トランク(トランクリッド)の凹み・傷の修理費用はいくら?相場と作業の中身を解説

更新日:2026/09/08 | 公開日:2026/09/08

値段・費用

トランク(トランクリッド)の凹み・傷の修理費用はいくら?相場と作業の中身を解説

駐車場でバックしたときに後ろの柱へ当ててしまった。信号待ちで追突された。荷物を積もうとして工具をぶつけた。トランクのキズや凹みは、日常の何気ない場面でできます。

やっかいなのは、費用の見当がつきにくいことです。バンパーやドアの修理代はよく見かけますが、トランクの相場はあまり出てきません。しかもトランクは開け閉めする部品なので、見た目が戻っても閉まりが悪いままでは直ったことになりません。

板金塗装を扱っている立場から、トランクの修理費用がどう決まるのか、この部位ならではの確認項目は何か、後ろからぶつけられたときにどこまで見てもらうべきかを整理します。判断が実車を見ないと決まらない部分は、そう書きます。

その傷、いくらで直るか
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修理費の回答は原則10分以内にお返しします。
バンパーのすり傷(10cm以内)なら3,300円〜(税込)です。

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※回答が10分を超えた場合は、修理代金から1,000円を差し引きます。

トランクのふたは鉄板のパネル。バンパーとは費用の出発点が違う

白いセダンのトランクリッドとリアガラスまわり

トランクのふたは、正式にはトランクリッドと呼ばれます。ヒンジで車体につながっていて、ロックで留まる構造です。素材は鉄板が主流で、車種によってはアルミが使われます。

ここが費用に効いてきます。バンパーは樹脂(プラスチック)なので、削って埋めて塗れば形が戻ります。一方で鉄板は、凹んだ面を裏から起こしたり、表から引っ張ったりして形そのものを戻す工程が必要です。

料金の出発点も変わります。当社の場合、バンパーなど樹脂パーツのすり傷(10cm以内)は3,300円〜(税込)ですが、トランクやドアのような鉄板パーツは10cm以内のすり傷で25,000円〜(税込)が目安です。

同じ「10cmの傷」でも、素材が違えば作業が違うということです。鉄板パネルの料金の考え方はドアの傷修理にかかる費用でも同じ体系で解説しています。

なお、鉄板は錆びる素材です。塗装が切れて地金が出ていると、そこから錆が入ります。この点も樹脂パーツとの違いとして押さえておいてください。

修理費用は「大きさ」と「塗装が切れているか」で決まる

当社の鉄板パーツの料金は、損傷の種類と大きさで区切っています。トランクリッドもこの表に当てはまります。

損傷10cm以内20cm以内20cm以上
すり傷25,000円〜(税込)37,000円〜(税込)46,000円〜(税込)
へこみ37,000円〜(税込)46,000円〜(税込)58,000円〜(税込)

この金額はクリア塗装までの浅い傷を対象にしたものです。塗装が剥がれて下地の鉄板が見えているえぐれ傷は別料金になります。

車種やボディカラーによる割増はありません。外車でも、パールでも、メタリックでも同じ料金表です。他の部位も含めた一覧は部位と損傷ごとの修理料金の目安にまとめています。

金額が動くのは、大きさと深さのほかにもう2つあります。1つは、ふたに付いている部品を外す必要があるかどうか。もう1つは、閉まり方の調整が要るかどうかです。どちらもトランク特有の事情なので、次の2つの項目で詳しく扱います。

費用を抑えられる場合がある2つの条件

鉄板パネルを2枚以上まとめて直す場合は、セット割引の対象になります。後ろからぶつけられてトランクとリアフェンダーの両方が変形しているようなケースが当てはまります。バンパーなどの樹脂パーツは対象外です。

もう1つは相見積もり割引です。他社の正式な見積書をお持ちいただいた場合に適用します。すでにディーラーや他の工場で見てもらっている方は、その見積書を持ってきてください。

修理工賃が税込50,000円以上になる場合

修理工賃(部品代を除く作業費用)が税込50,000円以上になる場合は、無料の引き取り・納車か、代車の無料貸し出しのどちらか一方をご利用いただけます。トランクの修理は金額がこの水準に届くことがあるので、見積もりのときに確認してみてください。

