板金修理とは。傷の種類ごとの費用相場と修理期間など徹底解説!

値段・費用

車いじりが大好きな方でも、板金修理だけはプロに依頼するという方が多いのではないでしょうか。高い技術と経験を要する板金修理は複雑な作業も多く、どうしても素人では手が出しにくい領域です。

作業工程も多いので工賃も高くなりがちで、相場感を知っておかないと損してしまうことにもなりかねません。

そこでこの記事では

・板金修理の概要

・板金修理が必要な傷の種類

・板金修理の大体の費用相場

・板金修理を安く済ませるためのポイント

などを解説していきますのでしっかり学んでいってください!

板金修理とは

そもそも板金修理とは、車が傷ついたり凹んだりしてしまった場合に、パーツの交換を行わずに修復する作業のことを言います。一度変形してしまった箇所を元通りにするのは、たしかな技術力や豊富な経験が必要になる作業です。

また、金属の加工のため必要な工具も多いのもDIYではどうしても手が出しにくい理由でもあります。

仕上がりが見た目を大きく左右しますので、まずは板金修理について基本的な知識を身につけるために、板金修理が必要な傷の種類と作業工程を簡単に説明していきます。

板金修理が必要な傷の種類

以下では、板金修理が必要となる傷の種類を大まかにカテゴリ分けしてご紹介いたします。

必要になる板金修理についても解説しますので参考までに覚えておきましょう!

板金修理が必要な傷の種類①ひっかき傷

線傷とも呼ばれる、線状に入った傷です。

鍵やキーホルダーなど硬いもので引っ掻いてしまうことが原因でつきやすい傷です。

また、草木と接触したり、自転車などが車の横を通り抜ける際に擦って傷がついてしまうこともあります。

比較的浅い傷であれば、塗装や簡単なコンパウンド(磨き)だけで修理が済むことも多いです。

板金修理が必要な傷の種類②こすり傷

こすり傷は、塀や縁石、ガードレールなどに擦ってしまった際につく傷です。

ボディの下地が見えるほど深く擦ってしまった場合は錆などの原因にもなりますので出来るだけ早く板金修理する必要があります。

こすり傷も浅いものであれば塗装やコンパウンドだけで修理が済むこともありますが、深い傷になると傷を埋めるなどの工程が必要になってきます。

板金修理が必要な傷の種類③へこみ傷

車のボディに何かが衝突することにより車体がへこんでしまった傷です。

衝撃が強いと塗装面も割れてしまうためこれも錆や腐食の原因になります。

気づかぬうちにバンパーがへこんでいた、なんてこともありますので日々愛車を点検してみてください。

凹み部分を叩き出したり、原型に戻すための工程が必要になりますのでひっかき傷などに比べると板金修理の日数もかかります。

板金修理が必要な傷の種類④塗装の色褪せ・剥がれ

経年劣化でボディの塗装が色褪せてくることがあります。紫外線や酸性雨などが塗装にダメージ与えるのが原因なのでボディカバーなどで覆って駐車しておくことで食い止めることが可能です。

また、傷がついた箇所を放置することで塗装が剥がれてくることがあります。

気付かぬうちに飛び石などで傷になった箇所から塗装がダメージを受けて剥がれていくこともありますので注意が必要です。

板金修理が必要な傷の種類⑤車のボディの錆・腐食

ボディの傷を放置していると錆が発生します。一度発生してしまうとどんどんと広がっていき、最悪の場合ボディの腐食が進んで穴が空いてしまうこともあるので見つけたら早急な対処が必要です。

