車をぶつけた!ショックでメンタル崩壊?修理代や対処法など
「車を壁にぶつけてしまった…」「人の車にぶつけてしまった…」などなど車を運転していると予期せぬ事故が起こってしまうこともしばしば…。
そんな時、正しい対処の仕方を知らないと後々面倒なトラブルになってしまう可能性も考えられます。
そこで今回は、車をぶつけた時の正しい対処の仕方とぶつけてしまった車の保険や修理について詳しく解説していきます。
車を人にぶつけた時の対処法!ショック時こそ冷静に
まずは車を人などにぶつけてしまった時の対処法をお伝えしていきます。
頭が真っ白になってしまうかもしれませんが、落ち着いて冷静に行動することが大切です。
・けが人の救護・119番通報
・警察・任意保険会社に連絡
・事故の状況を記録する
・相手の連絡先を交換する
車をぶつけた「人」:①けが人の救護・119番通報
人にぶつけてしまった、いわゆる人身事故の際はけが人の救護が最優先です。
けが人をすぐに安全な位置まで搬送し、119番通報しましょう。
車の下敷きになっている、安全な場所まで運べない場合はいち早く119番通報をし、消防隊・救急隊の到着を待ちましょう。
車をぶつけた「人」:②警察・任意保険会社に連絡
道路交通法により、交通事故の際は警察に連絡することが義務付けられています。
小さな事故だからという理由で報告を怠ると、3か月以下の懲役または5万円以下の罰金となります。
ちなみに道路交通法では他にも「運転の停止」「負傷者の救護」「危険防止措置」が義務付けられており、通報した際はこちらの情報を伝える必要があるので頭に入れておきましょう。
そのまま立ち去ってしまうと、ひき逃げなどの疑いをかけられる可能性もあるので事故を起こした時こそ正しい対処を取るようにしてください。
警察への通報を済ませたら加入している保険会社に連絡しましょう。
事故後の対応で分からないことは保険会社の方が教えてくれます。
車をぶつけた「人」:③事故の状況を記録する
警察や保険会社への連絡がひと段落したら、事故現場の状況をできる限り記録・保存しましょう。
ドライブレコーダーを取り付けている場合は、データを保存しておけば大丈夫です。
だだし、ドライブレコーダーは容量がいっぱいになると古いデータから削除されるので、お手持ちのパソコンに移動させるなどして保存しておきましょう。
事故現場の記録は自身の保険にも関係してきます。
相手が要る場合の事故では、自信の過失割合に応じて賠償金額や受け取る金額が変動します。
そのため、車の損傷や事故の状況などはきっちり記録・保存しておきましょう。
車をぶつけた「人」:④相手の連絡先を交換する
相手がいる場合の事故では、必ず相手と連絡先を交換してください。
軽い事故だからといって、その場で示談に持ち込もうとすると、かえってトラブルになってしまうケースもあります。
また、連絡先を交換してもやり取りは特にせず、話し合いは保険会社に仲介してもらうのが理想です。
車を壁などにぶつけてしまった時の対処法
続いては、事故の際に相手がいない場合の対処をお伝えしていきます。
警察への連絡や現場の記録などは先ほどと同じですが、相手がいない場合では少し異なる点もあるので解説していきます。
・車を安全な位置まで移動させる
・警察・任意保険会社に連絡する
・事故の状況を記録する
・所有者や相手の連絡先を聞き、後日お詫びする
車をぶつけた「壁」:①車を安全な位置まで移動させる
人の車や壁などにぶつけてしまった時は、二次災害を防ぐためにも車を安全な位置まで移動させます。
車を動かせない状況であれば三角表示板や発煙筒などを焚いて、事故であることを後続車に伝えましょう。
この後の警察への連絡などは人身事故・自損事故関係なく運転者の義務となりますのできっちり対応してください。
車をぶつけた「壁」:②所有者や相手の連絡先を聞き、後日お詫びする
壁などのモノを傷つけたり、壊したりしてしまった際は相手へのお詫びも忘れないようにしましょう。
万が一、所有者が分からない場合はその旨を警察に伝えるのが正しい対処法になります。
車をぶつけられたが相手が行ってしまった!どうすればいいの?
ここまで自分が事故を起こしてしまったときの対処法をお伝えしてきましたが、逆に車をぶつけられたときはどうすればいいのでしょうか?
