアパンチの修理をしたいと考えている方はお気軽に池内自動車へご依頼ください。