バンパーのへこみ、DIY修理で失敗?意外と安い業者依頼のメリットとは
更新日:2025/01/28 | 公開日:2022/06/23
車のバンパーにへこみが付いてしまったとき、自分でDIY修理するかプロの業者に依頼するか迷う方も多いかと思います。
修理費用を安く済ませたいという理由で自分でDIY修理しようと思われるかもしれませんが、場合によってはさらに状態を悪化させ取り返しのつかない結果になるリスクがあります。
そこでこの記事では、自分で修理する際の方法や注意点とそのリスク、プロの業者に依頼するメリットは何なのかを解説します。
また、そもそも修理せずにバンパーのへこみを放置する方も意外と多いですが、放置こそ厳禁です。
へこんだ部分に水や汚れが溜まってしまって板金が錆びてしまいます。
錆びが広がれば修理費用も高くなるので要注意です。
車をできるだけ長く使いたいのであれば、必ず修理は行うようにしましょう。

日守翔吾
大手中古車販売店で7年ほど経験を積んだ後、工場長板金塗装に従事。工場長の経験の経験を経て、2022年に株式会社イケウチに入社。豊富な経験を持ち、板金塗装を中心とした自動車修理業界に精通している。これまでに10,000台以上の車両修理を監修し、お客様からの信頼も厚い。

バンパーのへこみを自分で修理する際の注意点とリスク

こちらでは、車のバンパーのへこみを自分で修理する際の注意点とリスクを解説していきます。
DIYの方が費用が安いからと言って、メリットだけではありませんので、しっかり注意点とリスクを把握した上で、自分で修理するかどうかを判断しましょう。
DIY修理は専用工具などを揃える必要がある
車のへこみを自分で直せるよう市販の修理キットがカー用品店などでも売られています。
キットの中に含まれている専用工具を使ってへこみを引っ張ったりして直すのですが、実は修理キット以外にも基本的な専門工具が必要なケースがあります。
また、自分で修理をしているときに重要な部品やケーブルなどを傷つけてしまうこともあるので、DIYは要注意です。
車の内部は電気系統のパーツが多く付いているので、プロでも修理の際には十分注意して行います。
もしパーツを傷つけてしまえば修理費用も数万円プラスなどで結局高くつきますので、くれぐれも注意してください。
へこみを引き出しすぎて状態を悪化させる可能性もある
ドライヤーを使ってへこみ部分を温めたり、へこみ部分を裏からハンマーでたたいてバンパーを修理する方法があります。
しかし、温めすぎてしまうとバンパー部分の樹脂が変形したり、塗装が焼けて変色したりすることがありますし、ハンマーの場合たたきすぎるとへこみが上手く戻らないリスクもあります。
バンパーが変形してしまったら修理のためにバンパーの全交換などが場合によっては必要になりますし、結局プロに依頼したほうが早く、かつリーズナブルに直せることが多いのです。
へこみ以外の車の不具合に気づかないリスクも
これも非常に重要な点ですが、車をぶつけるなどしてバンパーがへこんでしまった場合、目視で確認できるへこみ部分以外にも、バンパーの取り付け部分やライトなどの周辺部品へダメージを与えていることが少なくありません。
軽度のダメージであれば気づかなくても済む可能性はありますが、ヘッドランプの内部水没や間接的にダメージを受けた車のボディーなどに傷が入り、傷によってその部分が錆へと繋がるなどして様々な影響を与える場合があります。
このようなトラブルを避けるためにも、へこみを見つけた場合は安易に自分で修理しようとするのではなく、車の現状を把握して他の不具合も確認してもらうためにも、まずは業者へ見積もりを依頼することをおすすめします。
池内自動車であれば、バンパーへこみが1箇所のみでかつ10cm以内の場合12,100円均一で修理を行なっております。
業界でも最安級の値段設定でサービスを展開しておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

バンパーのへこみを自分でDIY修理する方法

ここまで、バンパーのDIY修理の注意点をお伝えしてきましたが、それでも自分でトライしたいという方のために簡単にDIY修理方法をお伝えしていきます。
決して簡単な作業ではないため初心者にはおすすめしませんが、参考程度にしてみてください。
ドライヤーで温めて修理する
バンパーのような樹脂製のパーツは、熱を与えることで柔らかくなり、変形していきます。
この性質を利用してへこみを直す方法がドライヤーです。
家庭用のもので十分で、へこみ部分に熱風を当て続けて少しずつへこみを戻していきましょう。
ただし、このやり方が通用するのは軽度のへこみです。
大きなへこみはドライヤーだけではへこみは戻らず時間もかなりかかります。
また、温めた後は冷却スプレーを使って固めて仕上げるようにしましょう。
ハンマーを使ってバンパー裏側から叩いて直す
バンパーの裏側からハンマーを使ってへこみを直す方法もあります。
少し乱暴なやり方ですが、DIY修理では一般的な方法です。
ハンマーは必ず樹脂製の柔らかいもので行いましょう。
ただし、バンパーの裏側にハンマーを入れられるスペースがない車もあります。
そういった場合には車の内装などパーツを外す必要があるため、DIY修理はおすすめしません。
車の構造を理解しているプロに任せるのが安全です。
市販の修理キットを使う
へこみ修理に使える修理キットというものが市販されています。
へこみ部分を専用の工具を使って引っ張り出すことができます。
おおよそ2,000円前後で手に入りますが、この市販キットもバンパーの裏側にスペースがなければ内装パーツなどを外す必要があります。
そうなるとやはり修理の難易度は上がってしまい初心者には特に厳しいため、最初からそういった車はプロに依頼する方が賢明でしょう。
バンパーのへこみを自分でDIY修理する場合の費用

