ゲリラ豪雨・強風のあとに確認すべきボディチェック|傷・凹みを見落とさない順番と写真の残し方
更新日:2026/11/08 | 公開日:2026/11/08
夜のうちに雨と風が強まり、朝になって駐車場へ行くと、車のまわりに小枝や葉が散らばっている。ぱっと見ではいつもと変わらないものの、何かが当たった音を聞いた気もする。ゲリラ豪雨や台風の翌朝は、こうした落ち着かない気持ちで車に近づく方が多いはずです。
困るのは、どこを見れば安心できるのかが分かりにくいことです。屋根の凹みは立ったままでは見えません。濡れたボディは光を跳ね返すので、細い傷は乾くまで目に入らないこともあります。気づかないまま数週間たってから、塗装の割れ目に錆が出て初めて分かる、ということも起こります。
板金塗装を扱っている立場から、風雨のあとにボディのどこを、どの順番で確かめればよいかを整理します。見つけた傷を急いで直すべきかどうかの目安と、見積もりや保険の相談にそのまま使える写真の残し方までまとめました。
その傷、いくらで直るか
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修理費の回答は原則10分以内にお返しします。
バンパーのすり傷(10cm以内)なら3,300円〜(税込)です。
※回答が10分を超えた場合は、修理代金から1,000円を差し引きます。
確認は風雨が収まってから。明るい時間に、まず水で流してから見る
点検を始めるのは、雨と風が完全に収まってからにしてください。強風が残っているうちに車のまわりを歩くと、飛んでくる物に当たるおそれがあります。暗い時間帯も避けたほうが確実です。懐中電灯の光では、凹みの影が出たり消えたりして判断を誤りやすいからです。
おすすめは、曇りの日中か、直射日光が当たらない時間帯です。強い日差しの下では反射がまぶしく、浅い凹みが見えにくくなります。
もう1つ気をつけたいのが、ボディに乗っている砂ぼこりです。強い風は砂や細かい土を運んできて、雨と一緒に塗装の上に残します。この状態でタオルで拭くと、砂をこすりつけて細かい線傷を自分で増やすことになります。点検の前に、たっぷりの水で上から下へ流しておいてください。洗車道具の選び方は洗車スポンジによる細かいキズの原因と道具の見直し方にまとめています。
まずは車のまわりを見る。落ちてきた物は動かす前に撮っておく
ボディに目を向ける前に、車の周囲を一周してください。折れた枝、飛ばされたプランター、外れた看板の破片、カーポートの屋根材などが落ちていないかを見ます。車のそばに落ちている物は、車に当たってから地面に落ちた可能性があります。
屋根やボンネットの上に枝が載っている場合は、そのままの状態を先に写真に収めます。あとから保険会社や修理工場に状況を説明するとき、何がどこに当たったのかを示す材料になるためです。撮り方のコツは後半の「写真の撮り方」の項でまとめて説明します。
枝をどけるときは、ボディの上を引きずらないでください。枝先や樹皮がこすれて、もともと無かった傷を足すことになります。持ち上げてから真上に外すのが基本です。大きな枝や重い屋根材が載っているときは、無理に一人で動かさず、人手を借りるか管理会社に相談しましょう。
車が置いてある場所そのものも見ておきます。カーポートの柱が傾いていないか、隣の車との間隔が変わっていないかも手がかりになります。
チェック1:屋根とボンネットは、映り込んだ線の歪みで凹みを探す
上から物が落ちてきたとき、最初に受け止めるのは屋根とボンネットです。ところがこの2か所は、ふだんの目線ではほとんど見えません。
凹みを探すときは、塗装に映り込んでいる直線を手がかりにします。建物の軒、電線、蛍光灯の列などがボディに映っている状態で、少しずつ立ち位置を変えて眺めてください。平らな面なら映った線はまっすぐのまま流れていきます。凹んでいる場所では、線がそこだけ曲がったり、途切れたりします。
屋根を見るときは、車の屋根やボンネットに乗らないでください。体重で新しい凹みができます。建物の2階の窓や階段から見下ろす方法が安全です。それが難しければ、スマートフォンを高く掲げて屋根全体を撮り、画面を拡大して確かめる方法もあります。