軽度なものであれば錆を取り除き、防錆処理後パテ埋めして塗装で完了ですが腐食があまりにも進んでしまうとそう簡単にいかなくなってしまうので注意してください。

板金修理の工程

早速簡単に一般的な板金修理の工程を説明します。

傷の度合いによってその都度方法は変わってきますが、今回は凹んでしまった場合の基本的な流れでご説明していきます。

板金修理の工程①凹み箇所の修復

まずは凹んでしまった部分を内側から叩いたり、専用の工具を使って引っ張り出し、元の形に近づけます。

この段階では完全に元通りにはできませんが、後々の修理につながる基礎となりますので慎重な作業となります。

板金修理の工程②パテ盛り

修復箇所にパテを盛り、残った表面の小さな凹凸の修復をしていきます。

この際、実際の凹みよりも多めにパテを埋めていき、後から形に合わせて研磨していく工程が必要になります。

仕上がりに関わる重要なポイントですし、手の感覚などを頼りに車体との調和を図るため、経験や技術が大きく問われる工程になります。

板金修理の工程③塗装作業

車体の凹みが修復された後は塗装作業に入ります。

塗装の工程だけでも1記事書けてしまうくらい奥が深いものなので詳しくは割愛しますが、

一口に塗装といってもたくさんの工程を経て愛車が綺麗に復活します。

板金と塗装でそれぞれのスペシャリストがおり分業制にしている場合も多く、それだけ専門性の高い工程だといえます。

あくまで大枠での内容を簡単にご説明してきましたが、それぞれ細かく見ていくと大変な作業量になり、専門的な知識や経験、そして道具が必要になってきます。

オイル交換などの作業に比べて板金修理の金額が高くなりがちなのも納得ですね。

板金修理の費用相場

さて、ここからは一般的な板金修理の費用相場について解説していきます。

傷の大きさや種類、度合いによって一概にはいえませんがざっくりでも頭に入れておけば無駄な出費は抑えられるはずです。

バンパー板金修理の費用相場

擦り傷などであれば2万円〜4万円が一般的な相場になってきます。

あまりにも大きな凹みの場合は交換してしまった方が安く上がる場合もあります。

ドア・フェンダー板金修理の費用相場

5万円〜8万円ほどが相場です。

交換の場合は10万円〜というイメージです。

ボンネット板金修理の費用相場

5万円〜8万円ほどが相場ですが、面積が広いため損傷度合いによっては交換という選択肢もあります。

ドアミラー板金修理の費用相場

1万円〜1.5万円ほどが相場です。

ガラスの板金修理相場

1.5cmほどの小さなヒビであれば1万円〜1.5万円ほどで修理が可能です。

傷が大きくフロントガラスの交換が必要な場合は5万円〜8万円ほどが相場となります。

板金修理費用を安く抑えるには

さて相場が分かったところで実際に板金修理の費用を安く抑えるにはどうすればいいのでしょうか。

すぐに板金修理する

傷や凹みはすぐに修理することで、後々無駄な出費を抑えることができます。

自動車は金属でできているため、錆びに強くありません。

傷や凹みで塗装が剥がれてそこから水や潮風が侵入し、あっという間に錆びが発生して広がってしまします。

すぐに対処しておけば少しの修理で直ったものの、錆が広がったことにより広範囲の修理を必要としてしまう場合もあるので、傷や凹みを見つけた場合はなるべく早く修理に出すのがおすすめです。

板金修理工場に依頼する

自動車修理はディーラーでも依頼できますし、頑張ればDIYでもできます。

しかしディーラーではわざわざ高い純正部品を使用したり、そもそも作業を外注していたりするので費用は割高です。

DIYは完璧にできる方ならば問題ありませんが、高い技術力と経験がないと仕上がりがうまくいかずに結局錆びが発生してしまったなんてことになりかねません。

そもそも時間がかかる作業なのでDIYの時間が取れない方も多いと思います。

そこで自動車修理業者に直接依頼すれば余計な費用は抑えられますし時間の節約にもなります。

板金修理の修理期間はどのくらいなのか

板金修理にかかる期間は、車の破損程度や破損箇所によっても変わってきます。

部品が必要な場合は部品の取り寄せにも時間を要するので思っていたより期間が長引く可能性もあります。

破損箇所ごとの目安について触れていきます。

ドアの傷やへこみの板金修理

日々開け閉めを行うドアは不意にぶつけてしまいがちで修理が多いパーツの一つです。

おおよそ3日〜5日程度で修理が終わることが一般的です。

ボディの傷やへこみの板金修理

ボンネットやルーフなどのボディ部分もドアと同じく3日〜5日程度が目安ですが、フロントに関しては破損の程度も様々で大きな事故などになるともちろんその日数では収まりません。

修理業者に実際に見てもらい、期間や費用などを教えてもらうのが賢明です。

バンパーの傷やへこみの板金修理

バンパーはフロントとリアでも期間が変わってきます。

フロントであればおおよそ2、3日ほど。リアバンパーは4、5日ほどが相場です。

ガラスのヒビ割れの板金修理

修理で済む場合だと2時間ほどで作業が完了するでしょう。

フロントガラスの交換が必要な場合は当日か1日預ければ修理が完了することが多いです。

板金修理の修理期間が長引いてしまうケース

ここからは、修理が長引いてしまう一般的なケースをご紹介します。

修理が必要になった際の目安として覚えておいてください。

板金修理に車両保険を使う

大きな破損の場合、車両保険を使うこともあると思います。

車両保険を使う場合、保険担当者が破損箇所の確認をします。すぐに来れる場合はいいのですが、これに時間がかかることがあり、確認を取った上で保険会社と修理の内容や費用について話しあいになります。

確認が終わるまで修理に取り掛かることが出来ないのでどうしても時間がかかってしまいます。

板金修理業者が繁忙期

修理業者が繁忙期であればその分修理に日数はかかってしまします。

一般的にはお盆やゴールデンウィークなど、長期休暇やその前後の日程は繁忙期となりますので、その期間の修理にはある程度日数を要する場合があることを頭に入れておいてください。

板金修理に必要な部品の取り寄せがあるか

上述しましたが、部品の取り寄せが必要な場合はその分の日数は必要になります。

輸入車や古い車など、部品が手に入りにくい車だと一週間からそれ以上かかる場合もあるので注意が必要です。

板金修理徹底解説まとめ

不意に小石が飛んできたり、細い道で草木に擦っていたり日々愛車の傷や凹みは気付かぬうちに増えていることもあります。

大きな修理が必要になる前に適切な対処を取ることで無駄な出費は抑えられますので、費用相場を頭に入れながら自動車修理業者へ見積もりだけでも依頼することをおすすめします。

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