板金パテのおすすめや種類を紹介!板金塗装はパテの使い分けで決まる

板金塗装全般

車をぶつけてへこましてしまった時、板金修理が必要になりますよね。

業者にお願いすることもできますが、修理代が高くなることから自分で修理したいと考える方も多いのではないでしょうか。

車のへこみ修理にはパテがおすすめですが、板金塗装に使われるパテは種類が多く、どれを使えばいいのか分からないと困っている方もいるはずです。

そこで、この記事では

■板金塗装に使われるパテの種類

■板金パテの使い方・修理方法

■パーツ別おすすめの板金パテ

などの情報を詳しく解説していきますので、車がへこんで修理しようか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

板金塗装に使われるパテには種類がある!?

板金塗装に使われるパテにはたくさんの種類があります。

修理するパーツや傷・へこみの程度によって、パテを使い分けることでよりキレイな仕上がりにすることができます。

カーショップに行けば数種類のパテが棚にずらりと並んでいるので、自分の使う種類だけを選んで購入するようにしましょう。

それでは一般的によく使われるパテをご紹介していきます。

板金塗装パテ:①板金パテ(厚付けパテ)

板金パテは厚付けパテとも呼ばれ、その名の通り、パテを厚く塗る必要がある際に使用します。

板金パテは肉持ちが良い分、ピンホール(気泡のような穴)ができやすいので、主に下地用に使用することが多いです。

へこみが深い部分などに塗ることができ、初心者の方でも比較的使いやすいパテと言えます。

板金塗装パテ:②ポリパテ(中間パテ)

主に中間パテとして使われるポリパテ。

使いやすいパテではあるのですが、厚盛りができないというデメリットがあります。

そのため、ファイバーパテなどを下地に、その上から中間パテであるポリパテを盛りようにして使うのですが、ポリパテを盛りすぎてしまうとひび割れの原因になってしまうので2mmまでの厚さにおさめるのがポイントです。

板金塗装パテ:③クイックパテ(速乾性パテ)

クイックパテは速乾性があり、硬化が早いので研磨作業に向いています。

パテを塗った後は硬化時間と言う、待ち時間がどうしても発生してしまうのですが、クイックパテはその待ち時間を短縮できるのでとてもありがたいタイプです。

また、硬化後のパテ痩せもしにくいという利点も魅力的です。

板金塗装パテ:④バンパーパテ

バンパー修理専門のパテであるバンパーパテ。

最近のバンパーは樹脂製でできていることが多く、鉄などの素材に比べて密着性が少ないのでパテを塗る際は下地が重要になります。

下地が上手くできていないとひび割れにも繋がるので、専用のバンパーパテを使ってしっかりと下地を作ることが大切です。

板金塗装パテ:⑤仕上げパテ(薄付けパテ)

昔から使われているパテで、最後の仕上げに使用します。

プロも使用するパテですが、ヘラの伸びが良く、初心者の方でも使いやすいパテになっています。

板金塗装パテ:⑥ファイバーパテ

板金パテ同様に厚付けができるタイプです。

ファイバーパテにはカーボン繊維が含まれており、硬化するととても硬くという性質があります。

そのため、車の成型などには向いているのですが、その反面、研磨作業がとても大変になります。

硬度が必要な個所や、あまり人目につかない部分の板金におすすめのパテです。

板金のパテ埋めは盛り方で決まる!失敗しない盛り方とは?

パテを使う前に、まずはサンドペーパー等で修理箇所を磨くようにしてください。

塗装があるなら塗装を一度剥がしておくことが重要です。

塗装をあらかじめ落とさないと、あとからパテが剥がれ落ちてしまいやり直しになってしまう恐れがあります。

それからパテを塗って行くのですが、パテ付けには少しコツがあり、上手く塗らないと痩せてしまったり気泡が入ってしまったりしてしまいます。

ここでは初心者の方でも簡単にできるパテ付けの方法をお伝えしますので参考にしてみてください。

初めての場合は厚付けパテと薄付けパテで十分!

パテを使う際、修理箇所やへこみ具合によってパテを使い分けることが重要なのですが、初心者の場合は「厚付けパテ」と「薄付けパテ」の2種類で十分です。

基本的には厚付けパテで成型して、薄付けパテでピンホールや段差を埋めるという流れでキレイに仕上げることができます。

板金塗装:パテを練る

パテを使う前に重要なのが「練り方」で、必要なものとしてヘラと台が挙げられます。

一般的に柔らかいヘラが初心者向けで、硬いヘラが上級者向けと言われていますが、パテを購入するとヘラも付いてくるのでそちらを使用すれば問題ありません。

また、専用の台を購入してもいいのですが、段ボールや下敷きなどでも代用可能で、下敷きならパテがくっつかないので使いやすくておすすめです。

それでは練り方をお伝えします。

厚付けパテの場合は主剤と硬化剤を練りこんで使用します。

台にパテを乗せて、グルグルかき混ぜるのではなく、台に擦り付けるようにして混ぜるのがポイントです。

また、パテが固まってしまう前にサッと練りこむようにしましょう。

板金塗装:パテ埋め・盛り方

パテを練り終わったら次はパテを盛っていきます。

練る時同様に、固まってしまう前にすばやく作業するのがポイントです。

①まずは、ヘラの先に力を入れて修理箇所に押し付けるようにパテを付けていきます。この時ヘラを寝かせながら塗り込んでいきます。

②次にヘラを45度傾けて同じようにパテを塗っていきます。

③次にヘラを70度くらいに立ててパテを平らにするように塗っていきます。パテは一度で一気に盛るのではなく、数回に分けて盛るのがポイントです。また、最後に平らにすることでピンホールなどなくキレイに仕上がります。

