車のバンパー塗装はなぜ剥がれる?DIYと業者修理の料金を知る
この傷、いつついたんだろう?車に乗っていると気付かないうちに傷や凹みを発見することがありますが、中でもバンパーは走行中の小石や縁石に擦ってしまったりなど、一番傷がつきやすい箇所です。
また、リアバンパーの破損はマフラーにまで達している場合もあり、最悪の場合知らぬ間に一酸化炭素中毒になってしまったりなど命に関わる場合もあるので早めの点検と対処が必要です。
そこで今回は車のバンパーの傷や塗装のひび割れなどの修理について、DIYや業者に依頼する場合など、そしてバンパーをぶつけてしまった際の注意点などを書いていきます。
軽く考えていたが意外と大きな修理が必要だった!なんてこともありますのでよく読んで避けられるトラブルは避けてください!
車のバンパーの役割と塗装の意味は
バンパーは一言で言うと「衝撃緩和装置」です。
車のボディは金属でできていますがバンパーの素材は主にPP(ポリプロピレン)というプラスチック素材でできており、何かに衝突してしまった際(された際)に衝撃を吸収し、車体や車内の人、ぶつかってしまった人や物への衝撃を和らげる重要な役割を果たします。
海外ではバンパーは傷つくのは当たり前だから気にしないと言う国もあるようですが、日本ではそういった考えは少なく少しの傷でも気になる方や、デザインに拘った美しいバンパーをつけている車もよく見ます。
塗装の色を変えることで個性を出しているオーナーさんもいます。
車のバンパーの塗装が剥がれてくる?
そんな日本でもバンパーの塗装がひび割れし剥がれてきている車もよく見ます。
原因としては冒頭でも触れた走行中の小傷などからどんどん大きくなってしまう場合や、紫外線によって塗装のクリア層と呼ばれる部分が失われてパリパリと剥がれてきてしまう場合もあります。
また、鳥のフンや走行時についた虫の死骸なども塗装に悪影響を及ぼす酸を含んでいるため、塗装の剥がれの原因になります。
車のバンパーの塗装の剥がれやひび割れを防ぐには
まずは塗装を守ること!と言うことで、車のバンパーの塗装が剥がれたりひび割れたりしてしまう原因と対策を深掘りしていきます。
車のバンパーの塗装の剥がれやひび割れの原因①小傷
小傷があるとそこからどんどん傷が広がっていき、将来的な塗装の剥がれなどの原因となります。
特にバンパーは小石などを受けることが多く、小傷がとてもつきやすいパーツです。
定期的にご自身の目でチェックして、もし傷を見つけた場合は早急に対処することをオススメします。
車のバンパーの塗装の剥がれやひび割れの原因②紫外線
目に見えない紫外線も塗装の大敵になります。
炎天下の下車を放置していることで、クリア層が破壊され、車の塗装は気づかないうちにダメージを受け続けています。
なるべく日陰やガレージに駐車しておくか、カーカバーなどを被せて紫外線から車体を守る方法が有効です。
カーカバーはホームセンターやカー用品店などで2,000円〜3,000円ほどで手に入りますので、後々のことを考えるととても高コスパなのではないでしょうか。
車のバンパーの塗装の剥がれやひび割れの原因③水垢
洗車時の拭き残しや雨水なども水垢となり塗装の剥がれの原因になり得ます。
塗装表面の水垢を放置してしまうと、酸化してどんどんボディに焼き付いていきます。
そこに水が溜まりレンズのような働きをして、直射日光でボディをさらに痛めてしまうことがあります。
洗車はしっかり水気を取ってあげたり、雨水が残りにくくなるようなコーティングを施すことでだいぶ改善されると思います。
車のバンパーの塗装の剥がれやひび割れの原因④虫の死骸や鳥のフン
そのまま放置するとどんどん固まり取りづらくなってしまう虫の死骸や鳥のフン。
塗装に悪い酸なので車にもろにダメージを与えます。
見つけたらすぐにでも綺麗に洗車した方が良いのですが、木の下に駐車しないなど日頃から気をつけることで可能性は減らせると思います。
こびりついた虫の死骸などを溶かしてくれるスプレーなどもありますので、汚れがつきにくくなるコーティングと併用することでストレスは減らせるかもしれません。
車のバンパーの塗装の剥がれやひび割れの原因⑤鉄粉
意外と車についている鉄粉。鉄の粉なので放置していると酸化します。
こまめな洗車や、駐車時はカーカバーを使うなどして防ぐことが可能です。
ぱっと見ではなかなか気づきにくいので小傷などのチェックの際に塗装に触れて確認してみてください。
車のバンパーの塗装や修理の費用
さて、バンパーの修理費用についてですが、
手のひらサイズであれば1.5万円〜4万円ほどで修理可能なことがほとんどです。
例えばフロントバンパーを丸々1本塗装するような場合だと3万円〜5万円ほどでできることもあります。
もちろん損傷の度合いによって異なりますが、交換となると安くても5万円〜で、10万円以上かかる場合もありますので、まずはプロに見積もりを出してもらった上で判断していくのが良いでしょう。
車のバンパーのちょっとした塗装や修理・補修ならDIYという選択肢も