また、車をぶつけた相手がそのままどこかへ行ってしまった、いわゆる当て逃げをされたときは何をすればいいのかお伝えしていきます。
ショッピングモールなどの密集している駐車場などでよくあるトラブルなので、きっちり頭に入れていきましょう。
車をぶつけた相手が行ってしまった:相手の車の情報を取る
はじめにやることは、ぶつけられた相手の車のナンバーや色、車種などの情報をメモしておくことです。
もしぶつかった相手がすぐに逃げようとしてメモが追いつかない場合はスマホのカメラで写真や動画を撮って保存しておくと後々の証拠にもなるのでおすすめです。
スマホのカメラ機能であればロックを解除せずに開くことも出来るので活用してみてください。
ナンバープレートの写真を撮影できれば完璧です。
車をぶつけた相手が行ってしまった:可能であれば監視カメラをチェック
次に駐車場の管理者にお願いして監視カメラを確認できないか聞いてみましょう。
トラブルや事故を防ぐためにほとんどの駐車場には監視カメラが設置されているので、監視カメラを確認できれば当て逃げされた場合でも犯人特定に近づくことができます。
ただし、監視カメラを確認するには警察からの依頼が必要な場合があるので、その際は警察に事情を話して協力してもらうようにしましょう。
監視カメラがない場合は、自分の車に取り付けているドライブレコーダーを確認してみてください。
最近では、駐車中でも車に衝撃があれば自動で録画がスタートされるというとても優秀なドラレコも発売されています。
自分の車を守るためにも検討してみてはいかがでしょうか。
車をぶつけた相手が行ってしまった:警察・任意保険会社への連絡
もちろんですが、車をぶつけられて相手がどこかへ行ってしまった場合は警察・加入している任意保険会社への連絡は忘れないようにしましょう。
警察へ連絡しないと保険金を請求する時に必要な事故証明書が発行されません。
被害届の提出と併せて必ず実施するようにしましょう。
駐車場で車をぶつけたときの対処法
続いては、駐車場などで車のドアを開けた時に隣の車にぶつけてしまう、いわゆる“ドアパンチ”についての対処法です。
ドアパンチは駐車場でよく起こる事故ですが、加害者が立ち去っているケースが多く、特定できないことがほとんどです。
被害に遭っても泣き寝入りになってしまのはなんだかスッキリしませんよね…。
ドアパンチによって傷やへこみなどの損傷があればなおさらです。
そこで、ドアパンチの被害に遭ってしまった時、また自分がドアパンチをしてしまった時の対処法をお伝えしていきたいと思います。
車をぶつけた:駐車場で自分がドアパンチした場合の対処法
まずは駐車場で自分がドアパンチをしてしまった際の対処法です。
①傷がある・ないに関わらず、すぐに警察へ連絡するようにしましょう。この時は傷が目立たなくても、よく見ると傷が付いていたということもあります。
②警察が物損事故として取り扱うかどうかの判断をしてくれます。この時、「ぶつけてしまった車の所有者情報・連絡先・ナンバープレート」などが必要になるので、事前に確認しておくとよいでしょう。警察への連絡を怠ると法令違反になるので、必ず実施してください。
③警察への連絡が終わったら、次は加入している保険会社へ連絡します。傷やへこみなどの損傷が小さい場合、当事者間での示談で済ませようとする方が多いですが、のちにトラブルになる可能性が大いに考えられます。示談で済ませる場合も、加入している保険会社を通した方が安全にことを運ぶことができます。
車をぶつけた:駐車場でドアパンチの被害に遭った場合の対処法
次にドアパンチの被害に遭ってしまった際の対処法です。
「ショッピングモールの駐車場で知らない間にドアにへこみがある…。」「でも、誰がぶつけたのか分からない!」
そんな経験ありませんか?
加害者が立ち去っていると、どこに怒りをぶつけていいのか分からないですよね。
そんな時、まずすることは警察への連絡・交通事故証明書を作成することです。
交通事故証明書は事故が起きたことを証明するもので、これがないと万が一加害者が見つかっても被害者に連絡することはありません。
そのため、“被害に遭った”ということを必ず書類で残すようにしましょう。
その後、加入している保険会社へ連絡します。
相手が特定できない場合でも、契約内容によっては補償金を受け取れる可能性があります。
駐車場でのドアパンチ対策
ドアパンチを防ぐためにはどうすればいいのか、対策法をご紹介していきます。
車をぶつけた「対策」:風が強い日は風下に向かって駐車しない
1つ目の対策は「風が強い日は風下に向かって駐車しない」ことです。
車の後ろ側から強い風が吹いていると、予想以上にドアが勢いよく開いてしまうことがあります。
そのため、強風の日はなるべく風上に向かって車を駐車するように心がけることで、ドアパンチを防ぐことができます。
車をぶつけた「対策」: なるべくスペースが広い場所に駐車する
2つ目の対策は「なるべくスペースの広い場所に駐車する」ことです。
出入り口が近いからといって両隣の埋まった狭いスペースに駐車するのではなく、なるべく広いスペースに駐車するようにしましょう。
また、隣の車がミニバンなどの大きな車種の場合は間隔も狭くなるのでより注意が必要です。
車をぶつけたかも?傷なし・相手がいない場合でも通報は必要?
