犬の爪でついた車の傷はどう直す?乗せ降ろしで傷が付く場所と修理費用の目安

更新日:2026/10/16 | 公開日:2026/10/16

板金塗装全般

犬の爪でついた車の傷はどう直す?乗せ降ろしで傷が付く場所と修理費用の目安

散歩のあと、ドッグランの帰り、動物病院へ向かう朝。犬を車に乗せるたびに、ドアの下やバンパーの上に細い線が増えていく。洗車をした日に光の当たり方で気づいて、思ったより多くてため息が出る。犬と暮らしている方には、見覚えのある場面だと思います。

爪の傷は1本ずつは細く、どこまで気にすればいいのか判断に迷います。磨けば消えるものもあれば、塗装まで削れているものもあります。しかも毎回同じ場所に付くので、直してもまた付くのではという心配もついて回ります。

板金塗装を扱っている立場から、犬の爪傷が付きやすい場所と深さの見分け方、部位ごとの費用の目安を整理します。傷を増やさない乗せ降ろしの工夫もあわせてお伝えします。実車を見ないと決まらない部分は、そのように書きます。

その傷、いくらで直るか
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修理費の回答は原則10分以内にお返しします。
バンパーのすり傷(10cm以内)なら3,300円〜(税込)です。

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※回答が10分を超えた場合は、修理代金から1,000円を差し引きます。

犬の爪傷は「乗せ降ろしの動線」に沿って付く

犬の爪傷には、付く場所に決まった傾向があります。犬が車に飛び乗る、踏み台にする、降りるときに踏ん張る。その動きの通り道に沿って傷が並びます。

猫の傷はボンネットやルーフなど、車に登って歩き回った跡として広い面に付くことが多いものです。猫による傷の原因と予防は猫が車を傷付けてしまったときの対処法で扱っています。犬の場合は、人が乗せ降ろしを手伝う場所に集中するのが違いです。

ドアの外板(下半分)

後部座席に乗せる車では、ドアの外側の下半分に傷が集まります。犬がドアの開口部に前足をかけ、後ろ足で外板を蹴って体を持ち上げるためです。縦方向の短い線が、何本も束になって付くのが典型です。

ドアを開けた内側と、足元の縁

ドアを開けたときに見える、ボディと同じ色の部分も傷が付きやすい場所です。ドアの内側の縁や、乗り降りの際にまたぐ足元の縁(サイドシル)がこれに当たります。閉めると見えないため、気づいたときには傷が重なっていることがよくあります。

リアバンパーの上面

荷室に乗せる車でいちばん傷が集まるのが、バンパーの上の平らな面です。犬が荷室へ飛び乗るとき、ここを踏み台にして踏み切ります。前足で着地して後ろ足で蹴るので、線が前後方向に伸びるのが特徴です。

荷室の縁とバックドアの下端

ハッチバックやSUVでは、荷室の開口部の縁や、開けたバックドアの下端にも傷が付きます。降りるときに爪を引っかけて踏ん張るためです。バックドアそのものの凹みや傷の直し方はバックドアのへこみ修理の考え方で扱っています。

自分の車のどこに傷があるかを先に確かめておくと、後の「どう直すか」「いくらかかるか」が決めやすくなります。部位によって素材が違い、直し方も費用も変わってくるからです。

爪傷の深さは「クリア層で止まっているか」で見分ける

車のボディにできた擦り傷のアップ

車の塗装は、いちばん上に透明なクリア層があり、その下に色の層、さらに下に下地があります。爪の傷がどの層まで届いているかで、対処が大きく変わります。層ごとの役割はクリア塗装の3つの役割で説明しています。

犬の爪は硬くて先が細いため、1回で深く削るよりも、浅い線を何度も重ねていく付き方をします。そのため、見た目の印象ほど深くない傷が多いのも事実です。ただ、同じ場所を繰り返し踏まれていると、少しずつ層を削っていきます。

