車のフェンダーとはどこの部分?意味や役割・修理について詳しく解説

フェンダー修理

“フェンダー”ってよく耳にするけど、車のどこの部分を指しているのかイマイチ分からない。

そんな方も多いのではないでしょうか?

パンパ―やボンネットなどはイメージしやすいですが、フェンダーってなんだかイメージしづらいですよね。

ですが、フェンダーは車のパーツの中でもとても重要な存在です。

そこで、この記事では、フェンダーの意味や役割、また万が一修理が必要になった際の修理方法などを詳しく解説していきます。

車のフェンダーとはどこの部分?バンパーと何が違うの?

フェンダーとは、主に泥除けなどを目的に取り付けられたタイヤを覆っている部分のことです。

タイヤの付いている乗り物には付けられており、自動車、自転車、バイクなどさまざまです。

前のタイヤに付いているフェンダーを「フロントフェンダー」、後ろのタイヤに付いているフェンダーを「リアフェンダー」と呼びます。

フェンダーはバンパーなどと同じように、壁に擦ったりガードレールにぶつかったりと意外にも傷ができやすいパーツでもあります。

フェンダーの役割は大きく「泥除け」と「タイヤの接触防止」の2つになります。

それぞれを詳しく見ていきましょう。

フェンダーとは:泥除けという意味

まずは泥除けとしての役割です。

そもそもフェンダーとは、英語で「泥除け」を意味する言葉で、その名の通り、泥や石、水などの跳ね返りから守る役割があります。

どれだけ舗装された道でも小石などは多く、フェンダーがなければ車のボディを傷つけてしまうことになります。

また、車で水たまりを通った時の歩行者への水はね軽減にも貢献しています。

車のボディだけでなく、歩行者も守る大事なパーツと言えます。

フェンダーとは:タイヤの接触防止

2つ目は「タイヤの接触防止」としての役割です。

フェンダーがないとタイヤは剥き出し状態になり、他の車や壁などに直接ぶつかってしまう可能性もあります。

また、走行中のタイヤに人が接触すると大きな事故にもなりかねません。

タイヤの接触はとても危険なことです。安全性を高めるためにもフェンダーはとても重要なパーツとなります。

【豆知識】フェンダーとは?その歴史を知ろう

ここで少しフェンダーについての歴史をご紹介します。

時代は1900年代初期までさかのぼります。

当時の車は馬車から派生したもので、フェンダーは装備されておらず、乗る者はみな泥水を浴びることが当たり前でした。

しかし、車の走行性能が上がるとともに飛び石などでケガをすることが増え、1900年代後期にフェンダーは自動車に標準装備されるようになりました。

フェンダーが独立したタイプの車種

フェンダーが標準装備されはじめた当初は、タイヤをぐるりと一周するように取り付けられており、現代の車のようにボディの内側に収まってはいませんでした。

独立したパーツであったフェンダーは、徐々にボディと一体化するようになり、現代の車の形状に進化を遂げています。

しかし、今でもフェンダーが独立したタイプの車種は存在し、有名どころではフォルクスワーゲンのビートルやシトロエンの2CVなどが該当します。

フェンダーが独立した車種は、レトロな雰囲気とともに今でも愛され続けていますね。

車検時に気を付けたい車のフェンダー

フェンダーは車検の際にも重要なパーツとなります。

大前提として、フェンダーが装備されていないと車検は通りません。

また、タイヤがフェンダーより内側に収まってなければいけません。

タイヤがフェンダーからはみ出ている場合は、違法となり車検が通りませんので、ホイール交換をした際などは事前に確認しておきましょう。

それ以外にも車検時に気を付けたいことがあります。

それは「爪切り」と「オーバーフェンダー」です。

フェンダーの爪切りとは

フェンダーの爪切りとは、タイヤとフェンダーの接触を防ぐために、フェンダーの内側にある折り曲げられた部分(鋼板)を取り除くことを言います。

爪切り加工を行っていても安全基準内であれば車検は通りますが、自分で爪切りを実施する際は事前に基準を確認しておきましょう。

フェンダーの爪は深く切りすぎると、ボディの強度を弱めてしまう可能性があります。

また、爪切りに失敗すると「修理歴」が付いてしまう恐れもあるので、爪切りに自信がない方は専門業者にお願いするのが無難です。

専門業者であれば車検に必要な安全基準も熟知しているので安心して任せることができます。

オーバーフェンダーとは

オーバーフェンダーとは、幅の広いタイヤを付けた際に、フェンダーからタイヤがはみ出るのを防ぐためにフェンダーを広げる加工のことを言います。

中には通常のフェンダーの上に取り付ける、後付けタイプのものもあります。

オーバーフェンダーによって幅の広いタイヤでもフェンダーとの接触を回避することができますが、車の全幅が20mm以上広くなる場合は構造変更申請を陸運局に出さなければいけません。