何度もお伝えしてきましたが、車をぶつけた際に相手がいなくても警察への通報は必須となります。
これは道路交通法第72条1項により定められているとおり、運転者の義務となりますので必ず行いましょう。
車をぶつけたかもと不安な時はまずは警察に連絡
車をぶつけたかどうか不安な時も警察へ連絡しましょう。
「傷もないし、相手もいないからバレないか」と思ってそのまま立ち去ってしまうと、当て逃げなどの罪になる可能性があります。
近くに人がいなかったとしても監視カメラに写っていることも考えられます。
また、ガードレールやミラー、電柱なども同様の対処が必要です。
ガードレールやミラーなどは国や自治体が所有者、電柱の場合は電力会社などが所有者となります。
国の所有物となれば器物損害として賠償金を課せられてしまう可能性もあります。
のちにトラブルを引き起こさないようにするためにも「ぶつけたかな…?」と不安な時は警察へ連絡しておきましょう。
車をぶつけたら等級は下がり保険料が上がる
車をぶつけたら等級が下げるのではなく、加入している任意保険を利用して補償を受けると等級が下がる仕組みになっています。
自身に過失がある場合は3等級、もらい事故のような場合であれば1等級下がってしまいます。
その時点での等級にもよるのですが、等級が3つも下がると翌年の保険料は2万円から5万円ほど上がるものです。
そのため負担する修理費用と等級変動後の保険料を比較して上で、任意保険を利用するかどうか判断することをおすすめします。
車をぶつけた時の修理代はどれくらいかかる?
車をぶつけた時の修理代は一体どれくらいかかるものなのかお伝えしていきます。
今回は車の修理によく利用される「ディーラー」と「板金業者」の2つをご紹介します。
任意保険を利用する上でも知っておくべき情報なのでぜひ参考にしてみてください。
車をぶつけた時の修理代:ディーラー
ディーラーはメーカーと直接取引をしているので、純正パーツを使用して修理を行ってくれます。
自動車のことを熟知した整備士が修理してくれるため安心がありますが、その分修理代は高くのがネックです。
ボディの10x10cm程度の小さな傷でも約2万円かかることもあり、傷の状況によっては10万円前後になることもざらにあります。
ディーラーは安心感がありますが、経済的に余裕がない方には向いてないと言えます。
車をぶつけた時の修理代: 板金業者
板金業者のメリットは何より“安い”ことです。
先ほどのボディ10x10cm程度の傷であれば約5千円前後で修理してくれます。
ディーラーに比べると純正パーツを使用していない分、修理代を安くできるのがありがたいポイントです。
しかし、技術に関しては業者ごとで結構差があります。
そのため板金業者を選ぶ際は修理代と技術を考慮して検討してみてください。
中には激安で修理してくれる板金業者もあるのでコストを抑えたい方にはおすすめです。
車を壁などの障害物にぶつけた!自分で修理することは可能?
車を壁や電柱などの障害物にぶつけてしまったら修理が必要になりますよね。
ただし、先ほどもお伝えしたように、ディーラーや板金業者などのプロに依頼するとどうしても修理代が高額になってしまいます。
板金業者であれば多少安く済むこともありますが、自分で修理できるなら自分で修理したいと考えている方も多いのではないでしょうか。
交通事故で大破した車を修理するのは難しいですが、ちょっとぶつけたくらいであれば自分で修理することも可能なので、その修理方法を紹介したいと思います。
車をぶつけた時の修理:小さい傷にはコンパウンド
まずはコンパウンドを使った修理方法です。
コンパウンドとは、車の傷を目立たなくするための傷消し剤で、壁にこすった程度の浅い傷修理に向いています。
カー用品店にて1000円程で購入できることもあり初心者の方に人気ですが、深い傷やボディのへこみを修理することはできないので注意が必要です。
コンパウンド修理の手順はこちら。
■コンパウンドを使った修理手順
はじめに車の汚れやほこりをキレイにふき取ります。
乾いたキレイな布にコンパウンドを少量付け、修理したい箇所を磨いていきます。この時、円を描くように磨くのではなく、縦横まっすぐに磨くようにしましょう。
その後、はじめに使用したコンパウンドよりも目の細かいコンパウンド(細目)で磨く仕上げをします。
最後に乾いた布でキレイにふき取れば完了です。
ボディカラーや光の角度によってはコンパウンドの研磨痕が見える可能性もあるので、気になる方は仕上げに細かい目のコンパウンドを使用するようにしてください。
車をぶつけた時の修理:ボディのへこみにはパテ
車をぶつけてボディにへこみができた時はパテ修理が有効ですが、板金修理をしたことがない方にとっては非常に難しい作業になります。
本来、キレイに仕上げるためには、下地から中間パテ、仕上げと三層になるようにパテ付けをするのですが、これは専門業者のプロでも難しく感じるものなので中々素人ができることではありません。
万が一、自分で修理したい場合は失敗するリスクを承知の上、自己責任で行うようにしましょう。
自身がない方は自分でするのではなく、板金修理のプロにお願いするのが一番です。
まとめ
この記事では車をぶつけた際の正しい対処の仕方をお伝えしてきました。
車をぶつけた、ましてや人身事故を起こしてしまった時は頭が真っ白になると思います。
そんな時こそ、冷静に正しい対処を取るようにしましょう。
間違ってもそのまま立ち去るなど、のちにトラブルを引き起こさないようにしてください。
また、事故を起こすと保険料や修理代などのお金も関係してきます。
過失の割合を決定づける記録や、各業者の修理代など参考にしてみてください。
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