自分で確かめる方法は3つあります。

1. 水で濡らしてみる 濡らしたときに線がほとんど見えなくなるなら、クリア層の表面で止まっている可能性が高い傷です

2. 爪の先でなぞってみる 引っかかりを感じない程度なら浅く、爪が溝に落ちる感触があれば色の層まで届いている目安になります

3. 線の色を見る 白っぽい線はクリア層や色の層の削れ。灰色や黒、樹脂の素地の色が見えていれば、下地まで達しています

爪先でなぞるときは、力を入れずにそっと触れてください。確かめるつもりで傷を広げてしまっては元も子もありません。

判断がつかない場合は、明るい日中に、傷に対して斜めから光が当たる角度で写真を撮っておくと役に立ちます。見積もりを依頼するときにも、そのまま使えます。

浅い爪傷は磨きで目立たなくなることもある。ただし削りすぎに注意

濡らすと消えるような浅い傷なら、市販のコンパウンド(研磨剤)で目立たなくなることがあります。クリア層の表面をわずかに削り、傷の段差をならす方法です。やり方は浅いひっかき傷をコンパウンドで整える方法にまとめています。

犬の爪傷で注意したいのは、傷が1本ではなく面で散らばっている点です。全体を消そうとして広い範囲を何度も磨くと、クリア層が薄くなり、つやが引けたり色がくすんだりします。磨いた場所だけが周りと違って見える、という失敗も起きます。

どこまで磨いてよいかの見きわめはコンパウンドをやりすぎたときのリスクで扱っています。目安としては、何度か磨いても変化がないなら、それは磨きで取れる深さではありません。そこで手を止めるのが安全です。

磨きで足りるのか、塗り直しが必要なのかは、実物を見て判断するのがいちばん確実です。当社では磨きを単独の作業としてではなく、板金塗装の工程の一部として行っています。見積もりの際に「磨きで済む範囲かどうか」も含めて見ていきます。

塗装されていない黒い樹脂の場合

SUVなどでは、バンパーの上面や荷室の縁が、塗装されていない黒い樹脂でできていることがあります。この部分はクリア層がないため、コンパウンドで磨くとかえって白っぽく目立つことがあります。

塗装されていない樹脂の傷は、塗装して仕上げる方向で直すことができます。ただし元の質感と見え方が変わるため、どう仕上げるかは見積もりの段階で相談して決める形になります。

修理費用は部位の素材で決まる。バンパーは樹脂、ドアは鉄板

犬の爪傷が付く場所は、素材で大きく2つに分かれます。リアバンパーは樹脂(プラスチック)、ドアや荷室の縁まわりの多くは鉄板です。当社の料金は、この素材ごとに体系が分かれています。

バンパー等の樹脂パーツ(すり傷)

大きさ料金(税込)
10cm以内3,300円〜
20cm以内6,000円〜
20cm以上10,000円〜

ドア・フェンダー等の鉄板パーツ(すり傷)

大きさ料金(税込)
10cm以内25,000円〜
20cm以内37,000円〜
20cm以上46,000円〜

リアバンパーの上面に付いた爪傷なら、樹脂パーツの料金表が当てはまります。バンパーのすり傷(10cm以内)は3,300円〜(税込)が出発点です。リアバンパーの傷の直し方はリアバンパーの傷修理にかかる費用でも解説しています。

ドアの外板やドアの内側の縁は、鉄板パーツの料金表で考えます。同じ10cmの傷でも、鉄板は下地処理や塗装の手順が違うため、出発点の金額が変わります。ドアの修理費用の考え方はドアの傷修理にかかる費用にまとめています。

いずれの金額も、クリア塗装までの浅い傷を対象にしたものです。塗装が剥がれて下地が見えているえぐれ傷は別料金になります。車種やボディカラーによる割増はありません。パールやメタリックの車でも同じ料金表です。

爪傷は「大きさ」の数え方に注意

爪の傷は、1本ずつは短くても、何本も並んで広い範囲に散らばります。料金表の大きさの区分にどう当てはまるかは、傷の本数や広がり方を写真や実車で見て判断します。写真で見積もりを取る段階で、散らばり方が分かるように引きで1枚、寄りで1枚撮っておくとやり取りが早く進みます。

前後のドアや、両側のドアに傷があるとき

犬を左右どちらからも乗せている、前のドアからも後ろのドアからも乗り降りさせている、という場合は、鉄板パネルが何枚も傷付いていることがあります。鉄板パネルを2枚以上同時に修理する場合はセット割引の対象です。割引は最大10%で、樹脂部品と交換部品を除いた合計額から差し引きます。バンパーなどの樹脂パーツは対象外です。

