ボルボの板金塗装はいくら?費用の決まり方と、正規ディーラー以外に出すときの判断
更新日:2026/09/21 | 公開日:2026/10/02
立体駐車場の柱でリアバンパーを擦った。買い物帰りにドアの下側へ線傷が入っていた。ボルボに乗っていると、傷を見つけた瞬間に「輸入車だからそれなりの金額になるだろう」という覚悟が先に立ちます。
実際のところ、見積もりの金額を押し上げるのは車のブランドではありません。動くのは、傷がどこに付いたか、板金で戻せるのか部品を替えることになるのか、というところです。そこを切り分けないまま正規ディーラーの見積もりだけを見ると、高いのか妥当なのかが判断できません。
板金塗装を扱っている立場から、費用がどう決まるのか、輸入車で実際に手間と金額が動くのはどこなのか、正規ディーラー以外に出すときに何を確かめておけばよいのかを整理します。実車を見ないと決まらない部分は、そのまま「決まらない」と書きます。
その傷、いくらで直るか
先に知っておきませんか。
スマートフォンで写真を送るだけ・60秒。
修理費の回答は原則10分以内にお返しします。
バンパーのすり傷(10cm以内)なら3,300円〜(税込)です。
※回答が10分を超えた場合は、修理代金から1,000円を差し引きます。
ボルボだから高くなる、という料金の作りにはしていない
当社の修理料金は、傷が付いた部位の素材と、損傷の大きさで決めています。車種による割増はありません。ボディカラーによる割増もありません。輸入車でも、パールでも、メタリックでも同じ料金表を使います。
ボルボのバンパーも、多くの車と同じように樹脂(プラスチック)でできています。ドアやフェンダーは鉄板のパネルが主流です。まずはこの素材の違いが、金額の出発点になります。
バンパー等の樹脂パーツ(すべて税込)
| 損傷 | 10cm以内 | 20cm以内 | 20cm以上 |
|---|---|---|---|
| すり傷 | 3,300円〜 | 6,000円〜 | 10,000円〜 |
| へこみ | 18,000円〜 | 24,000円〜 | 34,000円〜 |
| 割れ | 37,000円〜 | — | — |
ドア・フェンダー等の鉄板パーツ(すべて税込)
| 損傷 | 10cm以内 | 20cm以内 | 20cm以上 |
|---|---|---|---|
| すり傷 | 25,000円〜 | 37,000円〜 | 46,000円〜 |
| へこみ | 37,000円〜 | 46,000円〜 | 58,000円〜 |
この金額はクリア塗装までの浅い傷を対象にしたものです。塗装が剥がれて下地の鉄板や樹脂が見えているえぐれ傷は、別料金になります。部位ごとの一覧は部位と損傷ごとの修理料金の目安にまとめました。
輸入車全般の依頼先の選び方や、国産車との考え方の違いは輸入車の板金塗装はどこに依頼するかで扱っています。ここから先は、ボルボのように普段づかいされている輸入車で、見積もりのどこが動くのかに絞って書きます。
金額が跳ねるのは「板金で戻すか、部品を替えるか」の分かれ目
輸入車の修理代が高くなったという話の多くは、塗料の値段が理由ではありません。部品を交換する前提で見積もりが組まれたときに、金額の桁が変わります。
部品交換になると、費用の中心は部品代へ移ります。加えて、取り外しと取り付けの工賃がかかります。輸入車はこの工賃が国産車より高く設定されている項目があるため、同じ「ドア1枚」でも総額の差が出ます。
一方、板金で形を戻して塗る方法なら、部品代はかかりません。面のへこみで金属に折り目が入っていない、角の潰れが浅い、裏側に工具を入れる隙間がある。この条件がそろえば、替えずに直せる見込みがあります。
交換を検討したほうがよい状態
金属が鋭く折れている、縁が裂けている、広い範囲が伸びきっている。このあたりは無理に戻すと面が波打つため、部品を替えたほうが結果が安定します。グリルやモールのように、形を戻すより替えたほうがきれいに収まる部品もあります。
新品と中古のどちらを使うか
当社では、板金で直しきれない損傷について新品または中古の部品と交換する対応をしています。新品の部品は下塗りだけの状態で届くことが多く、車体の色に塗る作業が別に必要です。中古部品なら部品代を抑えられ、色が近いものが見つかれば塗る範囲も小さくできます。