見た目が戻っても、閉まらなければ終わりではない

トランクの修理がドアやフェンダーと違うのは、開け閉めする部品だという点です。ここが仕上がりの分かれ目になります。

凹んだ鉄板は、押されて面が伸びています。伸びた分を元に戻しきれていないと、閉じたときの当たり方が変わります。すると次のような症状が出ます。

- 強く押さないとロックがかからない

- 閉まっても浮いた感じが残る

- 周りのパネルとの隙間が、左右で違って見える

- 走行中に「カタカタ」と音が出る

パネルとパネルの間の隙間は、現場では「チリ」と呼ばれます。チリが均等に通っているかどうかは、正面から見たときの印象を大きく左右します。凹みは消えているのに何となく違和感が残る車は、ここが揃っていないことが多いです。

そのため、トランクの板金では形を戻すだけでなく、ヒンジの取り付け位置やロックの受け側を動かして、閉まり方を合わせる作業が入ります。同じ大きさの凹みでも、固定されているパネルより手数が増える理由がこれです。

閉まり方は雨水の通り道にも関わる

トランクの縁には、ゴムのパッキン(ウェザーストリップ)が回っています。ふたが均等に当たることで、このゴムがつぶれて水の侵入を止めています。

当たりが片側だけ弱くなると、そこから雨水が入ります。トランク内のカーペットが濡れる、スペアタイヤの下に水が溜まる、といった形で後から気づくことになります。金属の床に水が溜まれば、当然そこも錆びていきます。

見た目より、この点のほうが実害が大きいところです。閉まりが変わったと感じたら、凹みの大小にかかわらず一度見てもらってください。

ふたに付いている部品が、費用と日数に効く

トランクリッドには、意外と多くの部品が付いています。塗装をするなら、これらを外してから作業し、塗り終えてから付け直します。

部品修理で関わってくるところ
ガーニッシュ(ナンバー周りの飾り板)割れやすい部品。傷の位置によっては単体で交換の判断になる
ナンバー灯取り外して塗装する。レンズの割れや曇りが出ていないか
エンブレム・車種名のバッジ塗装のために外す。両面テープで留まっているものが多い
ヒンジ(ふたの付け根)変形すると閉まり方が合わなくなる
ダンパー・トーションバー(開いた状態を保つ部品)へたっているとふたが自然に下りてくる
キーシリンダー・オープナーの配線内張りを外す作業が必要になる

このうち、ヒンジとダンパーは追突のあとで症状が出やすい部分です。ふたが途中で止まらなくなった、開けるときに引っかかる、といった変化があれば見積もりのときに伝えてください。

ナンバー灯が点いていない場合、原因が球なのか配線なのかで対応が変わります。電気系の点検は専用の測定機器を使う作業です。板金の見積もりとあわせて、対応の可否を依頼先に確認しておくと二度手間になりません。

バックカメラやセンサーがトランク側に付いている車種もあります。取り外しと取り付けの手間が加わるほか、作業範囲によっては調整が必要になる場合があります。調整には専用の機器が必要なので、こちらも先に確認しておくと安心です。

後ろからぶつけられたときは、ふたの奥まで見てもらう

追突は、力が車の奥へ向かって抜けます。トランクのふたは外側にある部品なので、奥のほうが先に力を受けていることがあります。

見た目の判断が当てにならないのがこのケースです。ふたの凹みは小さいのに、その奥にあるパネルや床のほうがよれている、という状態が実際にあります。逆に、ふたが大きくへこんでいても奥は無事だった、というケースも出てきます。

次のサインが出ていたら、外側だけの修理では済まない可能性があります。

1. 閉まりが固い、または浮く — 形を戻す前から閉まらないなら、受け側が動いている疑いがあります

2. 隙間が左右で違う — 車体側がゆがんでいると、ふたを直しても揃いません

3. トランク内の内張りを外すと折れ目がある — 金属に折り目が入っていれば、そこは力を受けた跡です

4. 床のカーペットが波打っている — 下の鉄板が変形している場合があります

ここが大事なところですが、ふたの奥にあたる部分は、中古車として売買するときの「修復歴」の判定に関わる範囲を含みます。どの部位が該当してどの部位が該当しないのかは、修復歴になる部位とならない部位の一覧で整理しています。判定の線引きはこちらを確認してください。

自分で内張りを外して確認するのは、留め具を割ってしまうことがあるのでおすすめしません。追突を受けたら、外から見える範囲だけで判断せず、内側を開けて見てもらう段取りにしてください。