指先でそっとなでると、目で見えない浅い凹みに気づくことがあります。この場合も、水で砂を流してから触ってください。
屋根の凹みがどう直されるのか、費用がどう決まるのかは車の屋根(ルーフ)のへこみの原因と直し方で解説しています。
小さな凹みが一面に散らばっていたら、雹(ひょう)を疑う
ゲリラ豪雨には雹が混ざることがあります。屋根やボンネットに、小さな凹みがまんべんなく並んでいたら、枝や看板ではなく雹の跡と考えたほうが自然です。
雹の被害は凹みの数が多く、範囲も広くなりがちで、ほかの傷とは直し方の考え方が変わります。費用の目安や保険の注意点は雹害車の修理費用と保険の注意点にまとめていますので、思い当たる方はそちらを先に読んでください。
チェック2:ドアは「風にあおられた跡」を開け閉めで確かめる
強風の日に起こりやすいのが、ドアを開けた瞬間に風であおられ、一気に開き切ってしまう事故です。風雨のさなかに乗り降りした方は、このチェックを省かないでください。
開き切ったドアには、次のような跡が残ることがあります。
- ドアの付け根(ヒンジのまわり)の塗装に入った細いひび
- ドアの角が隣の車や柱に当たってできた欠け
- 閉めたときに、まわりのパネルとの隙間が上下で揃わない
確かめ方は単純です。ゆっくり開け閉めして、引っかかる感じがないか、閉めたあとの隙間が左右のドアで同じかを比べます。以前より強く押さないと閉まらない場合は、付け根の部分がわずかに曲がっていることがあります。
閉まったのに半ドアの警告が消えない、ロックがかからないといった症状が混ざることもあります。ドアの形の歪みだけが原因とは限らず、電気系統の不具合が関わっている場合もあるためです。実車を見て、板金で直せる歪みなのか、別の原因なのかを切り分けるところから始めます。
あおられたドアが隣の車に当たってしまった場合は、相手の方への対応が先になります。その場で取る行動は隣の車にドアをぶつけたときの修理代とトラブルを大きくしない対処法を参考にしてください。
チェック3:側面とバンパーは、点の傷と線の傷を分けて見る

強い風は、小石や砂利、ちぎれた部品などを横から車に叩きつけます。側面とバンパーを見るときは、傷の形で原因を分けると判断しやすくなります。
点のような小さな欠けがいくつも並んでいる場合は、風で飛ばされた小石が当たった跡であることが多いです。走行中の飛び石と同じで、塗装が小さく割れて下地がのぞいていることがあります。小さいからと放っておくと、割れ目から水が入って錆の起点になります。飛び石で車が傷ついたときの対処法も、見分け方の参考になります。
線のような擦り傷がある場合は、枝やトタン板のような長い物がこすれた跡のことが多いです。指でなぞって爪が引っかからなければ、表面の透明な層(クリア塗装)で止まっている浅い傷のことが多いです。爪がはっきり引っかかる、または傷の底に塗装と違う色が見える場合は、色の層まで削れています。
バンパーは樹脂、ドアやフェンダーは鉄板という違いも頭に入れておくと、あとで費用の話を聞くときに理解しやすくなります。素材ごとに料金の体系が分かれているためです。
チェック4:ドアミラーや窓まわりなど、出っ張った部品と隙間を見る
ボディから出っ張っている部品は、風で飛んできた物を受けやすい場所です。
ドアミラーは、カバーに擦り傷や割れが無いか、鏡の角度がずれていないかを見ます。何かが当たって折りたたまれた状態になっていることもあります。カバーだけの傷で済んでいるのか、付け根まで割れているのかで直し方が変わります。考え方はドアミラーの修理と交換の判断基準にまとめています。
フロントガラスの付け根、ボンネットとの境目には、葉や小枝がたまりやすい溝があります。ここに濡れた落ち葉がたまったままだと、雨水の逃げ道がふさがれます。見つけたら手で取り除いておきましょう。
窓のまわりのモールや、ルーフのふち、サンルーフの周辺も目を向けておきたい場所です。ふちに沿って塗装がふくらんでいたり、茶色いにじみが出ていたりする場合は、今回の雨より前から錆が進んでいた可能性があります。大雨をきっかけに気づくことが多い場所なので、サンルーフまわりの錆や雨のしみの見方もあわせて確認してください。