ただし、その年式・仕様の部品が出てくるかどうかは、そのときの流通しだいです。輸入車は国内に在庫がない部品の取り寄せになる場合があり、国産車より時間がかかることもあります。ここは見積もりの段階で状況をお伝えしますので、「新品と中古の両方で見てほしい」とお伝えください。
部品をご自身で用意される方もいます。お持ち込みいただいた部品での交換にも対応していますが、その場合の交換工賃は1.5倍になります。社外部品を使う場合も、部品のご用意はお客様側にお願いしています。
外車の修理代が高額になる仕組みそのものは外車の修理代が高くなる本当の理由で解説しています。輸入車の中でも小型車の例としてはミニクーパーの板金塗装費用が高い理由が参考になります。
同じ「ドア」でも、パネルの素材で作業が変わる

鉄板とアルミでは性質が違います。アルミのパネルは、鉄板と同じ手順では形が戻りません。専用の道具と別の手順が必要になるため、鉄板の基本料金に割増が加わる場合があります。
やっかいなのは、どのパネルに何が使われているかが事前には分からない点です。車検証にも書かれていません。輸入車では車種や年式によってアルミが使われていることがあるので、当社では「加算される可能性がある」という形でお見積もりの注釈に入れています。実車を見れば判別できます。
カーボン素材のパーツは、扱える設備のある工場が限られます。エアロやスポイラーに使われている場合は、対応の可否を依頼先に先に確かめておくと、預けてから話が戻ることがありません。
素材ごとの見分けの手がかり
バンパーやサイドスカートのような外周の部品はほとんどが樹脂です。ドア、フェンダー、ボンネットのような面のパネルは鉄板かアルミのどちらかになります。磁石が付かない面はアルミの可能性がありますが、当てて塗装を傷つけては元も子もないので、写真をお送りいただければこちらで見当をつけます。
色が合わせにくくなるのは、輸入車だからではない
「純正の塗料でないと色が合わない」と考えている方は多いです。実際に合わせにくさを生んでいるのは、塗料の出どころではありません。屋外で日を浴びてきた車体の色が、新車のときから動いていることです。
車の色はカラーコードで管理されています。同じコードなら塗料の配合も同じになります。それでもコードどおりに作った色が周りと合わないのは、経年で変化した実車の色と、出荷時の色がずれているからです。この現象は国産車でも同じように起きます。
当社では作った色をテスト板に試し塗りして乾かし、実車と見比べてから本塗りに入ります。パテと塗装はいずれも乾燥設備(ヒーター等)で焼き付けます。それでも差が残るときは、隣のパネルまで塗料を薄く広げるぼかし塗装でなじませます。
濃色や黒系の車体は、光の当たり方で境目が見えやすくなります。淡い色やシルバー系は差が目立ちにくい傾向です。どちらも料金は変わりませんが、どこまで塗るかの判断は色によって変わります。色を作る工程そのものは車の調色(色合わせ)の仕組みにまとめました。
正規ディーラーに出した場合と、専門店に出した場合の違い
金額の差は、塗料や部品の値段よりも、修理を受ける側の体制から生まれます。当社はディーラー修理の半額程度で承っている修理があります。安く請け負うために工程を抜いているわけではありません。
当社は、仕上がりを限界まで追い込むために時間と費用を積み上げるやり方を取っていません。新品同様ではありませんが、しっかり直った状態にするために必要な工程は踏みます。過剰にやらない代わりに、早く、安く直せる。この線引きが金額の差になっています。
ここは好みが分かれるところです。1ミリ単位の面の揺れまで気にされる方には正規ディーラーのやり方が合いますし、傷が分からなくなればよいという方には当社のやり方で足ります。どちらを望むのかを最初にお伝えいただくと、見積もりの段階でずれません。
すでにディーラーの見積もりをお持ちの場合
他社の正式な見積書をお持ちいただいた場合は、相見積もり割引を適用します。取り置いてある用紙をそのままお持ちください。なお、自動車保険を適用して修理する場合は対象外になります。
傷が2箇所以上ある場合