この申請を忘れると車検に通らないので、オーバーフェンダーをした際は忘れずに提出しましょう。

保安基準が改定!?フェンダーのはみ出しがOKに!

これまではタイヤがフェンダーから少しでもはみ出していると車検に通らないということがありましたが、2017年6月22日に保安基準が一部改定。

「10㎜以内であればタイヤがフェンダーからはみ出していてもOK」という基準に変わりました。

定員10名未満の乗用車に限られますが、タイヤがはみ出してはいけないという常識から考えると、大きな変化であったと言えます。

フェンダーを壊した!自分で修理できる?

フェンダーを修理したい、加工したいと思った時、業者に依頼すると費用がかかってしまいます。

できるなら自分で修理・加工したいと考える方も多いかもしれませんが、自分で修理して失敗するとより費用がかかってしまう可能性もあります。

フェンダーが車検時に重要視されているのは安全性に影響するパーツだからです。

もちろん自分で修理・加工することは可能ですが、車のプロである専門業者にお願いすることをおすすめします。

交換or板金修理

フェンダーが接触事故などで修理が必要になった場合、「交換」と「板金修理」の2つが考えられます。

一般的にはフェンダーが損傷した場合は新品のフェンダーに交換するのですが、新品は値段も高くなるためボディカラーが同じであれば中古でも大丈夫です。

しかし、ボディと一体化しているフェンダーに関しては、交換ができないので板金修理となります。

フェンダーの傷・へこみを自分で修理する方法

フェンダーの傷やへこみは自分で修理することも可能です。

ただし、場合によっては接地しているバンパーやライトなどの取り外しが必要になるケースもあるので、不安な方は専門業者に依頼するようにしましょう。

ここでは、小さい傷を修理できるコンパウンドと、へこみ修理に特化したパテについて紹介していきます。

フェンダーの板金修理:コンパウンド

コンパウンドは小さい傷を目立たなくする、いわゆる傷消し剤の1つです。

傷を消すのはもちろんですが、残った水滴や塗装の酸化などを取ることもできるので、DIY修理にはもってこいの道具と言えます。

また、準備物も少なく初心者の方でもカンタンに出来るので、まずはコンパウンドから試してみてください。

■準備するもの

・コンパウンド※必要に応じて2種類

・スポンジ

・布

■補修手順

①まず車全体(修理したい箇所)を洗い、汚れを落とします。

②きれいなスポンジや布にコンパウンドを付け、傷をなでるように磨きます。この時、2種類のコンパウンドを用意し、初めは粗目のコンパウンドで磨き、傷が目立たなくなってきたら細かいコンパウンドで磨くとつやが出てよりキレイに仕上がります

③最後に水洗い、もしくは液体コンパウンドを使用してきれいに流します。

フェンダーの板金修理:タッチアップペン

コンパウンドだけでは修理しきれないような線状の傷にはタッチアップペン、通称タッチペンが有効です。

タッチペンは、少し深い傷に対してピンポイントで塗装を施すことができ、同時にサビ止め効果もあるという優れもの。

価格も1,000円以下で、必要なものをすべて揃えても5,000円以下で収まるリーズナブルさも魅力の1つです。

また、エアータッチと併せて板金修理から塗装までカバーすることもできます。

それでは、準備するものから補修手順を確認していきましょう。

■準備するもの

・コンパウンド(極細・液体)