バンパーを自分で修理する場合は、5,000円ほどあれば修理することができます。
家にあるドライヤーやハンマーを利用する場合であれば費用はほぼかからずに直すこともできます。
しかし、これはへこみの程度が小さい場合であり、へこみが大きい場合やバンパーの裏側にスペースがなく工具が使えない場合はプロの業者にしたほうが良いでしょう。
車の知識も豊富で修理も何十回以上行っているわけですので、安心して修理依頼ができます。
時間も削減できますし、業者によっては費用もそこまで高くありません。
次項から紹介する業者依頼のメリットや修理費用もぜひ参考にしてみてください。
バンパーのへこみの修理をプロの業者に依頼するメリット

車のバンパーのへこみを自分で修理するリスクを考えると、プロの業者に依頼した方が結果的に安くなる場合が多いことが分かったかと思います。
しかし、業者に修理を依頼するメリットは価格だけではありません。
業者が車のへこみを直す上でのいくつかのメリットをご紹介します。
綺麗に仕上がる
業者に修理を依頼するメリットの一つは、綺麗な仕上がりです。
プロである業者は、さまざまな種類のへこみを直してきた経験と技術の蓄積があります。
そのため、へこみがまるで元々なかったかのような美しい仕上がりにしてくれます。
また、へこみを直すためにはゆがんだパネルを正常な高さまで戻し、パテ塗装や研磨をしていく高い技術が必要です。
そういった技術を自力で再現するのはほぼ不可能であり、へこみがあった場所が分からないように完璧に仕上げてもらえるのがプロの技術であり、修理依頼の大きなメリットです。
リクエストした通りに仕上がる
修理を業者へ依頼すれば、こちらがリクエストした通り綺麗に仕上げてくれます。
つまり、へこみがある場所に加えて、以前から気になっていた損傷部分なども同時に綺麗に直してもらえるということです。
予算があれば、修理が可能な範囲で柔軟に修理対応してもらうことも可能です。
また、事故などでへこみができたときに、保険を使って車を直すべきなのか実費で修理した方が良いのかなど気軽に相談できるのも業者依頼のメリットと言えます。
へこみ以外の車の不具合に気づいてもらえる
先ほども前述したように、自分でへこみなどを修理する場合はへこみ以外の車の不具合に気づかないリスクがあります。
しかしプロの業者あれば実績や経験からそういった不具合にも当然気づくことができ、このようなリスクを回避することができます。
これも、業者依頼の大きなメリットと言えますね。
バンパーのへこみ修理の修理代相場(業者依頼の場合)

では最後に、具体的なバンパーのへこみ修理の修理代相場をお伝えします。
代表的な修理業者三者の比較表になっておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
へこみの大きさが20cmを超えると、傷の程度によって修理代は変動しますので、そちらもご注意ください。
バンパーのへこみ修理代(10cm以内) | バンパーのへこみ修理代(10cm~20cm以内) | バンパーのへこみ修理代(20cm以上) | |
ディーラー | 20,000円〜30,000円 | 30,000円〜40,000円 | 40,000円〜(傷の大きさによる) |
カー用品店 | 20,000円前後 | 30,000円前後 | 40,000円〜(傷の大きさによる) |
板金業者(※) | 12,100円均一 | 16,500円均一 | 23,100円均一 |
※各業者の修理代の目安は池内自動車調べによる
池内自動車ならバンパーのへこみ修理を最低12,100円〜で修理可能!
板金塗装・修理のプロである池内自動車であれば、バンパーへこみが1箇所のみでかつ10cm以内の場合12,100円均一で修理を行なっております。
業界でも最安級の値段設定でサービスを展開しておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
↓その他の傷の修理代相場が気になる方はこちらの記事も参考にしてみてください。
まとめ

ここまで、自分で修理する際の注意点とリスクとは何か、プロの業者に依頼するメリットは何なのかを解説してきました。
自分でDIY修理する場合は、費用面ではなくそれ以外の面も注意する必要があります。
大切に、長く車を使いたいのであれば、やはりプロである業者に依頼することが賢明です。
それぞれでメリットデメリットをよく考えて、修理を行うようにしましょう。
くれぐれも、放置は厳禁ですよ!

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