チェック5:大雨のあとは、泥はねと車内への水の入り方を見る
ゲリラ豪雨のあとは、道路にあふれた泥水を車がかぶっていることがあります。ボディの下半分やホイールのまわりに泥が乾いて残っていたら、早めに水で流してください。
泥や汚れを長く載せたままにすると、乾いたあとに跡が残ることがあります。洗っても輪郭がうっすら残るようなら、塗装の表面が変色している状態です。この種の跡は傷の大きさでは測れないため、写真で跡そのものを見てから見積もることになります。
もう1つ、車内とトランクの床も確かめてください。マットの下が湿っていないか、トランクの床に水がたまっていないかを見ます。
以前どこかをぶつけたことがある車では、パネルの合わせ目がわずかにずれ、そこから雨水が入ることがあります。ふだんの雨では気づかなかった隙間が、豪雨で初めて表に出るわけです。濡れている場所が分かれば、どのパネルの合わせ目を疑えばよいかの見当がつきます。
水が床の高さまで来た車は、ボディより先に整備の相談をする
ここまでのチェックは、車が水に浸かっていないことを前提にしています。駐車場が冠水し、水が車の床の高さを超えた形跡がある場合は、話の順番が変わります。
水に浸かった車は、ボディの見た目よりも先に、電気系統やエンジンまわりの点検が必要になります。エンジンをかけずに、加入している保険会社のロードサービスや、ふだん整備を頼んでいる販売店・整備工場に連絡してください。動くかどうかを試すために始動するのは避けたほうが安全です。
池内自動車は、ボディの板金塗装に専門を絞り、設備と人をそこに集中させています。水に浸かった車の機関や電装の点検は整備の領域なので、まずはそちらで状態を確かめてもらうのが確実です。そのうえで、流されてぶつかった跡や、ボディの凹み・傷の修理が必要になったときにご相談ください。
床の高さに届いていたかどうかは、車内のマットやシートの下の湿り方、ボディの側面に残った泥の線の高さで見当をつけます。迷う場合は、浸かったものとして扱うほうが安全です。
見つけた傷は「早めに直すもの」と「様子を見てよいもの」に分ける
チェックが終わったら、見つけた傷を次の2つに分けてみてください。
早めに直したほうがよいのは、塗装が割れて下地が見えている傷です。鉄板のパネルなら、そこから錆が始まります。屋根やボンネットは雨水がたまりやすく、錆が進みやすい場所でもあります。ドアの閉まりが悪いものも、すき間から水が入る原因になるので先に手を付けたい部類です。
様子を見てもよいのは、爪が引っかからない程度の浅い擦り傷です。見た目が気にならなければ急ぐ必要はありません。ただし、数週間たって傷のまわりに茶色い点が出てきたら、塗装の下まで届いていたということです。その時点で相談してください。
費用の目安は部位と素材で分かれます。バンパーなど樹脂パーツのすり傷は、10cm以内なら3,300円〜(税込)です。この金額はクリア塗装までの浅い傷が対象で、下地まで削れたえぐれ傷は別料金になります。ドアやフェンダーなど鉄板パーツのへこみは、10cm以内で37,000円〜(税込)です。
ほかの大きさや部位の料金は部位とサイズごとの料金表で確かめられます。車種やボディカラーによる割増はありません。
写真の撮り方:見積もりにも保険の相談にも使える残し方
風雨のあとの傷は、見積もりと保険の相談の両方で写真が役に立ちます。あとから撮り直せない状況もあるので、修理や片付けの前に残しておきましょう。
1. 引いた写真で、車と周囲の状況を残す
車の全体と、落ちていた枝や飛来物が一緒に入る位置から撮ります。カーポートや周囲の建物も写り込むと、何が起きたのかが伝わりやすくなります。
2. 傷のある面を、斜めから撮る
傷や凹みのある面を、正面ではなく斜めから撮ります。正面からだと光が反射して、凹みが写らないことが多いためです。映り込んだ線が曲がって見える角度を探してください。
3. 近寄って、大きさが分かるように撮る
