車のコーティングの種類と特徴を解説! 目的に応じたコーティングをご提案

更新日:2024/10/30 | 公開日:2024/10/28

板金塗装全般

車のコーティングの種類と特徴を解説! 目的に応じたコーティングをご提案

車の塗装面に施すコーティングにはさまざまな種類があり、それぞれの種類によって特徴や価格などが異なります。車の板金塗装のためにコーティングの種類を調べている方の中には、どれを選べば良いのか分からない方も多いのではないでしょうか。

本記事では、車のコーティングの種類と特徴、選び方を解説します。本記事を読めば分かる内容は、以下の通りです。車のコーティングにお悩みの方は、ぜひご確認ください。

車のコーティングの種類と特徴

洗車をしている写真

車のコーティングは、次のように、大きく5種類に分けられ、性能や価格、効果が続く期間、施工できる場所などの違いがあります。

コーティングの種類メリット費用の目安持続期間
油脂系コーティング(カーワックス)・光沢や撥水性に優れる
・DIYが可能
2,000円程度1~2週間程度
ポリマーコーティング(樹脂系コーティング)・油脂系よりも耐久性が高い
・比較的安価で施工できる
5,000~2万円程度3~6カ月程度
ガラス系コーティング・ツヤや光沢に優れる
・きれいな状態を長期間維持できる
2万~5万円程度6カ月程度
ガラスコーティング・ツヤや光沢に優れる
・耐紫外線、防汚性能が高い
5万~15万円程度2~5年程度
セラミックコーティング・光沢や耐薬品性に優れる
・傷が付きにくく持続期間が長い
15万~90万円程度5~10年程度

それぞれの特徴について、さらに詳しく解説します。

油脂系コーティング(カーワックス)

メリットデメリット
・光沢に優れている
・撥水性能が高い
・DIYで施工できる
・費用が安価
・耐久性、持続性が低い(熱に弱い・雨で落ちる)
・頻繁に塗り直しが必要

油脂系コーティングは、カーワックスとも呼ばれ、植物の油が原料の「ろう」を車の表面に塗り、光沢や撥水効果を与える商品です。ホームセンターや通販などで比較的安価で購入でき、DIYでの施工も可能なため、専門的な技術を必要とせず、手軽に実施できるのが特徴です。しかし持続期間は短く、マメな塗り直しが必要になります。

費用の目安2,000円程度
持続期間1~2週間程度
主な施工場所セルフ

ポリマーコーティング

メリットデメリット
・油脂系よりも耐久性がある
・油脂性よりも光沢が出る
・気軽に施工できる
・費用が安価
・劣化しやすい
・持続性が低い

ポリマーコーティングは、別名樹脂系コーティングといわれ、フッ素やシリコンなどの樹脂系成分を含んだ溶剤を使用するコーティングです。比較的安い費用で施工できて持続期間も長く、細かな傷を目立たなくさせる効果もあります。しかし、施工には専門の技術や道具が必要になるため、一般の方がDIYを行うのは難しいでしょう。また、熱や紫外線などで劣化しやすいのもデメリットです。

費用の目安5,000~2万円程度
持続期間3~6カ月程度
主な施工場所ガソリンスタンド・カー用品店

ガラス系コーティング

メリットデメリット
・ツヤ、光沢に優れている
・防汚性能が高い
・きれいな状態を長期間維持できる
・費用が比較的高額
・紫外線に弱い

ガラス系コーティングは、ガラス繊維と樹脂を配合した溶剤を使用するコーティングです。ガラスコーティングと似ているため混同される場合もありますが、樹脂が主成分となっているため、ガラス被膜ができない点が異なります。

ガラス成分であるケイ素が含まれており、ポリマーコーティングと比較すると、ツヤや光沢、防汚性などに優れているのが特徴です。しっかりした下地作りを実施するため密着性が高く、きちんとメンテナンスを行えば、長期間にわたって美しい状態を持続させられます。ただ、ガラスコーティングと比べて紫外線には弱く、特に普段から屋外に置かれている車の場合は、早く劣化してしまうのがデメリットです。