部位ごとの一覧は部位と損傷ごとの修理料金表で確かめられます。

ドアの内張りや荷室の内装についた傷は、依頼先が変わる

犬が窓の外を見ようとして前足をかけるのは、外側だけではありません。ドアの内側に張られた内張りや、荷室の側面・床のトリムにも爪の跡が付きます。

内張りや荷室のトリムは、樹脂や布、合成皮革などでできた内装の部品です。ボディの塗装とは素材も直し方も別物で、熱で形を整える、表皮を補修するといった方法がとられます。内装の補修を専門に扱うリペア業者もあるので、内張りの傷はそうした依頼先に相談すると話が早く進みます。

当社はボディの板金塗装に専門を絞り、設備と体制をそこに集中させています。ドアの外板やバンパーの上面、荷室の縁のボディ色の部分など、塗装されているところの傷はそのままご相談ください。どこまでがボディの塗装でどこからが内装なのか分かりにくい場合は、写真を送っていただければ切り分けます。

傷を増やさない乗せ降ろしの工夫

爪傷は、直しても同じ乗せ方を続ければまた付きます。修理を考えるなら、乗せ降ろしのやり方も一緒に見直しておくと、直したあとの状態が長持ちします。

1. 爪を短く整えておく

いちばん効くのは、爪そのものを短く、先を丸く保つことです。伸びた爪は踏み切るときに塗装へ食い込みます。爪切りのあとにやすりで角を落とすと、引っかかりがさらに減ります。自宅で難しい場合は、トリミングサロンや動物病院で整えてもらえます。

2. 踏み台になる場所にマットを掛ける

リアバンパーの上面は、どうしても犬の足場になります。市販のバンパー用マットや厚手の布を、乗せ降ろしの間だけ掛けておくと爪が直接当たりません。掛けっぱなしにすると、下に砂や水が入り込んで逆に擦れることがあります。使ったら外して乾かしてください。

3. 飛び乗らせず、段差を小さくする

体の大きい犬や、高さのある車では、飛び乗る勢いがそのまま爪の力になります。犬用のスロープやステップを使うと、ゆっくり歩いて乗れるので傷が付きにくくなります。小型犬なら抱きかかえて乗せ降ろしするのが確実です。関節への負担を減らす意味でも、段差は小さいほうが犬にとっても楽です。

4. ドアを開けたら「待て」で止める

ドアを開けた瞬間に飛び出す、飛び込むという動きが、ドアの内側の縁やサイドシルの傷を増やします。開けたら一度止めて、合図で乗せる流れを習慣にすると、爪がボディに当たる回数そのものが減ります。

5. 車内ではケージやシートカバーで居場所を決める

走行中に窓へ前足をかける癖があると、内張りの傷が増えます。ケージやクレートに入れる、ドライブ用のシートカバーで居場所を決めるといった方法で、ドアのほうへ行かないようにできます。犬が車内で自由に動けない状態のほうが、急ブレーキのときの安全にもつながります。

6. 散歩帰りは足を拭いてから乗せる

足の裏や爪の間に付いた砂は、ボディの上で擦れて細かい傷を増やします。乗せる前に足を拭くだけで、同じ乗せ方でも傷の付き方が変わります。

直すタイミングは「塗装が切れているか」と「手放す予定」で決める

爪傷は、見た目の問題だけなら急ぐ必要はありません。ただ、場所と深さによっては放っておくと修理の範囲が広がります。決め方を整理します。

鉄板の部分で下地が見えているなら、早めに

ドアの外板やドアの内側の縁は鉄板です。塗装が切れて下地が出ていると、そこから錆が入ります。特にドアの下側や足元の縁は、雨水や泥がかかりやすい場所です。錆の進み方は傷を放置すると錆が広がる理由で解説しています。

リアバンパーは樹脂なので錆びません。塗装の範囲の傷なら、急がずに乗せ方を見直してから、まとめて直すという進め方もあります。

売却やリース返却の予定があるなら、先に比べる

数年以内に車を手放す予定があるなら、修理費と査定への影響を比べてから決めると損がありません。下取りでの傷の扱いは下取りで傷がどう評価されるかにまとめています。リース車の場合は、返却時の精算の考え方が違うのでリース返却前の傷の扱いも確認してください。

直すなら、乗せ方を変えてからにする

同じ乗せ方を続けていると、直したそばから新しい傷が付きます。マットやスロープを用意して、傷が増えなくなったのを確かめてから直すほうが、修理にかけた費用が無駄になりません。

よくある質問

Q. 犬の爪傷は、何本もあると料金が高くなりますか

本数と広がり方によって、当てはまる区分が変わることがあります。どの区分になるかは、傷の付き方を写真や実車で見て判断します。写真を送っていただければ、見込みの金額をお伝えします。