・耐水サンドペーパー

・マスキングテープ

・タッチペン

■補修手順

➀ボディに付着している汚れやほこりをキレイにしてから、下処理としてコンパウンド(極細)である程度まで傷を消していきます。

②耐水サンドペーパーを折り曲げて、傷の内部に埋まっている汚れを取ります。

③傷口の周りにマスキングテープを貼り、余計な塗料がつかないようにします。

④ボディカラーに合ったタッチペンで傷口に塗料を付けていきます。この時、なぞるように塗るのではなく、点を打つように塗料を付けてください。

➄塗装が完了したら1週間ほど自然乾燥させます。

➅再度マスキングテープを貼って、盛り上がった塗料を耐水サンドペーパーで削っていきます。

⑦マスキングテープを剥がして、コンパウンド(極細)でボディが平らになるまで磨いていきます。

⑧仕上げに液体コンパウンドで磨けば修理完了です。

フェンダーの板金修理:パテ

コンパウンドでは修理できない大きなへこみなどの際はパテ修理が有効です。

しかし、パテを使っての修理はコンパウンドと比べても難しく、失敗したときのリスクもあるので注意が必要です。

自由に成型することができるので汎用性の高い修理方法ではありますが、難易度が高いため、自身がない方はプロにお願いしましょう。

■準備するもの

・パテ

・マスキングテープ

・耐水サンドペーパー

・液体コンパウンド

・カラースプレー

■補修手順

①まず車全体(修理したい箇所)を洗い、汚れを落とします。

②塗料が周囲につかないように周りにマスキングテープを貼ります

③耐水サンドペーパーでへこんだ部分を削り、平らにした後パテを塗ります。

④20~30分程度自然乾燥させたら耐水サンドペーパーで盛り上がった部分を削っていきます。

⑤表面が平らになったらカラースプレーで塗装し、仕上げに液体コンパウンドでつやを出せば完了です。

フェンダーの交換or修理を依頼した時の修理代

それでは、フェンダーの交換や修理にはどれくらい修理代がかかるのか。

車種や程度によっても金額は変わりますが、相場としてはこのようになります。

■擦り傷の修理:2万円~4万円程度
■へこみの修理:4万円~5万円程度
■交換:3万円~5万円程度

一般的には交換よりも修理のほうが安く収まることが多いですが、傷の程度によっては交換したほうが安くなることがあります。

事前に見積もりをもらって、修理にするか交換にするかは検討してみてください。

【フェンダーの修理代相場】

フェンダーの擦り傷修理代(10cm以内)フェンダーの擦り傷修理代(10cm~20cm以内)フェンダーの擦り傷修理代(20cm以上)
ディーラー最低40,000円〜50,000円最低50,000円〜60,000円60,000円超
カー用品店30,000円前後40,000円前後50,000円超
板金業者(※)19,800円均一25,300円均一30,800円均一
(※板金業者は、弊社「池内自動車」の修理代目安)

※各業者の修理代の目安は池内自動車調べによる

新品のフェンダー交換にかかる修理代とは

フェンダーを板金修理ではなく交換する場合、新品フェンダーの相場で約3万円~5万円です。

しかし、これは塗装がされていない状態での修理代、つまり部品代ということになります。

ここからボディカラーに合わせて塗装などを行うと修理代はさらに高くなり、場合によっては10万円を超える可能性も考えられます。

車種によっても修理代は大きく異なるので、まずは見積もりをもらって確認するようにしましょう。

車の傷修理が最安3,300円!池内自動車にお任せ

車の修理代は高いですよね。

バンパーのちょっとした傷でも10,000円を超えるのが当たり前です。

そのため、修理代を安くしたい方は板金業者への依頼を検討してはいかがでしょうか。

中でも池内自動車は、バンパーの擦り傷修理(20c㎜以内)3,300円と、板金業界の常識を覆すほどの価格でサービスを提供しています。

「車の修理代は高すぎる…。」「結局どこに依頼すればいいのか分からない…。」そんな方は、ぜひ一度池内自動車にご相談ください。

見積もりも10分ほどで返信がくるのでスピード感も抜群です。

  • 0120-145-841
  • 修理・板金お見積もり

まとめ

フェンダーについて少しは理解していただけましたか。

最近の車種ではボディと一体化しているので、境目が分かりづらくなっていますが、フェンダーは安全面においてもとても重要なパーツとなります。

修理や加工をする際は、車検などにも気をつかいながら行い、自分でするのは自身がないという方はプロにお任せしましょう。

修理代は高くなってしまいますが、業者によっては相場よりも安く引き受けてくれるところもあります。

特に板金業者などは安く修理してくれることが多いので、修理・加工の際は一度相談してみてはいかがでしょうか。

  • 0120-145-841
  • 修理・板金お見積もり

修理・板金お見積もり

3,300円〜修理可能!写真を送るだけで簡単見積もり 今すぐお見積もり