費用の目安2万~5万円程度
持続期間6カ月程度
主な施工場所ガソリンスタンド・カー用品店・ディーラー・コーティング専門店

ガラスコーティング

メリットデメリット
・ツヤ、光沢に優れている
・耐紫外線、防汚性能が高い
・きれいな状態を長期間維持できる
・費用が高額
・酸性雨に弱い
・施工日数がかかる

二酸化ケイ素を主成分とするガラス質の皮膜で塗装面を覆うコーティングです。主に、専門店で行われている施工方法で、油脂系やポリマー、ガラス系と比較して、全般的に高い性能と強度があります。

ガラス系コーティングにはない耐紫外線性能を持っているのが特徴です。持続期間も長く、定期的なメンテナンスを実施すれば、5年程度まで効果が続く場合もあります。ただ、専門業者への依頼が必要となり、費用が高額になりやすいのはデメリットです。

費用の目安5万~15万円程度
持続期間2~5年程度
主な施工場所ディーラー・コーティング専門店

セラミックコーティング

メリットデメリット
・硬さ、光沢に優れている
・傷が付きにくい
・耐薬品性が高い
・持続期間が長い
・費用が高額

金属や酸素、窒素、炭素などから成るセラミック分子化合物を含んだコーティング剤を使用したコーティングです。従来、最高とされていたガラスコーティングを上回る性能を持っています。厚みがあり、硬い皮膜が形成されるため、高い耐久性を持つのが特徴です。

一度施工すると、薬品などでも簡単にははがれません。光沢や撥水性、紫外線カットなどに優れており、塗装面をしっかりと保護し、長期間効果が持続します。一方、費用は高額で、対応している業者が少ないのはデメリットです。

費用の目安15万~90万円程度
持続期間5~10年程度
主な施工場所コーティング専門店

コーティングの水弾きの種類と特徴

水弾きの写真

水弾きとは、車のコーティングで水をどの程度弾くかを示す能力です。水弾きの性能は、水と塗装円の接触角度によって決まり、接触角度が大きくなるほど撥水性が高くなります。一般的な車のコーティングの水弾きは、以下の3種類です。

  • 親水コーティング
  • 疎水(滑水)コーティング
  • 撥水コーティング

それぞれの特徴やメリット、デメリットを解説します。

親水コーティング

メリットデメリット
・雨で汚れが落ちやすい
・水シミになりにくい
・撥水、疎水より洗車時に汚れが落ちにくい
・光沢が出にくい

接触角度が40度以下のコーティングが該当します。水がかかった場合、弾くのではなく、塗装面になじむように広がるため雨などが表面に残りにくいのが特徴です。高い自浄能力を持ち、イオンデポジットやウォータースポットなどの水シミが付着しにくいため、洗車の頻度を減らせるメリットがあります。あまり洗車の機会がなかったり、屋外に駐車していたりする車に向いているでしょう。

デメリットとしては、他の水弾きと比べて洗車した際の汚れ落ちが悪くなる点や、光沢が出にくい点などがあります。また水をかけた際、コーティングとなじんでしまうため、水弾きが効いている感覚も湧きにくいでしょう。

疎水(滑水)コーティング

メリットデメリット
・洗車で汚れが落ちやすい
・撥水よりも水シミになりにくい
・光沢に優れている
・撥水ほど水を弾かない

接触角度は40〜90度で、水弾きの性能では、撥水・親水コーティングの中間に当たり、水滴が程よくまとまって落ちるのが特徴です。撥水コーティングのように水を弾くものの、やや塗装面にもなじむため、大きな水滴となって車の表面を滑り落ちていきます。

洗車した際に汚れが落ちやすく、水シミが付きにくいなど、ある程度撥水と親水の良い面を合わせ持っているのがメリットです。ただ、撥水コーティングほどの水弾き性能はなかったり、効果を持続させられるコーティングが少なかったりするなどのデメリットもあります。