鉄板パネルを2枚以上まとめて直す場合は、セット割引の対象になります。割引率は最大10%で、樹脂部品と交換部品を除いた合計額から引きます。柱に当ててドアとリアフェンダーの両方に傷が回っているようなケースが当てはまります。バンパーなど樹脂パーツだけの修理は対象外です。
依頼先ごとの体制の違いはディーラー・カー用品店・板金専門店の修理体制の違いで比べています。国産の高級車で同じ悩みに当たる方はレクサスの板金塗装の費用の決まり方もあわせてどうぞ。
運転支援の部品が近い箇所は、調整の段取りを先に決める
前方を見るカメラやレーダーは、フロントガラスの上部やグリルの内側、バンパーの中に収まっています。後方や側方の検知部品は、リアバンパーやドアミラーの中に入っていることが多いです。板金塗装では、これらを外して作業し、塗り終えてから取り付けます。
先に決めておきたいのは、取り外したあとに向きを合わせ直す作業が必要かどうかです。カメラやレーダーの調整には専用の機器を使います。修理を依頼する前に、その調整まで含めてどう進めるのかを依頼先に確認しておくと、後から二度手間になりません。
修理のあとに警告表示が出た、検知が働かなくなったという状態は、部品の位置や向きと関係している場合があります。気づいた時点で、修理をした先に伝えてください。
なお池内自動車は、ボディの板金塗装に専門を絞り、設備と人をそこへ集中させています。ボディのキズ・ヘコミ・塗装のことでしたら、まずご相談ください。
見積もりを取る前に、手元でそろえておく3つのこと
金額を早く正確に知るために、先に用意しておくと話が早いものがあります。順に挙げます。
1. 引きと寄りの2種類の写真
傷そのものを近くで撮った写真だけでは、パネルのどこに付いているのかが分かりません。車全体が入る引きの写真と、傷に寄った写真の両方があると、塗る範囲の見当がつきます。傷の中に光が入る角度で撮ると、深さも見えます。
2. 塗装が切れているかどうか
爪を横に滑らせて引っかかるか、色の下から白や銀色の層が見えていないか。ここが分かると、磨きの範囲で収まるのか、塗り直しが必要なのかの見当がつきます。判断に迷う場合は、そのまま写真をお送りいただければこちらで見ます。
3. 他社の見積書
正規ディーラーで先に見てもらっている場合は、その見積書をお持ちください。相見積もり割引の対象になります。何を交換する前提で組まれた金額なのかを読み解けば、部品を替えずに済む余地があるかも判断できます。
当社の見積もりは、写真を送るだけで60秒ほどで終わります。原則10分以内に回答し、超えた場合は1,000円割引します。WEBからのご依頼は氏名を入れずにお出しいただけますので、金額だけ知りたいという使い方でも差し支えありません。金額を見てから断っていただいてかまいませんし、キャンセル料もかかりません。まずは写真を送って修理費用と日数を確かめるところから始めるのが早い進め方です。
なお、こちらからご自宅や職場へ伺っての出張見積もりは承っていません。オンラインでのお見積もりか、ご来店(無料)のどちらかをお選びください。
預けるときの段取り(納期・引き取り・代車)
塗装の範囲で収まるキズ・ヘコミの修理は、最短当日で承っています。どこまでが当日で終わる範囲なのかは即日で直せる傷・凹みの判断基準を参考にしてください。車体の骨格まで及んでいる損傷や、部品の取り寄せが必要な場合は数日いただきます。
修理工賃(部品代を除く作業費用)が税込50,000円以上になる場合は、無料の引き取り・納車か、代車の無料貸し出しのどちらか一方をご利用いただけます。両方の併用はできません。
代車については、先にお伝えしておくことがあります。軽自動車とコンパクトカーが中心で、車種はお選びいただけません。貸し出しは修理期間中で、燃料は満タン返しです。保険は対人・対物が付いており、自己負担の考え方は通常のレンタカーと同じになります。
代車そのものをぶつけてしまった場合の扱いは、状況によって変わります。お借りになるときに窓口でご確認ください。普段の車と大きさの違う車に乗る期間なので、車幅の感覚が変わることは頭に入れておいてください。
全店年中無休で、夜20時まで受け付けています。仕事帰りに寄って現車を見せるという進め方も可能です。実際の仕上がりは修理事例の写真と費用でご確認いただけます。似た部位の事例を探してみてください。