④その後、1時間程度自然乾燥させ硬化させます。2時間以上経っても硬化しない場合は混ぜ合わせた硬化剤が不足していたということになります。

板金塗装:パテ研ぎのやり方

完全に硬化が確認できたらパテ研ぎをしていきます。

パテ研ぎにはサンドペーパーを使用しますが、この時当て板も一緒に使用すると平らに仕上がりやすくなります。

使い方は、当て板にサンドペーパーを巻いて研磨するだけなので簡単です。

研ぎ方のポイントは、さまざまな方向から研いでいき、なるべく平らになるようにすることです。

しかし、慣れないうちは1回でキレイな平らになることはほとんどありません。

その場合は、平らになるまで何度も「パテ盛り」「パテ研ぎ」を繰り返し行うことでキレイに仕上がります。

板金塗装:仕上げのパテ付け

厚付けパテの研磨まで完了したら、最後に薄付けパテを塗っていきます。

薄付けパテは、厚付けパテでは修理できない浅い段差などを埋める役割があります。

目安としては1mm程度の厚さになるようにサッと塗って行きます。

1mm以上になると硬化しづらくなってしまうので注意しましょう。

パテを付け終わったら、硬化するまで乾燥させ研磨していけば完成です。

パーツで変わるおすすめ板金パテの種類!

ここまでは板金パテの基本的な使い方を紹介してきましたが、パテにはいくつもの種類がありパーツごとで最適なパテが変わります。

そこで、パテを購入するときに迷わないように、パーツごとのおすすめ板金パテを紹介していきたいと思います。

紹介するパーツは「バンパー」「ドア・ボディ」「マフラー」の3つになります。

おすすめ板金パテ:バンパー

まずはバンパーについてです。

バンパーは多くの場合、樹脂製で作られています。

樹脂製バンパーの場合、一般的な板金パテでは接着しづらく、プライマーと呼ばれる接着を目的とした下塗り塗料が必要になります。

そのため、修理したいバンパーの上に「プライマー」を塗り、その上にバンパー専用である「バンパーパテ」を塗ることでキレイに仕上げることが可能です。

バンパーパテ自体、樹脂製への密着度は高くなっているのですが、完成度を上げるためにはプライマーの存在が欠かせません。

また、損傷が激しい場合はより自由度の高い専用の「粘土パテ」が有効になります。

■バンパーにおすすめの板金パテ

・バンパーパテ

・プライマー

・粘土パテ

おすすめ板金パテ:ドア・ボディ

続いてはドアやボディなどの金属パーツについてです。

ドアやボディの修理に関しては、先ほど紹介した「厚付けパテ」と「薄付けパテ」を使用するのがおすすめです。

厚付けパテはおおまかな成型を整えるのに向いていますが、どうしてもピンホールと呼ばれる小さな気泡ができてしまいます。

そのため、厚付けパテの後に薄付けパテを塗ることで、ピンホールや細かな凹凸もキレイにすることができます。

■ドア・ボディにおすすめの板金パテ

・厚付けパテ

・薄付けパテ

おすすめ板金パテ:マフラー

最後はマフラーについてです。

マフラーは車の排気ガスを放出するパーツになるので、熱で高温になることが予想されます。

一般的な板金パテでは溶けてしまうため、マフラー修理には熱に強い専用の「マフラーパテ」の使用をおすすめします。

マフラーの修理は適当にやってしまうと車検に通らない可能性もあるので、マフラーパテを使ってきちんと修理するようにしましょう。

また、バンパーと同じで損傷が激しい場合はマフラー用の粘土パテを使用するようにしてください。

■マフラーにおすすめの板金パテ

・マフラーパテ

・粘土パテ

板金パテの劣化でひび割れ?何年くらい持つのか

車がへこんだ時に修理したけど、気が付いたらひびが入っていたという話もよく耳にします。

板金パテは何年くらい持つのか気になりますよね。

経年劣化については、紫外線や車の管理状況によっても変わってくるので一概には言えませんが、大事なのは修理する業者、人の腕です。

パテ付けが下手な業者の場合、3年程度で劣化が始まることもあるのに対し、腕の良い業者の場合は10年経ってもひび1つ入らないということもあります。

パテ修理は高い技術が必要になるので、修理を依頼する業者はしっかり選ぶようにしましょう。

板金パテの修理は難しい?パテ修理は池内自動車にお任せ!

正直、板金修理を専門としているプロ達でさえ状況によっては苦戦することもよくあるほど、板金パテを使っての修理は難しいものです。

そのため、自分で修理して失敗する前に不安な方は板金業者に依頼することをおすすめします。

中でも、池内自動車は板金業界の常識を覆すような激安価格で車の修理を実施している会社です。

もし「板金修理は高い!」そう思っている方は一度池内自動車までお問合わせください。

良心的な価格で質の高いサービスを提供いたします。

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まとめ

コンパウンドやタッチペンなどと比べて、パテを使っての板金塗装は少し難易度が上がります。

自分でできるとはいえ、失敗したくない方は業者に依頼するのも1つです。

よく分からないまま失敗してしまうと、修理に余計コストがかかってしまう可能性もあるので、へこみ具合などを見ながら業者に依頼するか、DIYするか検討してみてください。

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