<>h3>撥水コーティング

メリットデメリット
・雨や洗車で汚れが落ちやすい
・親水より光沢が出る
・水シミになりやすい

接触角度が90度以上のコーティングで、水がかかった際、水滴が玉のようになって滑り落ちていくのが特徴です。中には、接触角度が110度になる強撥水もあります。親水よりも光沢が良く、洗車時にも汚れが落ちやすくなるため、洗車時間の短縮につながり、メンテナンスを楽にしてくれるのがメリットです。

ただ、塗装面の水滴に直射日光が当たると、光吸収効率が高くなるレンズ効果によって、イオンデポジットなどの水シミができやすいデメリットもあります。また傾斜が少なかったり、駐車場所に風が当たりにくかったりする車には、あまり向いていません。

【目的別】おすすめのコーティングは?

車のコーティングは種類によって、費用やメリット、持続期間など、さまざまな特徴があります。車のコーティングを施工する際は、目的に合わせて種類を選択しないといけません。それぞれの目的に合ったおすすめのコーティングは、以下の通りです。

手軽に施工したい

手軽に施工したいと考えている方には、油脂系コーティングまたはポリマーコーティングがおすすめです。どちらも低価格が特徴で、数千~2万円程度で実施できます。気軽に利用でき、時間もそれほどかかりません。

特に油脂系コーティングなら、ホームセンターやカー用品店などでもセルフで施工するための商品が多く販売されているので、DIYでより手軽にコーティングが行えます。

性能・見た目を重視したい

コーティング後の性能や見た目を重視したいと考えている方におすすめなのは、ガラスコーティングまたはセラミックコーティングです。両方とも費用は高額になる傾向はあるものの、施工後は長期間にわたって光沢やツヤを保てます。

また水弾きに関しては、撥水コーティングを選びましょう。水シミができやすいため定期的な洗車は必要になるものの、水をしっかりと弾いてくれるので、雨の日でも車がきれいに見えるでしょう。

洗車時の手間を減らしたい

洗車する手間を減らしたい方におすすめしたいのが、ガラス系コーティングまたはガラスコーティング、セラミックコーティングです。防汚効果があって洗車の負担を減らしてくれるため、車を大切に乗りたい方に多く利用されています。

また水弾きには、撥水・疎水コーティングがおすすめです。どちらも水を弾く効果が高いため、洗車したときに汚れが落ちやすく、水も拭き取りやすくなります。

洗車の頻度を減らしたい

洗車の頻度を減らしたいと考えている方は、水弾きで親水コーティングを選ぶと良いでしょう。雨で汚れが落ちてくれ、水シミもできにくいため、頻繁に洗車をしなくても汚れが目立ちにくくなります。

水シミ・汚れを目立たないようにしたい

水シミや汚れを目立たなくしたいと思っている方には、親水コーティングをおすすめします。親水コーティングは、セルフクリーニング効果があるため、雨で汚れが流れ、水シミができにくいのがメリットです。

中でも、屋外に駐車する濃色の車は、雨風や日光に常に晒されているため特におすすめです。なお淡色の車であれば、水シミができても目立ちにくいため、洗車で汚れを落としやすい撥水コーティングでも良いでしょう。

まとめ

車のコーティングや種類ごとに特徴や価格、持続期間などが異なります。車にコーティングや水弾きを施工する際は、コーティングする目的や駐車場所、メンテナンス頻度などに合わせて適切に選択しましょう。その際、車の駐車環境やメンテナンス頻度を考慮し、最適な選択をすることが重要です。

また、車のコーティングを行う際、仕上がりを美しくするためには、まず色ムラやキズ・へこみを修理することを推奨します。

コーティング前の下準備として、色ムラやキズ・へこみの修理を行うことで、コーティングを施した際、車の美観を一層引き立たせることが可能です。

池内自動車は、塗膜劣化やクリア剥がれといった塗装の不具合から、傷修理まで幅広く対応している専門業者です。コーティングを考えている方は、まず池内自動車で修理を行い、その後コーティングを施すことをおすすめします。

最安3,300円〜修理が可能なので、コストパフォーマンスを求める方にもおすすめです。ご相談だけでも承っているので、お気軽にお問合せください。

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