板金で直すか、ふたごと交換するか

トランクリッドはボルトで留まっている部品なので、交換もできます。当社では板金で直しきれない大きな損傷について、新品または中古の部品と交換する対応をしています。ただし交換のほうが安く済むとは限りません。判断の材料を整理します。

板金で対応しやすい状態

面の凹みで、金属に折り目が入っていないもの。角の潰れが浅いもの。裏側に工具を入れる隙間があるもの。この条件がそろえば、形を戻して塗る流れで対応できます。

交換を検討する状態

金属が鋭く折れている、縁が裂けている、広い範囲が伸びきっている、といった状態です。無理に戻すと面が波打つため、部品を替えたほうが結果が安定します。

新品と中古のどちらを使うか

交換を選ぶ場合、費用は部品代しだいで大きく変わります。新品の部品は下塗りだけの状態で届くことが多く、車体の色に塗る作業が別に必要です。

中古部品を使えば、部品代を抑えられます。同じ色の部品が見つかれば塗装の範囲も小さくできるため、費用の差はさらに開きます。ただし、その車種・年式のトランクリッドが出てくるかどうかはそのときの流通しだいなので、見積もりの段階で状況をお伝えします。

どちらを選ぶかは、費用と、いつ車を戻したいかの兼ね合いで決めていただく形になります。「新品と中古の両方で見てほしい」と伝えていただければ、比べられる形で出します。

塗装の色は、カラーコードどおりに作っても周りと差が出ることがあります。日焼けの具合が違うためです。当社では色をテスト板に試し塗りして乾かし、実車と見比べてから本塗りに入ります。それでも差が残る場合は、隣のパネルまで塗料を薄く広げるぼかし塗装でなじませます。

実際にどの程度まで戻るのかは、修理事例の写真と費用で確かめられます。トランク以外の部位も載せているので、似た損傷の事例を探してみてください。

セダンの「トランク」とハッチバックの「バックドア」は分けて考える

情報を探すときに混ざりやすいのがこの2つです。作業の中身も費用も違うので、自分の車がどちらなのかを先に決めてください。

トランクリッド(セダン・クーペ)

後ろの荷室だけにふたが付いている形です。ガラスは別で、ふたは比較的小さく軽い部品になります。

バックドア(ハッチバック・SUV・ミニバン・軽自動車の多く)

リアガラスと一体になった大きな扉です。面積が広く、ワイパーやスポイラーが付いていることもあります。重量があるぶん、ダンパーやヒンジへの負担も違います。

面積が広ければ塗る範囲も広くなり、ガラスが入っていれば取り扱いも変わります。バックドアの凹みについてはバックドアのへこみ修理の考え方とバックドア修理の費用と期間の目安にまとめているので、そちらを見てください。

直すか、そのままにするかを決める3つの基準

整備工場でクリップボードを見ながら打ち合わせる作業員

トランクの傷は、正面からは見えません。急がなくてもよいのではないか、と考えるのは自然です。決め方を3つに整理します。

1. 塗装が切れているかどうか

指で触って、傷の底がざらついている。白ではなく黒っぽい線や、茶色い点が見える。この状態なら地金が出ています。鉄板は水と空気に触れれば錆びるので、放置した分だけ修理の範囲が広がります。進み方は傷を放置するとどうなるかで解説しています。

塗装の範囲でとどまっている擦り傷なら、急ぐ必要はありません。ただし洗車のたびに気になるようなら、早めに済ませたほうが気分は軽くなります。

2. 手放す予定があるかどうか

数年以内に売る、または下取りに出す予定があるなら、修理費と査定への影響を比べてみる価値があります。減額の考え方は下取りで傷がどう評価されるかにまとめました。

3. 車を預けられる日があるかどうか

トランクの修理にかかる日数は、損傷の程度と、部品の取り寄せが要るかどうかで変わります。浅い擦り傷なら当日中に終わる範囲です。当社ではキズ・ヘコミの修理を最短当日で承っています。

どこまでが即日で終わる範囲なのかは即日で直せる傷・凹みの判断基準を参考にしてください。日数と金額を先に知りたい場合は、写真を送って修理費用と日数を確かめるところから始めるのが早い進め方です。

よくある質問

Q. トランクの凹みを自分で直せますか

吸盤で引っ張る、お湯をかける、といった方法が紹介されていますが、鉄板は樹脂と違って元の形に戻ろうとする力がありません。引っ張ると別の場所が波打つこともあります。塗装が切れている場合は、力をかけた分だけ剥がれが広がります。