Q. 同じドアに何度も傷が付きます。保護フィルムを貼ったほうがいいですか

市販の保護シートを貼って対策している方もいます。ただし貼る面の汚れや、はがすときののり残りで塗装を傷めることがあるため、説明書をよく読んでから使ってください。まずは爪を整える、マットを掛けるといった方法から試すのが手軽です。

Q. 傷の上からタッチペンを塗っても大丈夫ですか

色の層まで届いている傷なら、錆を防ぐ応急処置として役に立ちます。ただ、細い線が何本も並ぶ爪傷は、ペンで1本ずつ埋めるのが難しく、塗った跡が目立つこともあります。あとで修理に出す予定なら、厚く塗り重ねないようにしてください。

Q. 修理した部分は、また爪で傷が付きやすくなりますか

塗り直した部分だけが特に弱くなるわけではありません。ボディの塗装は、爪で繰り返し擦られれば新しい部分でも傷が付きます。修理と一緒に、乗せ降ろしのやり方を見直しておくのがいちばんの対策です。

Q. 見積もりだけ出してもらって、直すかどうかはあとで決めてもいいですか

問題ありません。見積もりのあとにお断りいただいても費用はかかりません。金額を知ったうえで、乗せ方を見直してから直すかどうかを決める、という進め方でも大丈夫です。

池内自動車の板金塗装について

池内自動車は板金塗装を専門にしている修理チェーンです。全国35店舗で、年間39,000台以上の修理を扱っています。

料金は修理内容ごとにあらかじめ決めています。バンパーなど樹脂パーツのすり傷(10cm以内)は3,300円〜(税込)からです。ドアなど鉄板パーツは、すり傷(10cm以内)で25,000円〜(税込)が出発点になります。塗装が剥がれて下地が見えているえぐれ傷は別料金になります。

色はテスト板に試し塗りして、実車と見比べてから本塗りに入ります。周りと色の差が残る場合は、隣のパネルまで塗料を薄く広げるぼかし塗装でなじませます。パテと塗装はいずれも乾燥設備(ヒーター等)で焼き付けています。

新品同様ではありませんが、しっかり直ります。仕上がりを限界まで追い込むために時間と費用を積み上げるのではなく、しっかり直った状態に必要な工程だけを踏みます。過剰にやらない分、早く、安く、最短当日で車をお返しできます。全店年中無休で、夜20時まで受け付けています。

見積もりは写真を送るだけで、60秒程度で完了します。回答は原則10分以内で、超えた場合は1,000円割引します。犬の爪傷のように細い線が散らばった傷は、写真で見え方が変わりやすいため、必要に応じて実車での確認をご案内します。実際にどの程度まで戻るのかは、修理事例の写真と費用でも確かめられます。

まとめ:傷の場所と深さを確かめ、乗せ方を整えてから直す

犬の爪傷を見つけたら、まず水で濡らして深さを確かめてください。濡らして消えるならクリア層の表面の傷で、急ぐ必要はありません。ドアの下側や足元の縁で下地が見えているなら、錆が入る前に修理を考えるタイミングです。

直す前に、爪を整える、バンパーにマットを掛ける、飛び乗らせないといった乗せ方の見直しをしておくと、修理した状態が長く保てます。

費用が気になる場合は、傷の散らばり方が分かる写真を撮って、写真を送って犬の爪傷の修理費用を確かめるところから始めてください。金額を見てから、直すかどうかを決めていただけます。

あ、キズ直そ。写真を送るだけ、60秒でお見積もりします。

読んだ内容で迷ったら、
写真を1枚送ってみてください。

傷の程度は写真を見れば判断できます。入力は60秒、回答は原則10分以内。
修理は最短当日で仕上がります。ご来店での見積もりも無料です。

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※バンパーのすり傷(10cm以内)3,300円〜(税込)/20cm以内 6,000円〜(税込)

監修者情報
株式会社イケウチ 技術部長 日守翔吾
株式会社イケウチ 技術部長
日守翔吾

大手中古車販売店で7年ほど経験を積んだ後、板金塗装に従事。工場長の経験を経て、2022年に株式会社イケウチに入社。豊富な経験を持ち、板金塗装を中心とした自動車修理業界に精通している。これまでに10,000台以上の車両修理を監修し、お客様からの信頼も厚い。

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