傷に近寄った写真も1枚撮ります。そばに硬貨や名刺を置くと、大きさが分かりやすくなります。ボディに当てる物は、柔らかい布の上に置くなどして、新しい傷をつけないようにします。
4. 撮った日付が分かる状態で保存する
スマートフォンの写真には撮影日時が記録されます。加工アプリを通すと日時の情報が消えることがあるので、元の写真はそのまま残しておいてください。
台風や大雨による損害が車両保険の対象になるかは、契約内容によって異なります。免責金額の有無や、使ったときの等級への影響も契約ごとに違うため、まずはご自身の保険会社に確認するのが確実です。保険を使うかどうかの考え方は保険修理と自費修理の比べ方で整理しています。
よくある質問
Q. 見た目に傷が無ければ、点検はしなくても大丈夫ですか
屋根とドアの付け根だけは、見た目に関係なく一度確かめてください。屋根はふだん目に入らず、ドアの付け根の歪みは開け閉めしないと分かりません。この2か所は、気づくのが遅れやすい場所です。
Q. 傷を見つけたら、すぐに修理を頼んだほうがいいですか
保険を使う可能性があるなら、修理の前に保険会社へ連絡しておくほうが手続きは進めやすくなります。保険を使わない場合でも、塗装が割れて下地が見えている傷は錆の原因になるため、早めに見てもらうのが安心です。
Q. 保険を使う修理も相談できますか
できます。池内自動車では、自動車保険を使う修理も受け付けています。保険の対象になるか、使ったほうがよいかはご契約内容しだいなので、その点はご自身の保険会社にご確認ください。修理の内容と金額は、こちらで見積もりをお出しします。
Q. 写真だけで、どこまで分かりますか
傷の位置と大きさ、塗装が割れているかどうかは写真でかなり見当がつきます。ドアの閉まり具合や、奥のパネルへの影響のように写真で判断しきれないものは、ご来店いただいて実車で確認します。
池内自動車の板金塗装について
池内自動車は、板金塗装を専門にしている修理チェーンです。全国36店舗で、年間39,000台以上の修理を扱っています。全店年中無休で、夜20時まで受け付けています。
風雨のあとの傷は、見積もりを取ってから直すかどうかを決めてかまいません。見積もりは写真を送るだけで、60秒ほどで済みます。オンライン見積もりの回答は原則10分以内で、超えた場合は1,000円オフにしています。見積もりのあとでお断りいただいても、キャンセル料はかかりません。
修理では、新品と同じ状態まで追い込むことを目標にしていません。直したあとに見て、しっかり直っていると納得できる状態を目指し、そのために必要な工程を踏みます。必要以上の手間をかけないことで、早く、安く、最短当日でお返しできる修理が成り立っています。
似た傷がどう直ったかは、部位ごとの修理事例と費用で確かめられます。
まとめ:風雨が収まったら、水で流して、上から順に見る
次にすることは3つです。まず、風雨が完全に収まってから、ボディの砂を水で流します。次に、屋根とボンネット、ドア、側面とバンパー、出っ張った部品の順に確かめます。最後に、見つけた傷を引きと寄りの両方で撮っておきます。
水が床の高さまで来た形跡がある車だけは、ボディより先に整備の相談をしてください。それ以外で傷や凹みが見つかったら、撮った写真がそのまま見積もりの材料になります。
あ、キズ直そ。風雨のあとに見つけた傷の写真を送って見積もりを取るところから始めてください。
読んだ内容で迷ったら、
写真を1枚送ってみてください。
傷の程度は写真を見れば判断できます。入力は60秒、回答は原則10分以内。
修理は最短当日で仕上がります。ご来店での見積もりも無料です。
※バンパーのすり傷(10cm以内)3,300円〜(税込)/20cm以内 6,000円〜(税込)
日守翔吾
大手中古車販売店で7年ほど経験を積んだ後、板金塗装に従事。工場長の経験を経て、2022年に株式会社イケウチに入社。豊富な経験を持ち、板金塗装を中心とした自動車修理業界に精通している。これまでに10,000台以上の車両修理を監修し、お客様からの信頼も厚い。
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