Q. 凹みは小さいのに、見積もりがバンパーより高くなるのはなぜですか

素材と工程が違うためです。鉄板は形を戻す作業が必要で、下地処理の手順も増えます。加えてトランクは開け閉めする部品なので、閉まり方の調整が入ります。

Q. 凹みは直さず、閉まりの調整だけお願いできますか

状態によります。ヒンジやロックの位置を動かして収まる範囲なら調整だけで対応できることがありますし、パネルの変形が原因なら形を戻さないと揃いません。実車を見て切り分ける部分です。

Q. 中古のトランクリッドに交換すると安くなりますか

部品代は下がりますが、色が合わなければ塗装の費用が加わります。同じ車種でも年式によって形が違う場合もあるため、見積もりの段階で部品の状況をお伝えします。

Q. 追突された側です。相手の保険で修理できますか

相手方がいる事故では、保険会社同士のやり取りで修理費の負担が決まります。どの工場で修理するかは、原則としてご自身で選べます。手続きの進め方と、いつまでに何を伝えればよいのかは、加入している保険会社に確認してください。

Q. トランクの中が濡れています。関係がありますか

ぶつけたあとに濡れ始めたのであれば、ふたの当たり方が変わって水が入っている可能性があります。放っておくと床の鉄板が錆びるため、早めに見てもらってください。

池内自動車の板金塗装について

福岡・志免で車の板金塗装・修理が安い業者は?費用相場と選び方を徹底解説

池内自動車は板金塗装を専門にしている修理チェーンです。全国35店舗で、年間39,000台以上の修理を扱っています。

修理内容ごとに料金をあらかじめ決めており、トランクのような鉄板パーツは10cm以内のすり傷で25,000円〜(税込)から承っています。バンパーなど樹脂パーツのすり傷(10cm以内)は3,300円〜(税込)で、素材によって料金体系が分かれます。塗装が剥がれて下地が見えているえぐれ傷は別料金です。

パテと塗装はいずれも乾燥設備(ヒーター等)で焼き付けています。仕上がりを限界まで追い込むために時間と費用を積み上げるのではなく、しっかり直った状態に必要な工程だけを踏みます。過剰にやらない代わりに、早く、安く、最短当日で車をお返しできます。全店年中無休で、夜20時まで受け付けています。

見積もりは写真を送るだけで、60秒程度で完了します。原則10分以内に回答し、超えた場合は1,000円割引します。トランクは閉まり方や奥の状態を見る必要があるため、写真だけで判断できない場合は実車の確認をご案内します。

なお池内自動車は、ボディの板金塗装に専門を絞り、設備と人をそこに集中させています。ボディのキズ・ヘコミ・塗装のことでしたら、まずご相談ください。

まとめ

トランクの修理費用は、鉄板パネルの料金体系で決まります。10cm以内のすり傷で25,000円〜(税込)が出発点となり、大きさと、塗装が切れているかどうかで動きます。バンパーより高く感じるのは、素材と工程が違うためです。

この部位で見落とされやすいのは、閉まり方です。凹みが消えても、隙間が揃っていない、ロックが固い、水が入るといった状態が残れば直ったことになりません。修理を頼むときは「閉まり方まで見てほしい」と伝えてください。

後ろからぶつけられた場合は、ふたの奥まで確認してもらう段取りにします。奥のパネルや床は、中古車の修復歴の判定に関わる範囲を含みます。外から見た印象だけで決めず、内側を開けて判断してもらうのが確実です。

あ、キズ直そ。写真を送るだけ、60秒でお見積もりします。

読んだ内容で迷ったら、
写真を1枚送ってみてください。

傷の程度は写真を見れば判断できます。入力は60秒、回答は原則10分以内。
修理は最短当日で仕上がります。ご来店での見積もりも無料です。

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※バンパーのすり傷(10cm以内)3,300円〜(税込)/20cm以内 6,000円〜(税込)

監修者情報
株式会社イケウチ 技術部長 日守翔吾
株式会社イケウチ 技術部長
日守翔吾

大手中古車販売店で7年ほど経験を積んだ後、板金塗装に従事。工場長の経験を経て、2022年に株式会社イケウチに入社。豊富な経験を持ち、板金塗装を中心とした自動車修理業界に精通している。これまでに10,000台以上の車両修理を監修し、お客様からの信頼も厚い。

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