よくある質問
Q. ボルボは輸入車なので、料金表より高くなりますか
料金は部位の素材と損傷の大きさで決めており、車種とボディカラーによる割増はありません。金額が動くのは、塗装が切れているかどうか、面の広さ、部品の脱着が必要かどうか、そして部品を交換するかどうかです。アルミのパネルが使われている箇所は、割増が加わる場合があります。
Q. 正規ディーラーで見積もりを取ったあとでも相談できますか
もちろん可能です。他社の正式な見積書をお持ちいただければ相見積もり割引の対象になります(自動車保険を適用する修理は対象外です)。交換の見積もりでも、板金で戻せる余地があるかを実車で確認します。
Q. 部品の取り寄せになると、どのくらい待ちますか
車種・年式・部品の種類によって変わるため、一律の日数はお答えできません。国内に在庫がない部品は、国産車より時間がかかる場合があります。見積もりの段階で、そのときの状況をお伝えします。
Q. 純正の塗料を使わないと色が合わないのではありませんか
色はカラーコードをもとに調色します。合わせにくさを生むのは塗料の出どころではなく、日焼けによる色の動きです。テスト板で確認し、必要ならぼかし塗装でなじませて差を詰めます。
Q. 板金塗装をすると修復歴になりますか
修復歴の判定は、手を入れた部位で決まります。外板を塗ったかどうかだけで決まるものではありません。該当する部位は修復歴になる部位とならない部位の一覧で整理しています。
Q. 保険を使ったほうが得ですか
自己負担額や等級の扱いは契約によって違うため、こちらで損得の結論は出せません。免責金額が設定されている契約では、その分は自己負担になります。修理費のお見積もりをお出しできますので、それを持ってご加入先にご確認いただくのが確実です。
池内自動車の板金塗装について
池内自動車は板金塗装を専門にしている修理チェーンです。全国35店舗で、年間39,000台以上の修理を扱っています。
料金は修理内容ごとにあらかじめ決めた表があります。バンパーなど樹脂パーツのすり傷(10cm以内)は3,300円〜(税込)、ドアやフェンダーのような鉄板パーツのすり傷は10cm以内で25,000円〜(税込)から承っています。車種とボディカラーによる割増はないので、ボルボでも同じ表を使います。金額の内訳は修理料金の一覧でご覧いただけます。
早さと安さは、過剰にやらないことで成り立っています。必要な工程は踏んだうえで、仕上がりを限界まで追い込むための上乗せをしない。その分を価格と納期に回しているのが、ディーラーより早くて安い理由です。
まとめ
ボルボの板金塗装は、輸入車だから割増になる仕組みにはなっていません。当社の場合、金額を決めるのは部位の素材と損傷の大きさです。バンパーなど樹脂パーツのすり傷(10cm以内)は3,300円〜(税込)、鉄板パーツは10cm以内のすり傷で25,000円〜(税込)が出発点になります。
見積もりの金額が跳ねるのは、部品を交換する前提になったときです。板金で戻せる状態かどうかで総額が変わるので、交換の見積もりを見て諦める前に、直せる余地があるかを一度見てもらう価値があります。
正規ディーラーの見積もりをお持ちなら、それを持って相談していただくのがいちばん早いです。断っても費用はかかりません。金額と日数が分かれば、直すか待つかを決められます。
あ、キズ直そ。写真を送るだけ、60秒でお見積もりします。修理費用と日数をこの場で確認するところから、気軽に始めてみてください。
読んだ内容で迷ったら、
写真を1枚送ってみてください。
傷の程度は写真を見れば判断できます。入力は60秒、回答は原則10分以内。
修理は最短当日で仕上がります。ご来店での見積もりも無料です。
※バンパーのすり傷(10cm以内)3,300円〜(税込)/20cm以内 6,000円〜(税込)
日守翔吾
大手中古車販売店で7年ほど経験を積んだ後、板金塗装に従事。工場長の経験を経て、2022年に株式会社イケウチに入社。豊富な経験を持ち、板金塗装を中心とした自動車修理業界に精通している。これまでに10,000台以上の車両修理を監修し、お客様からの信頼も厚い。
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