大きな傷があるわけでもないし、少しの塗装くらいならDIYでもできるのではないか。
そう思う方も多いと思いますので一番簡単な方法やメリット・デメリットなどを解説していきます。
車のバンパー塗装DIY方法
ちょっとした塗装であれば、カーショップなどに売っているタッチペンやスプレーなどで補修することが可能です。
スプレーを使う際も修復箇所をマスキングテープなどで囲み、周りをビニールなどで覆って吹き付けるだけなので初心者の方でも簡単に補修できます。
車のバンパー塗装DIYのメリット
最大のメリットとしてはコスト面です。
かかる費用はペンやスプレーなどの塗料と必要に応じてマスキングテープやビニールシートなどを準備するだけなので数千円で済みます。
また、修理業者へ預けに行く手間や作業を待っている時間も節約できますので時間面のメリットもあります。
車のバンパー塗装DIYのデメリット
一番はクオリティです。
簡単さが売りのタッチペンやスプレーですが、どうしても色ムラが出てしまったり、小傷の修復まではできません。
見た目は綺麗に直したつもりでも、そこから広がって後々大きな修理が必要になってしまったなんてことにもなりかねないリスクはあります。
また、先ほどメリットとしてあげた時間の節約をするはずが、なんだかんだ丸一日かかってしまったなんてことにもなりかねません。
その修理、本当にバンパーだけで大丈夫?ぶつけた際などの注意点
車のバンパーの塗装の剥がれが上記であげたようなものが原因ならば早めの対策をすれば大きな問題にはなりませんが、もしもどこかにぶつけてしまったなど、衝撃による剥がれの際は注意が必要です。
ぶつかった衝撃がボディまで伝わり車のボディ自体が変形してしまったり、冒頭でもあげたようにマフラーが変形して一酸化炭素中毒の危険性もあります。
ボディの傷は放置すると錆や更なる塗装の剥がれなど、後々修理代が高額になってしまいますのでしっかりと板金塗装することが最善策です。
まずは板金塗装を簡単に説明
板金塗装とは、車が傷ついたり凹んだりしてしまった際に、パーツの交換などを行わず変形してしまった箇所を元通りに修復していく作業のことを指します。
板金作業は特殊な工具を使い傷や凹みを修復していき、塗装作業では調色した塗料を塗り、車のボディを元の色合いに仕上げていきます。
特殊な技術が必要になるので、板金塗装に関してはDIYよりも専門業者に依頼するのが一般的です。
心配な場合は板金修理業者に相談
とは言え、なかなか自分では車の状態がどうなっているのかわからないもの。
もしバンパーをぶつけてしまって車のボディが心配な方は専門業者に点検してもらうのが安心です。
場合によっては無料で見てくれる場合もありますので、まずは相談してみるのがいいと思います。
車のバンパー塗装に安心とクオリティが欲しい方は修理業者へ依頼を
以上を踏まえてバンパー塗装修理は
・とにかく安く、取り急ぎ修復したい方はDIY
・失敗して無駄な時間を過ごしたくないし仕上がりをキレイにしたい方は修理業者へ依頼
・もしもぶつけてしまった場合はとりあえず点検を
といった具合がいいのではないでしょうか。
修理業者選びに参考になるように下記に修理業者ごとの特徴をまとめます。
カーディーラー
カーディーラーでは部品交換が必要な修理でも手に入りやすく、擦った箇所以外で起きてしまった二次被害などもしっかり対応してくれます。
サービスの質が高く安心して任せることができますが、塗装の種類によっては追加料金がかかる場合や、修理自体を外注していることもあるのでどうしても費用は高くなりがちです。
カー用品店やガソリンスタンド
対応が早いのが特徴で、傷の度合いによっては即日修理してくれる場合もあります。
ただ、修理を専門としているわけではないのでそもそも対応不可の場合もあるので注意が必要です。
店舗や担当者によって技量にばらつきがある場合もありますが、安く修理したい場合は選択肢の一つになるでしょう。
自動車板金修理業者
自動車の板金修理などを専門に扱っているので確かな技術力を持っています。
傷の具合によっては即日対応してくれることもあり、費用・時間・クオリティで一番バランスが取れているのが板金修理業者です。
業者によって得意分野が異なり料金も変わってくるので、一度お見積もりを取ってみることをおすすめします。
どれを選択するにせよ、一度業者見積もりをもらった上で判断するのがいいと思いますが、後回しにして放置しておくといいことは無いので早めの行動がいいですね!
まとめ
今回は車のバンパーの塗装の剥がれについて言及してきました。
一見簡単そうな修理でもプロの仕上がりは一目瞭然です。そのままにしておくと傷が侵食しどんどん広がってしまうので早めの対策をしておきましょう。
バンパーだけでなく、車はアナタと大切な人の命を運ぶもの。
常に安全な状態で走行できるようにしましょう。
愛車の顔であるバンパーは見た目にも大きな影響を及ぼすのでいつもキレイにしておきたいですね。
それでは安全で楽しいカーライフを!
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